症例報告
長年の首のコリを放っておいたら急に悪化した
- 患者
- 30代男性
- 来院
- 2016年6月
- 症状
- 首の凝りがひどく、首を前と左右に倒したときのツッパリ感があった。2~3年前から感じていて、数か月前から悪化しだした。問診で、仕事はのぞき込む姿勢でいることが多い事が分かった。触診では上腹部と臍の横を押すと痛みあり。
- 治療内容と経過
- 細身で長身なため、猫背で横から見ると首が前に出ているので、胃腸が圧迫されているため食欲不振があると判断し、胃腸の調子を整えるために脳脊髄液の流れを良くし、身体の歪みを整えたところ、腹部の圧迫感は減少。
次の日の来院では首の凝りと前と左右に倒したときのツッパリ感は減少しているとの事。引き続き体内の循環を改善し、胃腸への圧迫を減らし、胃腸に溜まっていた疲労を減少させた。
5日後の来院では、首の凝りは最初を10としたら4まで減少した状態をキープしているとの事。まだ、腹部の押したときの痛みは残っているので引き続き体内の循環を改善した。
1週間後の来院時には猫背もかなり改善され、腹部の圧痛も無くなってきた。
9日後の来院では首の凝り感はほぼ無く、腹部の押した時の痛みもほぼ無し。
- 食事指導
- 体内の循環を改善するため水分をいつもよりコップ1杯多く取るように指導。また、胃腸の改善にキムチや漬物の酸味と塩分があるものを指導。
- 同時に治療した症状
- 猫背、腹部の膨満感、倦怠感
- 使用した主なツボ
- 大横(だいおう:へその横)、
鳩尾(きゅうび:みぞおち)
- 考察
- 細身で長身な方に多い、胃腸不良からの猫背である。胃腸が悪い方はそこをかばうために猫背となり、それが原因で体内の循環が悪くなるので、倦怠感も強くなる。姿勢を良くしようとしても、背筋を伸ばすのが疲れるので、疲れてくるとすぐに背中が丸まってしまう。そのせいで、身体の回復力が落ちていると推測し、体内の循環を良くし胃腸の動きを良くしたら症状の改善が見られた。
※個人の感想であり効果を保証するものではありません。
