症例報告
首のコリが強く呼吸困難まで引き起こしていた。
- 患者
- A.Tさん
- 来院
- 2016年9月
- 症状
- 首のこりが強く呼吸困難になりやすいとの事。4年前に頓服を飲んでから呼吸が辛くなり2年前から首のこりと呼吸困難が悪化したとの事。
- 治療内容と経過
- 初日は身体を後ろに反らせたり首を上に向けたりするだけで辛く呼吸も肩呼吸になっていた。また頚椎2番が固く自律神経の乱れも確認でき横隔膜の圧迫ではかなりの圧痛があった。頚椎と横隔膜の調整を行い内臓調整を行った所呼吸が楽になったとの事。横隔膜呼吸の仕方を指導して終了した。
5日後の来院では呼吸はしやすくなっているとの事だが横隔膜の圧迫感は残っているので横隔膜と内臓、頚椎の調整を行った。
7日後の来院では息苦しさが少し戻ったとの事だが首の動きは良くなっていた。引き続き頚椎と横隔膜、内臓の調整を行った。
7日後の来院では治療後5日間は調子が良かったとの事。台風の時に息苦しかったとの事なのでお風呂で汗をかき呼吸法を行うよう指導しいつもの調整を行った。
6日後の来院では息苦しさはほぼなくなったとの事だった。仕事の忙しさから肩甲骨の動きが悪くなっていたのでいつもの調整に追加して動きを改善した。
- 食事指導
- 辛みのあるものを勧め発汗作用を促した。唐辛子は苦手との事なので大根やシソをとり肺と横隔膜の動きが活発になるように指導した。
- 同時に治療した症状
- 冷え性、動悸
- 使用した主なツボ
- 鳩尾(きゅうび:みぞおち)、天柱(てんちゅう:後頭部の首の付け根のくぼみから外側に1~2cmにあり押すと気持ちいい万能穴)
- 考察
- 仕事の忙しさから自律神経の乱れを招き頚椎の動きも悪くしてしまったと考える。その結果、横隔膜の動きが悪くなっていたところに頓服の刺激で症状がより悪化したために動悸や冷え性まで出てしまっていた。治療は自律神経を整える事をメインにして横隔膜呼吸を実践してもらい発汗を促したことで治療効果が高まり自律神経が整ったと考える。
※個人の感想であり効果を保証するものではありません。