昔から顔や身体がむくみやすく便秘がある。
薬を飲んでも思うように便秘が解消されない。
気をつけて食べているのに腸の調子がいまいちだ。
こんなことで悩んでいませんか?
こちらでは便秘や浮腫みの原因となる甲状腺の問題と解消法について書いています。
便秘の原因
便秘は糖のエネルギー代謝が低下することでも起こります。
糖のエネルギーは、首にある甲状腺という所から出されるホルモンで代謝が促されます。
甲状腺のホルモンはチロキシンと呼ばれ、肝臓や脳など色々な臓器に運ばれて身体の新陳代謝を盛んにします。
このチロキシンが少ない時に出る症状の一つが便秘なのです。
その他にもチロキシンが少ないと
- 無気力
- 疲労感
- むくみ
- 寒がり
などの症状が現れます。
ここでポイントとなるのが糖代謝を促すチロキシンを分泌する甲状腺の機能が低下しているということです。
通常であれば甲状腺ホルモンの薬を服用することで症状の解消を目指します。
ですが高齢者や不整脈のある患者さんでは慎重に内服を開始します。
当院では甲状腺の機能が低下する原因を特定せずに薬に頼ることが解決になるとは考えません。
甲状腺の機能低下は産後などで一時的にみられることもありますが、調査によると健康な女性の4~20%に甲状腺の機能低下が認められ年齢が上がるにつれて増加します。
大切なのは甲状腺の機能を高める事です。
ですが甲状腺の機能は急に高まらないので、チロキシンと似たような働きをするヒートショックプロテインが注目されています。
ヒートショックプロテインとは
身体には細胞の損傷を防ぐタンパク質であるヒートショックプロテインを生み出す力が備わっています。
ヒートショックプロテインは体温を上昇させることで身体をストレスに強くさせ、損傷を受けた細胞をストレスがかかる前の状態に修復する作用を持っています。
このヒートショックプロテインの作用はチロキシンの作用と似ており、慢性的な甲状腺の機能低下を起こす橋本病の解消でも注目されています。
そしてヒートショックプロテインの働きを高めるのが入浴なのです。
ただしヒートショックプロテインは温度が低かったり入浴時間が短かったりするとしっかりと働きません。
入浴のやり方としては、
- 42℃なら10分
- 41℃なら15分
- 40℃なら20分
を目安に入浴します。
この入浴時間の目安は体温を38℃まで高めて大量の発汗を促すことにあります。
そのため入浴の前にしっかりと水分補給をして、湯船から出た後も水分補給が大切です。
入浴後も汗をかくために10~15分は身体を保温しましょう。
大量の汗をかいた後はシャワーで改めて流しても構いません。
また季節によって汗をかく量が変わるので適当に時間は調節しましょう。
汗をかくことでヒートショックプロテインの効果が高まり、便秘の解消に役立ってくれるのです。
ヒートショックプロテインで便秘を解消!
便秘は糖の代謝が低下することでも起こります。
糖の代謝の低下は甲状腺の機能低下によりますが、甲状腺の機能は急に高まりません。
だから日々の入浴でヒートショックプロテインを働かせることが便秘の解消に効果的なのです。
生理前になると無気力になって何もできない。
常にネガティブ思考になり、いつも以上にイライラしたり不安になる。
暴食もしてしまう。
こんなことで悩んでいませんか?
