症例報告
産後にリウマチが悪化
- 患者
- H・Kさま/40代女性
- 来院
- 2019年3月
- 症状
- 左の足底と両膝に、歩行時の痛みあり。
また手関節が子供を抱っこすると痛む。 - 治療内容と経過
- 初回の治療は、出産による排泄力の低下と考え、排泄機能を高める調整を施した。
10日後、痛みは残るが抱っこはマシになったとの事。
14日後、歩く際の足底の痛みはマシになったとの事だが、右肘に痛みが出ているとの事。
24日後、冷えた時に痛みは出るが、普段の関節の痛みはかなり軽減したとの事
38日後、歩く分には問題は無くなったとの事。
52日後、リウマチによる痛みはほぼ無くなったとの事。 - 食事指導
- 食事よりも、タバコを吸っていたので禁煙を指導した。
また、コーヒーも好きとの事だったが、1日に1~2杯までにする様に指導した。 - 同時に治療した症状
- 腰痛
- 使用した主なツボ
- 太衝、太谿、特ビ、三陰交、陰陵泉、衝門
- 考察
- リウマチの原因には排泄機能の低下があるので、Kさんの場合は出産時のむくみやすい状態が続いて排泄機能が低下したと考えられる。
そのため、身体の中でも下半身のむくみが目立ち、膝や足関節の固さから足底に負担がかかっていた。
下半身のむくみを解消し、炎症による関節の腫れを軽減させることで、リウマチによる痛みを解消できた。
※個人の感想であり効果を保証するものではありません。
疲労による肩甲骨の固さが原因のへバーデン結節
- 患者
- N・Fさま/40代女性
- 来院
- 2019年6月
- 症状
- 普段から物を握るだけで痛みが出る。
肩や腰も辛くなりやすかった。 - 治療内容と経過
- 初日、背中と右肩の痛みとともに右2指と両5指の痛みがあった。
2日後、肩と共に指の痛みは軽減した。
5日後、肩と指の痛みは順調に減少。
12日後、指は痛まない日も出てきた。
2ヶ月後、肩こりも指の痛みも解消された。 - 食事指導
- 水分が少なかったので、1ℓ以上の摂取を指導した。
- 同時に治療した症状
- 肩こり、腰痛
- 使用した主なツボ
- 肩井、肩隅、肩貞
- 考察
- 水分不足により、肩周りの水分代謝が低下したことで指の関節が腫れていたと考えられる。
そのため、水分をしっかりととって肩甲骨と上腕骨の流れを良くする事で快方に向かった。
※個人の感想であり効果を保証するものではありません。
冷たい飲み物と甘い食べ物で慢性的な肩の痛みに
- 患者
- 50代女性
- 来院
- 2020年10月
- 症状
- 座位にて肘を屈曲した状態だと左肩の挙上制限があった。
挙上90度で肘を90度した状態では、それ以上は上腕の外側上部(三角筋粗面の辺り)に痛みが出て上腕を挙上できなかった。
また左肩を135度外転させての伸展は左肩関節の前方に痛みを伴い出来なかった。 - 治療内容と経過
- 当初は回旋筋腱板のストレッチで治ると思っていたが、2週間で3回の施術を行っても思うように棘下筋や棘上筋が緩まずに動作制限を解除できなかった。
そこでディープバックアームライン(DBAL)の考えに基づき、上腕三頭筋を緩めると1回の施術で菱形筋に変化が出て肩関節の伸展が可能になった。
さらに肩甲挙筋を緩める事で肘の屈曲位での挙上も変化がみられた。 - 食事指導
- 何度かの施術を行っても巻き肩と、左肩下がりが解消されないので脾胃が弱っていると推測した。
そこで食事内容を聞くと冷たいビールを好み、夕食後にケーキを食べている事が判明した。
甘い物と冷たい物は脾胃を傷つけるので、控えるように指導したところ巻き肩と肩下がりは解消された。 - 同時に治療した症状
- 慢性的な肩こり
- 使用した主なツボ
- 肩貞、肩隅、肩陵などの肩周りのツボを確認しながら筋の緊張を緩めていった。
- 考察
- 脾胃の弱りから巻き肩になり肩甲骨が外転位で固定されていた。
そのため回旋筋腱板と菱形筋が緊張していたと考えられる。
DBALの理論に基づいて菱形筋から棘下筋、上腕三頭筋までの筋膜を緩めたことで頑固な筋緊張を解消することが出来た。
※個人の感想であり効果を保証するものではありません。