症例報告
何度も繰り返す慢性的な腰痛で動くのが辛かった
- 患者
- 50代男性
- 来院
- 2016年8月
- 症状
- 何度も繰り返す腰痛で来院。痛みは慢性的で動くときの痛みが辛いとの事。身体を後ろに反るのも左右に捻るのも痛みを伴い、肩を上まで上げるのも制限がかかっていた。
- 治療内容と経過
- 以前から年に2~3回はぎっくり腰になっているとの事で今回もなりそうなので来たとの事だった。腰椎には分離症と診断されたこともあり常に背中から腰にかけて張り感もある。初日は身体がカチカチに固くなっていたので緊張をとるため循環を良くするように努めた。
1週間後、動くときの痛みはかなり軽減しているとの事で続けて循環を良くした。
1週間後、ゴルフに行ったとの事で痛みが悪化していた。循環を良くするのに加え下肢の関節の動きを良くしたところ痛みは改善した。
8日後、痛みは改善傾向なので続けて循環を良くし背骨の動きを拡大させた。
15日後、期間が少し空いたが悪化することは無く動作時の痛みは低下していた。循環と背骨に改善に努めた。
1週間後、ゴルフに行かなければ痛みは出ないとの事なので同じ処置にした。もう激しくは痛まないと判断したがまだ動作がぎこちないので週一で4回治療してほぼ完治した。
- 食事指導
- 営業の仕事でお酒を飲むことが多いので、週一で休肝日を作り水分を多く摂り朝食にはフルーツでビタミンを補給するように指導した。
- 同時に治療した症状
- 背中の張り、肩の動作制限
- 使用した主なツボ
- 陰陵泉(膝より下の足の内側)、三陰交(内くるぶしの指3本分上)、太衝(足の親指と人差し指の間の分かれ目)
- 考察
- 肩の動作制限や慢性的な痛みや張り感は、むくみのツボに反応があったため循環不良から来ていると考えた。加えて肝臓のツボに反応があり日々の飲酒の習慣が悪化を招いていた。営業職なので禁酒は難しいと考え少しでも負担を減らすために休肝日を設け、アルコールの分解排出を促進するために水分とフルーツを摂るように指導した。痛みがひどい時はゴルフを休んだり食事指導を守ってくれていたりしたおかげで循環が良くなり、肝臓の回復も早まったので長年悩まされていた腰痛も改善することが出来た。
※個人の感想であり効果を保証するものではありません。