こちらではPMSが起こるメカニズムと対処法について書いています。
女性ホルモンの作用
女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンは血漿量を増加させます。
月経前に起こるむくみや体重増加は女性ホルモンが増えることで起こります。
血漿量が増加するという事は血液中の水分が増えるという事です。
月経前の黄体期は下肢静脈への血液の貯留と血管外へ水分を溜めて、自律神経の乱れを招きます。
PMSによる身体的・精神的な症状の多くは自律神経の乱れから起こります。
エストロゲンには血液量を増加させる作用があり、プロゲステロンには血漿量を減少させる作用があります。
エストロゲンとプロゲステロンが揃うとナトリウムと水分の再吸収を促します。
二つのホルモンの働きで体液量を増やします。
体液の流れは細胞内液を調節する浸透圧系と、細胞外液を調節する容量系の2つの独立したシステムによって制御されています。
これにより血管の内外の体液量を調節することが可能となります。
そしてPMSによる症状の多くは体液量が不足している時にひどくなります。
細胞内液と細胞外液
体液は細胞膜で隔てられており、細胞内液と細胞外液に分けられます。
細胞外液は血管の内側では血漿(けっしょう)と呼ばれ、血管の外側では組織間液や細胞間リンパ液と呼ばれます。
体液は体重の60%に相当し、
- 細胞内液に40%
- 組織間液に15%
- 血漿に5%
ずつ分布しています。
細胞内液が細胞外液よりも多いのは、量が変動しやすい細胞外液が減少した際に補うためです。
細胞外液の主な仕事は循環血液量の維持で、その他にも栄養素や老廃物の運搬を担っています。
これらの体液が十分にある時はPMSは起こりにくく、症状もひどくなりにくいのが特徴です。
血管壁も半透膜なのでタンパク質以外は通過することが可能です。
浸透圧を調節する機能には電解質によって維持される血漿浸透圧と、アルブミンによって維持される膠質浸透圧があります。
視床下部は細胞外液の浸透圧を感知し、下垂体後葉からの抗利尿ホルモンであるバソプレシンの分泌を調整します。
バソプレシンは腎に働きかけて水分の再吸収を促し尿量を減少させ、同時に喉も渇くことで細胞膜の浸透圧の調節を行います。
対して血漿量を調節する容量調節系は、血圧の感知は心臓から動脈が行い交感神経と副交感神経をコントロールしています。
交感神経の緊張は心拍出量を増加させ血漿量を増加させると同時に、末梢にある毛細血管の抵抗を増大させて血圧を上昇させます。
このように容量調節系は循環する血漿量を通して細胞外液を調節するのがその目的です。
PMSを解消するには
少し難しい話が続きましたが、結論を言いますとPMSを解消するには十分な体液を確保することです。
十分な体液とは言っても、むくんでいる状態とは違います。
そもそも、むくみというのは老廃物が溜まっている状態です。
十分な体液を確保できている人は、身体が潤って排泄もきちんと行われるので老廃物が溜まりません。
女性ホルモンを補充してPMSの症状が軽くなるのは、女性ホルモンの作用で身体を潤わせるからです。
身体を潤わせるのに大切なのは、
- 体液の消耗を避ける
- 水分を吸収しやすくする
などを意識することです。
体液は交感神経が優位な状況で消耗されやすいので、肉体的にも精神的にもストレスが多いと体液は消耗されやすくなります。
きちんと休息した方がPMSの症状が軽くなるのは体液の消耗を避けられるからです。
また水分を吸収しやすくするためには女性ホルモンを補充するのは効果的です。
欧米ではホルモン補充療法の代わりにブラックコホシュというハーブを利用しています。
薬が無かった時代には女性ホルモンに似た働きをする食材として重宝されていました。
最近では医師からもブラックコホシュの効果は認められつつあります。
体液を充実させて元気になろう!
PMSの原因は女性ホルモンの減少による体液の不足です。
体液量が減ると身体に老廃物が溜まり様々な不調に見舞われます。
そのため体液の損失を促す過労や睡眠不足は控えて、ブラックコホシュなどの女性ホルモンの働きをするハーブティーなどを摂るのがおすすめです。
もう何年もリウマチに悩んでいる。
薬は飲んでいるが痛みに波があり酷いときは本当に辛い。
薬の副作用で内臓の数値も悪くなっている。
こんなことで悩んでいませんか?
