鼠径部の痛みが坐骨神経痛を引き起こす!?
靴下を履く時に痛みが走る、、、。座ると痛い、、、。
痛みを抱える方の多くは足先に手が届かない方が多いです。
そんな症状に悩んでいる方で"坐骨神経痛"と言われた方は極めて多いです。
こちらではそんな坐骨神経痛を引き起こす鼡径部(そけいぶ:前側の足のつけ根)の痛みとの関連性と対処法について書いていきます。
鼡径部の痛みと坐骨神経痛
坐骨神経痛が出る人の多くは鼡径部の筋肉が固くなっている事で起こります。
特に「元々はランニングやサッカーなどの運動をしていたが最近は運動不足です」と言われる方に圧倒的に多いです。
一般的には鼠径部痛症候群と呼ばれ、これがひどくなると日常的な動作でかがむことや衣服の着脱も困難になってしまいます。
現役でサッカーやフットサルをしている方でも、キックの際に全身を使わずねじれを発生させる姿勢をよくとっていると体に負担がかかってきます。
その他にも靴の外側がよく減る人や、下腹部だけがポッコリしている人は鼡径部の筋肉に負担をかけているので痛みを引き起こしやすくなります。
このように鼡径部に負担をかける人は、骨盤周りの筋肉全体が固くなりやすく痛みの無い時でも坐骨神経痛の原因が作られている状態です。
さらに鼡径部の痛みから坐骨神経痛を起こす人には共通点があり、それが"脾臓の疲労"になります。
次は坐骨神経痛の元凶ともいえる脾臓の事を書いていきます。
坐骨神経痛を患う人の共通点は脾臓
脾臓が疲労している人には特徴があり目まい以外にも、
- ふくらはぎがつる
- 耳鳴り
- 汗が止まらない
- 倦怠感が強い
などです。
脾臓は古くなった赤血球や白血球、血小板を破壊しますが、機能が低下すると古くなった赤血球などが溢れて身体の循環が悪くなります。
脾臓が悪いといってこれらの症状すべてが出るとは限りません。
脾臓は背骨の上から7番目の骨から神経が走っています。
そのため脾臓が機能低下をおこしますと左右共に7番目の骨が前方にズレます。
片側の脾臓のみが機能低下しますと、その片側が前方にズレて反対側は後方にズレので捻れをおこします。
逆に機能亢進だと背骨の骨が後方にズレあまり自覚症状は感じないものですが、大汗をかく人の多くは脾臓の機能亢進です。
重症な脾臓の機能低下になりますと、大きなリンパ結節がある脇の下と鼠径部は少し押すだけで痛みを感じるものです。
つまり脾臓が疲労している人は、サッカーなどの運動をしている人と同様の捻じれが身体に生じ、鼡径部の痛みを引き起こしやがて坐骨神経痛へと発展させます。
こうなってからの坐骨神経痛はやっかいで簡単には治りません。
そうなる前に脾臓の回復を図り筋肉の柔軟性を取り戻すために必要な事を次は書いていきます。
脾臓の回復とストレッチ
脾臓の回復には鼡径部のストレッチが欠かせません。
鼡径部の筋肉を柔軟にすれば、身体の捻じれが良くなるので脾臓の回復につながるとともに坐骨神経痛の予防につながります。
やり方は、
- 足のつけ根から太ももの前側を伸ばすには座った状態で片足を曲げ片足を伸ばす。
- 徐々に後ろに上体を倒していき曲げている足の前太ももが伸びるまで倒しましょう。
- 片足20秒ほどキープし反対の足も同様にしましょう。
*出来る人は完全に上体を寝かせてしまってもOKです。
- もう一つのストレッチは仰向けに寝た状態から片足の膝を抱えます。
- 抱えていない方の足はまっすぐに伸ばし、なるべく浮かないようにします。
- 足の付け根とお尻周りが伸びたら20〜30秒キープし反対の足も同様に行いましょう。
まとめ
坐骨神経痛の症状が出ると痛みのある部分ばかりに目が行きますが原因は別にある事が多いです。
特に鼡径部の痛みや脾臓の疲れがある状態だと坐骨神経痛の予備軍と言えます。
坐骨神経痛の症状が出てからでもストレッチは有効ですが、すでに身体のだるさやめまい、筋肉がつるなどの脾臓疲労の症状があれば予防の意味も込めてストレッチをやっておくのがお勧めです。