顎がかくかくと音が鳴るのや痛いのは危険サイン!?
以前から顎がかくかくと音が鳴っていたが朝起きたら顎がなんだか痛い。
しかも口を開けようとすると開かないし無理して開けようとすると痛い。
それはまさに顎関節症です。
顎関節症は女性の方が多く現代では二人に一人は顎に何らかの問題を抱えていると言われるほどです。
現代病の一つとも言われ柔らかい食事が増えたことの弊害とも言えます。
こちらでは顎関節症のチェックと進行度、対処法について書いていきます。
顎関節症のチェック
顎関節症の認識は人によって様々ですが実は明確な定義が存在します。
定義としては3つあり① 顎が痛い② 口が開かない③ 顎の音がするの3症状うち1つ以上があり他に明確な原因を持つ病気がない場合をまとめて顎関節症と呼びます。
特に口を開け閉めする時のどちらでも顎が痛いとか口が開くが指が縦に3本分は開かないは軽症ですが、音がしなくなって急に口が開かなくなった!という時は要注意です。
顎関節症は主に側頭筋と咬筋と呼ばれる筋肉で咀嚼を可能にしています。
顎関節症を患う方はこの筋肉が疲労している事が多く揉むと気持ちよさを感じます。
場所は側頭筋がこめかみの上辺りで咬筋が歯を食いしばると膨らむ上顎と下顎のつけ根になります。
そこを指で押してみましょう。気持ちよく感じるようなら筋肉の緊張が強くなっている証拠です。
ここで重要なのは筋肉が緊張している事ではなく緊張させる原因にあります。
原因は人によって様々ですが次は原因について書いていきます。
顎関節症の原因
始めに書いた通り一番の原因は顎関節の筋力の低下です。
強い力を発揮する必要はありませんが使われていない筋肉は疲労しやすく疲れが溜まりやすいので本来の力を発揮できなくなります。
運動不足の人がすぐに息があがり筋肉痛になりやすいのと同じ状態と言えます。
こんな状態では顎関節に問題が起きるのは当然と言えます。
問題はファーストフードなどの柔らかい食べ物です。
その他にもレトルトのカレーやインスタントラーメンなどは柔らかすぎて勢いよく食べてしまうのではないでしょうか?
筆者も若いころはそんな食事内容で早食いしていたので、ろくに噛まずに食べ過ぎていました。
そうなると胃腸にも負担をかけるので余計に筋肉の疲労はとれにくくなります。
食事中に顎が疲れてくるというのは異常な状態です。
本来なら顎の筋肉は1時間かけて食事をしても疲労感を感じないように出来ています。
また顎関節症にはストレスも大いに関係します。
夜中の歯ぎしりは脳のストレス発散行動とも言われ身体からの警報でもあります。
こんな状態を察知したらどうしたら良いのかを次は書いていきます。
顎関節症の対処法
「よく噛むことが大切です」ってそれを意識してもなかなか出来ないから顎関節症の人は増えています。
そこで意識を良く噛むではなく噛まないといけない状態に持っていきましょう。
一つ目の対策としては少量ずつ口にするという事です。単純な事ですが食事中のトータルの噛む回数は確実に増えます。
そして前歯で噛む癖をつけましょう。
早食いの人は奥歯から噛み始めすぐに飲み込む方が多いです。
もう一つは食事中に水分を摂らない事です。
飲み込むためには水分を必要としますが噛めば唾液が出てくるので本来なら飲み込みにくいという状況は発生しません。
食べ終わってから飲む分には良いのですが噛んでる最中に水分を摂る人は無意識に流し込んでいる可能性があります。
飲み込めないなら唾液が出るまで噛みましょう。
そしてガムは効果的です。
痛みがひどい時は無理をする必要はありませんが普段から顎の筋肉を動かすことで筋肉を鍛え唾液の分泌を良くします。
唾液は多く飲み込むことで胃腸の調子を良くする働きがあるのでどんどん出しましょう。
また噛むという行為は自律神経の調整にも一役買っているので夜中の歯ぎしりの改善にも効果があるそうです。
昔の人は食事も娯楽の一つと考え噛む回数はとても多く健康の維持にも役立っていたそうです。
まとめ
顎の痛みや音が鳴るのは身体の異常を伝えるサインです。
普段からよく噛んでいる人にはめったに見られません。もちろんストレスから歯ぎしりしている可能性はあります。
いずれの原因にしてもよく噛むことは筋肉や神経を整えるので健康への近道と言えます。
食事は楽しんでもらえれば結構ですが早食いや柔らかいものばかりなら改めましょう。