こちらではリウマチの痛みに波がある原因と対処法について書いています。
リウマチの症状
リウマチは高齢者のイメージが大きいですが、発症は30~50歳代の女性が多いと言われます。
1年間に1万5千人の新たな患者さんが発病するとされています。
働き盛りの女性に多く発症し、産後などにも起こる事で知られています。
リウマチでは関節の内側にある滑膜という組織が炎症を起こします。
進行して慢性化すると軟骨や骨がダメージを受けて変更することもあります。
主な症状は関節の腫れや痛みですが、リウマチの初期では朝に関節のこわばりを感じる程度です。
意外と知られていませんが、リウマチは体中の関節であればどこにでも起こりえます。
人によってリウマチが起こる関節はバラバラで、手指や足指だけの人もいれば肘や膝、手首や足首など比較的大きな関節にも起こります。
関節で炎症が起こっていると、疲れやすく微熱などの症状も伴います。
またリウマチの症状は波が大きくあり、
- 肉体疲労
- 精神的ストレス
- 季節
- 天候
などによって症状が大きく変わります。
また更年期ではリウマチでなくても腱鞘炎や関節痛、へバーデン結節も起こりやすくなります。
そのため安易な自己判断は禁物です。
基本的には早めに治療を始めた方が治まりやすく、関節が変形する前に対処できます。
早めの対処法
全ての関節は滑液と呼ばれる関節液で満たされています。
関節に炎症が起こると過剰な滑液が分泌され関節が腫れてしまいます。
そもそも炎症が起こる原因に関節の硬さがあります。
免疫抑制剤などで炎症を起こしにくくするのは極めてその場しのぎの対処です。
根本的に炎症を起こしにくくするためには関節の柔軟性を高める事が大切です。
大切なのは関節に軽い刺激を与えて関節の動きを高める事です。
足のやり方)
- 骨盤を立てて座ります(腰を前に反らす)
- 背中を伸ばした状態で足を伸ばす
- その状態から足を内と外側に捻じります
- 内側に捻じる時に息を吐き、外側に捻じりながら息を吸います
足のリンパの流れを良くして股関節から膝、足首の動きを高めます。
関節が伸びきらない人は曲げたままで構いません。
大切なのは関節に捻じりがかかっていることです。
腕のやり方)
- 骨盤を立てて背筋を伸ばして座ります
- 両手を左右に広げ手首と肘を軽く曲げます
- そこから内と外側に捻じりましょう
この動作も動きに制限のある人は動く範囲で行いましょう
関節の動きを高めて痛みの波を抑えよう!
リウマチの痛みに波がある人は関節液の流れが悪いのが主な原因です。
そのため関節の運動をして関節液の流れを良くすることが大切です。
関節液の流れが良いと湿度や温度の影響を受けにくくなります。
以前には感じなかった肩こりがとれなくなった。
疲れが溜まるようになり元気が出ない。
これでは仕事を続けられるか不安だ。
こんな悩みを抱えている患者さんが来られました。
今回は実際に来られた患者さんの身体の悩みの原因と解消法について書いています。
問題となった姿勢
電気通信工事では腕を伸ばす姿勢が多くなります。
また座り込んであぐらをかいている事が多いのも特徴でした。
あぐらをかいて腕を伸ばした姿勢は広背筋が引き延ばされた状態で、かなり大きな負担がかかっています。
この状態だと上腕が前に引っ張られ、肩甲骨は外側に開いてしまいます。
そのため常に肩をすくめたような状態で緊張しっぱなしだと言えます。
通信工事は体力をかなり使うと言われ、他の工事業者に聞いても辛い仕事の一つと答えられました。
肩をすくめた姿勢というのは肩こりの天敵です。
緊張した肩周りはリンパの流れが悪くなるので回復が遅れるようになり、肩の位置が悪くなっているのですぐに疲れるようになります。
その状態で何時間も作業を続けていれば肩が辛くなるのは当然なのです。
実際に肩周りを触ると、どこの筋肉を押しても痛がる状態でした。
筋肉というのは、血流が悪くなり緊張が強くなると軽く押しても痛みます。
そのため血流を良くするのはもちろん、筋肉の緊張を緩める事が肩こりの解消には欠かせません。
肩こりを解消するには
上腕が前に出ている状態は巻き肩と呼ばれます。
巻き肩の状態になっている人は、だいたい肩をすくめたような姿勢になっています。
この巻き肩の時に、特に緊張して硬くなっているのが広背筋です。
そのため今回の肩こりの解消には広背筋を緩めることがポイントとなります。
肩こりの原因となるのは他にも僧帽筋や大胸筋などがあります。
広背筋を緩めるにはタオルを使った体操がおすすめです。
やり方)
- 正座してタオルの両端を持ちます
- そこから両手を挙げてバンザイの姿勢になります
- 背中から腕まで一直線に伸びた状態をキープしながら上半身を回転させます
肩が前に傾くと広背筋への刺激が減るので、背中から腕が一直線なのを意識して行いましょう。
両回しで10回ずつくらい行いましょう。
上腕や肩甲骨の位置が戻る事で肩こりが解消されます。
姿勢を良くして肩こりを解消しよう
普段から同じ姿勢で仕事をしている人は上腕や肩甲骨の位置が悪くなりがちです。
すると肩への負担が増えて疲れやすくなり、さらに広背筋などの緊張がとれないせいで回復しづらくなります。
そのため緊張した広背筋を緩めて、骨の位置を良くすることは肩こりの解消に極めて効果的です。
指が痛くて病院に行ったらへバーデン結節と診断され痛み止めを渡された。
痛み止めを飲んでいる間は痛みがないが効果がきれると痛い。
指を少しぶつけただけでも飛び上がるほどに痛いが薬で治るんだろうか?
