肋間神経痛の意外な原因と治し方
よく左胸が痛む。
チクチクしたり握られる感じがする。
時には身体を捻ったり、息をしたりするだけでもギュッとした痛みが出る。
あまりの痛さに咳やくしゃみも怖くてできない。
こんな症状で悩んでいませんか?
肋間神経痛の症状はたくさんあるので、見落とされることもあるくらいです。
こちらでは肋間神経痛になる原因と治し方について書いていきます。
肋間神経痛の原因とは
肋間神経は肋骨に沿って走っている神経です。
その神経は胸部の筋肉を動かす運動神経と、皮膚感覚を感じる知覚神経に分類されます。
この神経は広範囲に伸びており、背部や腹筋にも影響するので呼吸とも密接な関係があります。
肋間神経痛とは、この肋間神経が何かの原因で圧迫や刺激を受けたり、ウイルスなどに感染して起こります。
比較的、中年以降に多く見られる症状でです。
時には、
- 変形性脊椎症
- 胸椎椎間板ヘルニア
- 脊椎腫瘍
などの怖い病気が隠れている事もあります。
基本的には一過性の症状であることが多いので、1ヶ月経っても変化がない場合は病院での診察も視野に入れた方が良いですね。
病院での診断基準
実は肋間神経痛は原因不明とされやすい症状の一つです。
- 骨折
- 骨の歪み
- ウィルスの感染
などは比較的に発見されやすいですが、明確な診断基準がないので、あくまで症状としてとらえるためです。
医師の診断基準は、
明らかに原因がある場合を症候性肋間神経痛、明らかな原因がない場合を特発性肋間神経痛といいます。
社会福祉法人 済生会病院より http://www.saiseikai.or.jp/medical/disease/intercostal_neuralgia/
と原因不明のものを肋間神経痛と診断する場合もあるほどですから。
これらの治療としては、まず消炎鎮痛薬や湿布を用いて経過を観察します。
外傷による場合は、コルセットなどで肋骨を固定します。
強い肋間神経痛が長引くようであれば、神経ブロックと呼ばれる注射を行ないます。
神経の炎症があると思われる場合は、ステロイドと局所麻酔薬を混ぜて使用することもあります。
また帯状疱疹を胸脇部に患ったことにより、肋間神経痛を起こすこともあります。
帯状疱疹は、ウイルスに神経を傷つけられる前に、発症後早めの治療が大切になります。
帯状疱疹後神経痛の治療には、薬物療法と補助的に神経ブロックが用いられています。
肋間神経痛がひどくなる原因は内臓にあり
多くの場合は肋間神経痛が悪化するときには内臓が関係しています。
特に肝臓の働きが低下している時に起こる症状ですね。
特に神経痛の場合は、疲労物質の分解と排泄が滞っている時に起こりやすいですね。
肝臓は様々な働きをします。
- アルコールの分解
- ストレスホルモンの分解
- 胆汁の生産
- 乳酸の分解
- 解毒
などが主な働きになり小さい物も含めると400種類の仕事があるといわれます。
そのため、
- お酒の飲み過ぎ
- ストレス
- 脂っこい食事
- 過労や寝不足
- 薬の飲み過ぎ
からも肝臓の機能は低下します。
肝臓の機能を高めて肋間神経痛を改善するには
大切なのは肝臓で作られる酵素を作りやすくする事です。
酵素を作りやすくするには材料ともなる、
- 亜鉛
- 鉄
- ビタミンB1
が欠かせません。
そして、肝臓の機能を回復させるには、肝臓に負担をかける生活をやめましょう。
- 睡眠を十分にとる
- 休肝日を作る
- ストレス解消をする
などは効果的です。
ただし、ストレス解消には、身体を動かすことがおすすめです。
例えば、
- 掃除
- 模様替え
- ウォーキング
など普段しないことをするほうがストレス解消には効果的と言われます。
食に関しては肝臓に良いといわれるのは緑の野菜や酸味の物になります。
緑の野菜に含まれるビタミンB1や、クエン酸を多く含む酸味のものは肝臓での酵素の産生を促し、乳酸の蓄積を緩和します。
そのため、茹でたほうれん草やキャベツなどをポン酢で頂くのはとても効果的です。
他にもきゅうりの酢の物や梅干しを使ったレシピがおすすめです。
肋間神経への刺激を減らすストレッチ
肋間神経痛の改善には、肋骨や背骨周りの筋肉を緩めることが効果的です。
筋肉による神経の圧迫なら次のストレッチで改善します。
①まずは座った状態で、両腕を頭上に挙げて、両掌を合わせます。
②この時、指が下になっている側の背中が固くなっているので、指が上になってる側に向けて倒します。
体幹の横側が伸びている感じがすればOKです!10秒ほどキープしましょう。
③そして、逆側も行い、指の長さが揃っていれば筋肉が緩んだ証拠です。
注意点としては、痛みが悪化するときは控えて下さい。
基本的には思いっきり伸ばすより、軽めに気持ちいいくらいに伸ばしてください。
ストレッチはやり過ぎると逆に筋肉の緊張をまねくので、物足りないくらいがおすすめです。
まとめ
肋間神経痛の症状は一過性のことが多いので一ヶ月以上続くようなら病院での診察も考えて下さい。
ただし、病院でも原因不明と言われる可能性も高いのが現状です。
そんな時は、生活習慣や食生活を見直しましょう。
特に肝臓の負担になることは減らして、回復を促す食事を心がけると良いですね。
加えてストレッチなどを適度に行う事で肝臓から回復し肋間神経痛は治まります。