リウマチで効かない薬を使い続けるとどうなるのか
リウマチになったが薬で治療を始めた。
一度は寛解したけど、再び悪化した。
しかも症状は以前よりもきつくなった。
一度、リウマチになるとこういった不安と付き合っていかなくてはなりません。
リウマチは完治が難しい病気とは言われますが、しっかりと身体から強くすれば悪化する不安が無くなります。
こちらでは、リウマチが悪化する原因と悪化しないための対処法について書いています。
なぜリウマチは何度も悪化するのか?
関節リウマチは、外敵から身を守るための免疫機能が過剰に働いた結果として起こると言われます。
病院での対処は、過剰になった免疫を抑制する薬を使います。
ですが、薬の効果は個人差が大きく、思うような成果が得られない時はどんどん強い薬になっていきます。
そもそもリウマチの検査は血液検査が多く、
- RF(リウマトイド因子)
- CRP(炎症の基準)
- CCP(抗体)
などを基準とします。
ですが、同じようなリウマチの症状でも数値がはっきりと表れるとは限りません。
後は関節の状態をレントゲン検査や関節エコー(超音波)検査で確認します。
薬を使った場合
関節リウマチ治療薬として、世界で最も多く使用されている抗リウマチ薬はリウマトレックスです。
ほとんどの関節リウマチの患者さんに最初に投与が考慮されるべき基本的な薬剤になります。
抗リウマチ薬の中では
- 有効性
- 副作用の低さ
- 低コスト
などが魅力です。
単独で使用されるだけでなく、他の薬剤と組み合わせて使用する併用療法も一般的です。
特に生物学的製剤はその有効性を上げる観点から、リウマトレックスと併用することが望ましいと考えられています。
主な副作用は、肝機能障害、口内炎や胃腸障害などで、これらの副作用は葉酸を併用することで抑制できます。
そして、最近の抗リウマチ薬を代表するメトトレキサートは効果があると評判です。
ただしメトトレキサートは免疫抑制剤に分類されるので、感染症にはかかりやすくなります。
また、メトトレキサートで効果があれば良いですが、効果が少ないのに使い続ければ肝臓の負担となり肝臓の機能が低下する人も多くいます。
メトトレキサートに限らずですが、投薬で思うような成果が出ないのに薬を使い続ければ、薬を分解する肝臓には大きな負担となります。
そもそもリウマチが何度も繰り返す原因として、免疫が異常反応を起こす土台を治すこともなく薬で症状を抑えてごまかしているからです。
原因が取り除かなければ、どれだけ薬で症状が落ち着いても何度も繰り返すのは当然です。
肝臓の数値もチェック
以前にリウマチが一度は落ち着いたという患者さんの血液検査を見せてもらいましたが、投薬で治したのでやはり肝臓の数値は悪化していました。
肝臓の数値は
- AST(筋肉の酵素)
- ALT(肝臓の酵素)
- LDH(細胞の傷害で増加)
- γGTP(タンパク質分解酵素、アルコールでも上昇)
など数種類あります。
リウマチの治療で一番大切なのはASTになり、薬の量が増えると一番最初に高くなるのがASTです。
逆に肝臓の疲れがとれて良くなったときに最初に下がるのもASTになります。
ただし、肝臓が疲れてASTが上がっても自覚症状はありません。
身体の疲れやすさなどを実感する頃にはASTが極端に高くなっています。
また、腎機能を評価するeGFR(筋肉の老廃物)が低くなっていると、腎機能の低下もしています。
腎臓では痛み止めの薬を分解する機能があるので、普段から痛み止めを常用していると腎機能の低下も起こります。
しっかりと身体の変化をチェックしよう!
リウマチの治療は長期に渡ります。
その過程で、薬の副作用に悩まされる事も多くあります。
そのため、思うような成果が出ない時には医師と相談したうえで柔軟な対応が求められます。