こんなことで悩んでいませんか?
少しの刺激で強く痛む時には薬だけでは根本的に解決されません。
こちらでは指が強く痛む原因となるモヤモヤ血管の原因と対処法について書いています。
モヤモヤ血管とは
痛みのある部位を血管造影画像で見てみると、モヤモヤとかすんでぼやけて見える新生血管があることが確認されました。
レントゲンでは分かりませんが血管造影画像では確認でき、その見た目からモヤモヤ血管と呼ばれています。
モヤモヤ血管はグシャグシャとした塊のような状態で、栄養分や酸素を正常に運ぶ機能がありません。
モヤモヤ血管になるのは主に毛細血管の部位で、毛細血管が傷ついて修復がスムーズに行われないとモヤモヤ血管が生まれます。
血管が増える時には神経線維も一緒になって増えていきます。
そのためモヤモヤ血管の周りには多くの神経線維があり、他の部位よりも過敏である事が多いのです。
特に毛細血管が多い指先で、へバーデン結節のように少しの刺激で痛む時はモヤモヤ血管が出来て神経線維が過剰になっている可能性があります。
モヤモヤ血管を予防するには
モヤモヤ血管を予防するのにポイントとなるのがエストロゲンです。
エストロゲンは血管の内側の壁を修復する働きもしています。
そのためエストロゲンの分泌量が減少し、血管壁の修復作業がスムーズに行われないとモヤモヤ血管が生まれやすくなるのです。
モヤモヤ血管の周りの神経線維は過敏で、モヤモヤ血管に血液が流れるたびに痛みます。
そのためモヤモヤ血管がある限りは痛みが長引きやすくなります。
そもそも血管が傷つく原因に高血糖や高脂血症などがあります。
血流が悪いことで血管は傷つきやすくなるからです。
普段から食事の不摂生が目立つ人ほどモヤモヤ血管は増えやすいと言われます。
モヤモヤ血管を解消するには
モヤモヤ血管と神経は一度できてしまうとすぐには減りません。
むしろ痛み止めや湿布などでごまかしていると増える危険すらあります。
特に40歳を過ぎたころから血管は脆くなるのでモヤモヤ血管ができやすいと言えます。
モヤモヤ血管を増やさないために出来るのは運動と食事です。
運動と食事に気をつける事で、女性ならエストロゲンを増やし男性ならテストステロンを増やせます。
エストロゲンもテストステロンも強い抗炎症作用をもっていますが、若い方でもスポーツや仕事で繰り返し負担がかかっている部位にはモヤモヤ血管ができる可能性があります。
エストロゲンとテストステロンは違うように見えて、実は同じ原料からできているので化学的な構造はよく似ています。
男性ホルモンの一種が酵素によって変身し、女性ホルモンに変わります。
そのためエストロゲンもテストステロンも原料は同じで、どちらもコレステロールという脂質から作られます。
そこに多くのタンパク質酵素が作用することでエストロゲンとテストステロンは作られます。
基本的には
- 卵
- 肉類
- 魚
- 牛乳
などの動物性のタンパク質は必須です。
一部の必須アミノ酸は植物性よりも動物性の方がはるかに摂取効率が良いからです。
動物性たんぱく質はコレステロールも含んでいるので、動物性たんぱく質を摂取すればコレステロールを原料とするエストロゲンとテストステロンが作られやすくなります。
またアボカドやヤマイモ、ニンニク、タマネギなどはタンパク質と一緒に食べるとテストステロンの増強作用が確認されています。
モヤモヤ血管を解消して痛まない身体に!
