逆流性食道炎を自分で出来る改善法!!
食後の胸焼け、胃もたれ、げっぷ、腹部膨満感、ずっと続く逆流性食道炎の症状、病院でお薬ももらっているが、なかなか良くならない、食事も楽しめないし、日常生活に気になって集中できない。
なかなか治らない逆流性食道炎の症状、日常生活にも影響がでてきますよね。このブログを読むことで、食生活や日常生活からの改善策をお教えします。
逆流性食道炎とは
逆流性食道炎は、強い酸性の胃液や、胃で消化される途中の食べ物が食道に逆流して、とどまるために、食道が炎症を起こし、このため胸やけや胸の痛みなどさまざまな症状が生じます。
日本人のどれぐらいの人が逆流性食道炎になっているのか?
近年、日本人の逆流性食道炎は増えてきています。1980年代はじめには人口の2%以下でしたが、1990年代に入って急増し、2000年以降には10%を超えていると言われています。
逆流性食道炎のメカニズム
胃液は、食物を消化するために強い酸性の胃酸や消化酵素を含んでおり、強い刺激性があります。胃は粘膜によって保護されていますが、食道には胃液に対する粘膜が弱いため、胃液が逆流すると炎症を起こしてしまいます。
通常は、食道が胃液や胃には入った食べ物が逆流しないように、下部食道括約筋が働いています。
下部食道括約筋は、食道と胃のつなぎ目にある筋肉で、食べた物を飲み込む時には緩み食道から胃に食べ物が落ちるようにし、食べ物が流れる時以外は、食道をしめて、胃の内容物が逆流しないようにしています。
逆流性食道炎は、下部食道括約筋が緩み、食道を逆流から守る仕組みが弱まるか、食事の内容で胃酸が増えすぎることで、胃液や胃の内容物が逆流してしまう事で起こります。
5つの逆流性食道炎の原因
脂肪の多い食事
脂肪分の多い食事をすると、十二指腸からコレシストキニンというホルモンが分泌されます、下部食道括約筋がゆるんだり、胃酸が増えたりします。これは、脂肪がほかの栄養素に比べて消化に負担がかかるからです。そのため、脂肪分の多い食事を好んで食べる人の多くに、逆流性食道炎が起こりやすくなります。
姿勢不良
背中が曲がると、腹部が圧迫され、胃の中の圧力が高くなるため、胃液の逆流が起こりやすくなります。
加齢
年をとると、下部食道括約筋の働きが悪くなります。また、食道自体のぜん動運動も弱くなり、唾液の量なども少なくなるため、逆流した胃液を胃に戻しにくくなります。
便秘
便秘によって腹圧が高まります。お腹が張っている時、胃は腸からの圧迫を受ることによって、食道への逆流が起こりやすい状況になります。。慢性的に便秘症の人の約10%に逆流性食道炎が見られ、慢性的な便秘によって常にお腹が張った状態になると、逆流性食道炎が起こりやすくなります。
逆流性食道炎の症状は
下記のような自覚症状はありませんか?
- 胸やけ
- 酸っぱいものや苦い物がこみ上げてくる
- のどの痛み
- げっぷが出る
- 胸が重い
- お腹に膨満感
酸っぱいものや苦いものがこみ上げてくるというのは、胃液が食道に逆流しているということです。胸焼けがしている時点では逆流性食道炎がある程度進行しているのかもしれません。
喉に何かが詰まっているような違和感がある、喉がイガイガしてものが飲み込みにくい、さらには咳が出るといった場合でも、逆流性食道炎である可能性が考えられます。
逆流性食道炎に似た病気
焼けや胸の痛みなどの症状は、逆流性食道炎も疑われますが、他の病気でも現れる症状です。
狭心症
狭心症とは、心臓の細胞に血液を送る血管に動脈硬化が起こって血液の供給が十分にできなくなって起こる病気です。狭心症の発作と逆流性食道炎で起こる胸の痛みは似ているため、注意が必要です。
食道がん
逆流性食道炎による食道粘膜のびらんや潰瘍と、食道がんの病変は、見分けがつきにくいことがあります。胸やけなどの症状がある時には、内視鏡検査や組織の検査を受け、食道がんと区別を行うことが必要です。
逆流性食道炎の改善法
