リウマチの治療に生物製剤は有効か
リウマチと診断されてショックを受けた。
薬には副作用があると聞くけど、使わずに悪化するのも怖い。
薬の効果が無かったらどうなるんだろう?
長期の治療になれば費用面も心配だ。
そんな不安がよく聞かれるのがリウマチです。
こちらではリウマチの薬の中でも高価になりやすい生物製剤について紹介します。
リウマチで使われる薬
リウマチに使われる薬の中でも、生物学的製剤は注射で投与します。
投与の間隔は種類によって異なり、週に2回~2ヵ月に1回とかなりの幅があります。
ただし、誰でも投与できる訳では無いので、詳しくは医師と相談の上で決定します。
特にアレルギーまたは、肺炎やB型肝炎などの感染症の場合は投与が不可になることがあります。
生物学的製剤は免疫の働きを抑える薬なので、コロナウィルスのような感染症が流行っている時期は特に慎重に見極めないといけません。
関節リウマチはいったん発症すると10年以上の長期間に渡って治療を継続する場合があるので、焦りは禁物です。
そして生物学的製剤は、多くのリウマチ患者に対して高い有効性を発揮しましたが薬剤費が高いという問題もあります。
種類によっては、患者の自己負担は年間数10万円にもおよぶこともあります。
生物製剤の種類
関節リウマチに使用される生物製剤にはたくさんの種類がありますが、大きく分けると3種類になります。
主な分類は、
- TNF-α阻害薬
- 抗IL-6受容体抗体
- CTLA4抗体
に分けられます。
TNF-α阻害薬は、炎症を起こす物質の中でも TNF-αと呼ばれるサイトカインを直接抑えます。
そのため、炎症が起きにくくなり指の腫れや痛みを抑えられます。
抗IL-6受容体抗体は抗TNF-α阻害薬と比較すると効果が遅いですが、免疫抑制薬の併用が無くても効果を発揮しやすい薬剤です。
こちらもサイトカインを抑える生物学的製剤です。
CTLA4抗体は、T細胞系の免疫を抑える生物学的製剤で、TNF-αと比べると効果は遅いです。
後天的な免疫のみを抑えるので、前の二つよりも易感染性が弱いのが特徴です。
そのため、高齢者の関節リウマチの治療に好んで使われる傾向があります。
ただし、これらの生物製剤は1ヶ月で3割負担でも3万~数万円かかることもあります。
高額療養費という制度を利用すれば、医療費を安く抑えることが可能です。
合わせてやりたい体操
アーユルヴェーダや東洋医学で重視しているのが四肢の扱いです。
特に手関節や肘関節にはどちらも重要なツボがあると考えています。
そこを捻って流れを良くする事で、全身の水分代謝を向上させリウマチの関節の腫れを抑えます。
やり方は、
腕を水平の高さに持って来て、掌を上に向けて手首を曲げます。
その状態から腕を回し、回し切った逆にも回します
回しきったら3秒ほど止めます。
これを五回ずつ行います。
*呼吸は止めないようにして深く長く呼吸をします。
痛くない範囲で可能な範囲で捻じると腕のリンパの流れが向上します。
生物製剤でも効果があるとは限らない!
リウマチの薬の中でも、生物製剤は値段が高くなります。
もちろん、効果があって症状が寛解すればいいのですが、思うような成果が上がらない時はかなりの負担となります。
費用をある程度、抑えるためにも薬以外の努力も大切です。