モヤモヤ血管が出来ると痛みに敏感になります。
そしてモヤモヤ血管は40歳を過ぎたころから出来やすくなります。
モヤモヤ血管を根本的に解消しようと思えば、血管の修復をしてくれるエストロゲンとテストステロンを増やす事です。
そのために普段から運動や食事には気をつけましょう。
肩が痛くなって病院に行ったら五十肩だと言われた。
なかなか痛みが治まらず半年ほど経ってからリウマチと診断された。
いろいろ病院に行ったけど医師によって言う事が違って困っている。
そんなことで悩んでいませんか?
こちらでは混同されやすいリウマチと五十肩の違いと、両方の解決法について書いています。
リウマチと五十肩の違い
肩に痛みが出た場合、初期の段階ではリウマチか五十肩かの区別はつきません。
基本的には女性に多いのがリウマチで、男性に多いのが五十肩です。
また五十肩は運動不足がきっかけとして多いのに対して、リウマチは働き過ぎや睡眠不足などが原因となりやすいです。
初期の段階ではリウマチも五十肩も夜間や朝方に手がこわばるといった症状は出ます。
ですが五十肩なら関節リウマチとは異なり関節の腫れはあまり起こりません。
また肩の痛みといっても、人によっては首の根元から背中、腕などの痛みだったりします。
五十肩は割と広い範囲が痛みやすいですが、リウマチはピンポイントで痛み肩以外の指や肘も痛む場合が多くあります。
リウマチも五十肩になる人も普段から肩こりである事が多く、肩周りの血流やリンパの流れが悪いことがよくあります。
五十肩の人は頭痛や肩甲骨から腕の痛み、手のしびれなども伴う場合があります。
リウマチの場合は手のしびれは少なく、肩周りよりも指や手首などの痛みが多くなります。
一つの基準としては、五十肩であれば一年以内に痛みが治まって来るのに対して、リウマチなら一年を超えても痛みが変わらないか悪化します。
リウマチと五十肩の共通点
リウマチにしろ五十肩にしろ、共通するのは肩周りのリンパの流れが悪いという事です。
特に鎖骨下辺りの流れが悪くなっている事がほとんどです。
大きなリンパの流れとしては脇の下や首の横にもありますが、リウマチや五十肩に関して言えば鎖骨リンパの方が滞っています。
鎖骨リンパの流れが悪いと大胸筋が硬くなりやすく、大胸筋が硬いと巻き肩を起こします。
巻き肩の姿勢こそがリウマチや五十肩の隠れた原因と言えます。
だから普段から鎖骨リンパを流して大胸筋を緩め巻き肩にならないようにしましょう。
やり方)
- 掌を前に向けて顔の横でパーをします
- その体勢から腕を後ろに引きましょう
- 10回ほど軽めに動かします
肩甲骨だけを引くイメージで肘から先は動かしません。
肩を挙げるのが辛い人は、角度は気にせずに肘だけを引いて肩甲骨を寄せればOKです。
この体操の狙いは鎖骨の下にある大胸筋を伸ばすことなので、大胸筋が伸びるように胸は張って行います。
リウマチでも五十肩でもまずはリンパの流れから
リウマチも五十肩も共通する原因としては巻き肩があります。
巻き肩になるくらいに大胸筋が硬いと鎖骨リンパの流れが悪くなり、リウマチなら炎症が鎮まらず五十肩なら石灰化してしまいます。
そのためまずは肩甲骨を動かしてリンパの流れを良くすることが大切です。
腰痛予防のストレッチで腰痛になってしまう。
腰の椎間板ヘルニアを発症してから医師にはストレッチを指示されている。
ストレッチで腰痛が悪化しても、ストレッチの強さを加減しろと言われるだけ、、、
こんなことで悩んでいませんか?