基本的にはお薬を飲む、食生活で負担にならない物を食べる、日常生活で負担にならない行動をすることで、逆流性食道炎の改善していきます。
お薬の服用
逆流性食道炎は薬をきちんと服用すれば治すことが可能な病気で、ほとんどの人は数日間の服用で自覚症状はなくなります。医師の指示に守って薬を服用するようにしましょう。
逆流性食道炎でよく使われるのは、直接の原因となる胃酸の分泌を抑える薬です。胃酸の量を抑えることで、食道への逆流を少なくし、症状や炎症を落ち着かせます。また、食道の粘膜を保護する薬や、酸を中和する薬、食道や胃の運動機能を活発にさせる薬も用いられます。
胃酸分泌抑制剤
胃酸の分泌を抑える薬で、プロトンポンプ阻害剤(PPI)、H2ブロッカーなどがあります。プロトンポンプ(PPI)は、最も強力な胃酸の分泌を抑える薬です。
制酸剤
胃酸を中和する薬で、胃酸分泌抑制剤と併用して使われることが多いです。
消化管運動機能改善剤
食道の運動をよくして逆流してきた胃酸を押し戻したり、胃の運動をよくして胃からの排出を促す働きを高めます
食事で気をつけること
逆流性食道炎と診断されたら、できるだけ下記の食べ物は避けるようにしましょう。
・脂肪を多く含んだもの(油っぽいもの)
・アルコール
・甘いもの
・刺激の強い香辛料
・コーヒーや濃い緑茶
・みかんやレモンなどの酸味の強い果物
脂肪を多く含んだ食事やアルコール摂取によって下部食道括約筋がゆるむと言われているほか、甘いものや香辛料、コーヒーに含まれるカフェインは胃酸の分泌を促進させます。
また食べ方にも注意が必要です。
・時間をかけてゆっくりと食べる
・食べ過ぎは避ける
・出来る限り寝る2時間前までに夕食をすます
日常生活で気をつける事
お腹の圧力が高くなると胃の内容物が逆流しやすくなります。日常生活では腹圧がかからないような姿勢・動作をするようにしましょう。
・前かがみの姿勢は避ける
・重いものを持ち上げたり、強く力んだり、お腹に力を入れる動作は避ける
・ベルト、きつい下着、帯などでお腹を強く締め付けないようにする
・寝るときは背中の中央部から上を高くする
運動をする
逆流性食道炎の方は姿勢が悪い方が多く、横隔膜の動きが悪くなりやすいですので、横隔膜を鍛える事で、胃酸の逆流を防止できます、横隔膜には噴門を締める働きがあるからです。
横隔膜の機能向上には、緩んだ下部食道括約筋を助ける働けきがあります。
横隔膜の運動
腹式呼吸をしていきます、。お腹の上にタオルを乗せる事で腹式呼吸を意識的に行っていきます。
①仰向けに寝て両膝を立て、両腕を軽く開きます。お腹の上にタオルをおきます。このとき手のひらは上を向くようにすると肩や胸が開くのでよりリラックスした状態で行えます。
両膝を立てて行うと腹部の緊張をとれます、やりにくい方は両膝を伸ばして行っても大丈夫です。
②息を吸う
お腹の上のタオルを持ち上げるようにゆっくりと鼻から息を吸います。そして10秒ほどキープします。
力んで肩や胸、腕、に余分に力が入らないようにしましょう。
③息を吐く
タオルを感じながらゆっくり鼻から息を吐きます。
一回に10回を3セット行いましょう。
立ったままでも出来ますので、通勤や通学の電車の中でやってみましょう。タオルの代わりに手をお腹に置いてやって下さい。
腹部のストレッチを行う
逆流性食道炎の方で姿勢が悪い方が多く、腹部の筋肉が硬くなりやすいのでストレッチをしていきましょう。
①床の上にうつぶせになり、両肘を深く曲げて身体の横に添えます。手のひらを床につけます。
②息を吐きながら腕を伸ばしていき、上体を行ける所まで反らして10秒程度保ちます。このとき骨盤前面が床から離れないようにして下さい。
行う時は息を止めずに、自然に呼吸をするようにして下さいね。
10秒を3セットするようにして下さい。
まとめ
いかがでしたか、逆流性食道炎は日々の生活を気をつけるだけでも防げますし、なってからでもお薬や食事に気をつけていく事で改善ができますので、少しづつ行って下さい。