実は腰痛の種類によってはストレッチが原因とは限りません。
こちらではストレッチで腰痛が悪化する原因と対処法について書いています。
ストレッチの効果
ストレッチは関節の柔軟性を高めるために行います。
ですが柔軟な関節を持っている人でも腰痛になることがあります。
例えば腰痛を持病に持つバレリーナは少なくありません。
バレエは激しい運動なので腰痛くらい起こすと思うかもしれませんが、腰痛の無いバレリーナもいます。
激しく動けば誰でも腰痛になるのでしょうか?
関節が柔らかければ腰痛にならないのでしょうか?
ここでポイントとなるのは筋肉の緊張です。
ストレッチは筋肉を伸ばす作用があります。
ですが緊張して硬くなった筋肉を無理に伸ばそうとすると痛みで余計に縮みます。
筋肉は刺激が入れば縮むように設計されています。
そのため過度なストレッチは筋肉を余計に緊張させてしまいます。
関節が柔らかければ腰の負担は減りますが、動く時に筋肉が緊張している人は瞬間的に硬くなっているのです。
筋肉が瞬間的にでも硬いと、腰部への負担が大きくなり痛みが起こってしまいます。
だから大切なのは動く時に筋肉を緊張させない事なのです。
筋肉を緊張させないためには
腰痛の原因となる筋肉を緊張させないためには、腰部を助ける働きをする筋肉を緩める必要があります。
身体の筋肉は単独で動く事はありません。
腰の筋肉を見ても背中や股関節周りの筋肉の影響を受けています。
腰部の筋肉を緊張させないためには
- 腹部の筋肉
- 股関節の筋肉
- 背中の筋肉
などを緩める必要があります。
腹筋には種類があり、その中でも腰のコルセット状についている筋肉があり腹横筋(ふくおうきん)と呼ばれます。
腹横筋は体幹部を縦方向に支えておくための筋肉です。
この腹横筋の動きが悪いと体幹部を伸ばすことが出来ずに常に腰回りの筋肉に負担がかかることになります。
股関節の中でも腰に負担をかけやすいのがお尻の筋肉です。
例えば前屈をする時でも、お尻の筋肉が硬い人は股関節を曲げずに腰だけで前屈しようとします。
すると普段の何気ない動作の中でも股関節を使わずに腰で代用して動く事が増えてきます。
必要以上に使われた腰の筋肉は痛みやすくなり、無理に伸ばしても股関節が硬いうちは思うように伸びません。
胸椎は前後の動きよりも回旋の動きが大きいのが特徴です。
肋骨がついているので腰椎ほどは動きませんが、それでも胸椎の動きがあるから腰椎の負担を減らせます。
腹部と股関節、胸椎の動きが悪いと腰の負担が大きくなり、腰にかかる物理的な負担から腰痛が起こります。
腰椎の疲労骨折などを起こす人は、物理的な負担を拡散出来ないために起こります。
ここでポイントとなるのが、腰にかかる負担を拡散させることです。
腰を伸ばしながら反らしましょう。
やり方)
- 足を肩幅に開いて立ちます
- 両手は腰に添えましょう
- 息を吐いてお腹を軽く凹ませます
- 上に伸びながら後屈をします
この時の注意点が、腰を前に出さない事です。
腰が前に出ると腹筋が伸びず腹横筋が使われません。
大切なのは後ろに大きく反る事でなく、お腹を伸ばしながら反らす事です。
腰を動かす時にお腹を伸ばす癖がつくと、腹横筋が働いて動く時に腰が痛まなくなります。
正しく動かすと腰は痛まない!
どれだけ柔軟を頑張っても腰が痛む人は腹横筋が上手く使えていない事がほとんどです。
中でも後ろに反るような動作の時に、お腹を伸ばせていない人は腹横筋を上手く使えていません。
そのため普段からお腹を伸ばして腹横筋を使うクセをつけると腰痛の解消に役立ちます。
若い時から便秘体質だった。
年齢を重ねても体質は変わらず、お腹に溜まって苦しい。
今のところ腸内環境をよくする食事はしているが、老化で便秘になると聞いたので不安だ。
そんなことで悩んでいませんか?
こちらでは加齢で起こる便秘の原因と対処法について書いています。
加齢で起こる便秘
加齢とともに増加するのはウェルシュ菌という悪玉菌です。
同じ食事をしても短期間では腸内細菌に変化は見られませんが、偏った食事を続けていると徐々に腸内細菌のバランスが崩れてきます。
血液中の小分子の物質の36%に腸内細菌の関与が見られます。
正常な常在菌は外来の病原体に対してバリアを張るので、常在菌のバランスが良いと外からの病原菌に強くなります。
長寿の人が多いといわれる地域では、一般的には20%以下となる酪酸産生菌の比率が40~50%ととても高かったという報告があります。
またビフィズス菌も明らかに多かったとのことです。
そうした長寿の方の食事は、海藻類と野菜類が中心で肉を食べる習慣は少なかったとのことです。
また腸内環境に影響を与えるのは、
- 運動が5割
- 野菜中心の食事が4割
- 発酵食品や乳酸飲料の摂取が1割
と言われています。
腸内環境と運動は関係が無さそうに思えますが、大腸の動きは腹筋や骨盤の動きに左右されます。
だからこそ普段から股関節周りの筋肉に刺激を入れておくのは重要なのです。
腸内環境のためにとりたい食材
食事内容としては、ビフィズス菌の多いヨーグルトやオリゴ糖の多い野菜などを中心に食べるのが理想です。
野菜を中心に食べる人の腸内には善玉菌の酪酸菌が多く、最近では酪酸菌こそが健康で長寿の秘訣と考えられています。
寿命に影響を与えるという酪酸菌はウェルシュ菌の増殖を抑え、オリゴ糖を餌として増えます。
オリゴ糖を多く含むのは
- 玉ねぎ
- ニンニク
- 葱
- ハチミツ
などです。
腸内細菌は毎日の排泄で出ていきますが、平均すると4~5日間は腸内に生息すると言われます。
また便の20%くらいを占める腸の上皮細胞も約10日で入れ替わるので、遅くても10日あれば腸内細菌も入れ替わっていると考えられます。
普段の食事で腸内環境は変化していきます。
さらに体調や睡眠、ストレスなどに応じて腸内環境や腸内細菌のバランスは日々変化し続けています。
そのため意識してオリゴ糖を摂る事は変化する腸内環境を良好に保つのに効果的です。
オリゴ糖で加齢性の便秘に立ち向かおう!
年齢とともに排泄する力は低下します。
そのため普通に生活していると年齢とともに便秘をする傾向にあります。
だから普段から意識して腸内環境を良くすることは大切なのです。
数日前から頭痛とめまいがする。
首の周りが腫れている気がする。
主に後頭部がガンガンと痛んでいる。
こんなことで悩んでいませんか?
こちらでは頭痛とめまいの原因となるリンパの滞りと対処法について書いています。
リンパとは
人間の身体は60%が水分で出来ています。
その水分を流す仕組みが循環器系と呼ばれ、
- 血液を循環させる心臓と血管系からなる血液系
- リンパ管とリンパ節からなるリンパ系
とに分かれます。
血液系では、心臓がポンプの役割を果たして全身に送られています。
リンパ系は毛細リンパ管網という細い管から始まり。リンパ管からリンパ節につながって胸管という太いリンパ管に合流して心臓の近くで静脈に合流します。
リンパは脂肪を吸収する小腸をはじめとして全身の臓器や組織の隙間を満たします。
リンパ節はリンパ管をつなぐ節目のことで、リンパ系の中に入った細菌やガン細胞などを捉える免疫の役割を果たしています。
大きなリンパ節は
- 頚部
- 鎖骨上部
- 腋窩
- 腸
- 鼠径部
- 膝窩
の6ヶ所にあります。
細菌がこれらのリンパ節で捉えられると炎症を起こします。
リンパ管は浅部と深部を流れる2種類の管があり体幹をメインに流れます。
浅リンパ管は多数あり皮下静脈と同じ方向に走り、深リンパ管の多くは血管に伴走しています。
人体では全身の毛細血管からろ過された液体がリンパとして1日に2~4lほど生成されます。
またリンパは甲状腺や副腎皮質などのホルモンを血中に運び、リンパ節を通るときにはリンパ球を加えて運びます。
こんな免疫の役割を果たしているリンパですが、流れが滞ると頭痛やめまいの原因となります。
リンパの流れが滞るのは、免疫反応で炎症が起こっている時などです。
リンパ節の中でも頚部から鎖骨にかけてのリンパ節で炎症が起こると頭痛やめまいの原因となります。
東洋医学から見ると
東洋医学には不通則痛(ふつうそくつう)という言葉があります。
流れている物が滞ると痛みが起こるという意味です。
つまり本来なら常に流れているリンパの流れが悪くなり、滞って腫れてしまうと痛みを起こすという考え方です。
これは血流が滞った場合も同じです。
いずれにしても身体の水分の流れが悪くなった部位には痛みを感じます。
そして首周りのリンパ節が腫れると頭痛やめまいの原因となるのです。
こんな時にはリンパを流して頭痛やめまいを解消しましょう。
やり方)
- 椅子に座って斜め上を向きます
- そして胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)を上から下に向けて擦ります
- 次は鎖骨の上下を外から内に向けて擦ります
左右ともに10回ずつほど行いましょう。
リンパの流れは軽い力で効果があるので、軽い力で擦るようにしましょう。
首のリンパの流れが良くなると、顎周りのむくみがスッキリとします。
リンパを流して頭痛やめまいを解消!
リンパの滞りが原因で頭痛やめまいが起こる事はよくあります。
そのため薬では効果がいまいちならリンパの流れをよくするのがおすすめです。
簡単にリンパの流れはよく出来るので試してください。
足裏のかかと付近が痛くなる。
寝起きに踏み出す一歩が少し痛い。
激痛ではなく我慢できる程度だが日中にも痛みを感じだした。
このまま悪化するのかと不安だ。
そんなことで悩んでいませんか?
治らない足裏の痛みの多くは足関節の問題です。
こちらでは足裏が痛む原因と解消法について書いています。
足関節はなぜ硬くなるのか
足関節は割と動きのある関節です。
この足関節が硬くなる原因には、
- 距骨(きょこつ)がズレている
- ふくらはぎが硬い
の二つがあります。
足裏の骨と脛の骨の間には距骨と呼ばれる骨がクッションとして存在します。
距骨には筋肉が付着せずに靭帯だけがくっついています。
そのため一度ズレると、戻るには外側からの圧力を必要とします。
距骨にはもう一つの機能があり、身体のバランスを保つのも距骨の役割です。
そのため距骨の位置が悪いと足首がアンバランスになり、常に筋肉に力が入ってしまいます。
筋肉が常に緊張することで、足の血液やリンパの巡りが悪くなると足裏は痛みます。
距骨が作る関節の一つが距骨下関節です。
距骨下関節は複数の関節面がありますが、立った状態では回旋運動がメインです。
そして距骨下関節はショパール関節と呼ばれる、足裏の横のアーチを作ります。
ショパール関節とは、
- 距舟関節
- 踵立方関節
から構成され足部の柔軟性や剛性に関与します。
動作の中でショパール関節は内側縦アーチの補助をして、足部にかかる衝撃を吸収します。
距骨の位置が悪いと、足関節の可動性をショパール関節で補い扁平足の原因となります。
偏平足になることで足は衝撃を吸収できなくなり様々な不調に見舞われます。
距骨の位置を戻すには
脛骨はふくらはぎの部分の骨で、距骨はかかとの骨と脛骨の間についています。
足関節が硬い人は距骨が少し人より前に出ています。
それによって脛骨が距骨にあたってしまい足関節の動きが悪くなります。
その場合は距骨を元の位置に戻さなくてはいけません。
今回は自宅で簡単にできる距骨の位置を戻す体操を紹介します。
やり方)
①片足を前に出します。
②出したほうの足のつま先を雑誌など段差の上に乗せます。
③その状態で出したほうの足の膝をつま先より前に出すように体重を前にかけます。
④これを片足10回2セット行います。
距骨を本来の位置に戻して痛まない足にしよう!
足裏などに起こる不調の多くは距骨のズレによります。
距骨がズレる事でふくらはぎは過度に緊張し、足裏の衝撃を吸収する作用も失われます。
だから足の不調を解消しようと思えば距骨の位置を戻すことが大切です。