リウマチによる膝の痛みは滑膜の過形成だった!?
膝が痛くなることが多くなった。
5分くらいの距離を歩いただけで痛くなる。
さらに安静時にも痛みがある。
膝の関節の中心くらいが痛い。
こんなことで悩んでいませんか?
こちらでは歩けないほどに痛む膝痛の原因と解消法について書いています。
膝痛の原因となる滑膜(かつまく)
関節は滑らかに動けるように色々な仕組みが隠されています。
膝関節では体重を支えやすくするために、膝上の大腿骨と膝下の下腿骨は直接に接触しないようになっています。
まず両方の骨には軟骨が被さっています。
さらに軟骨の間には粘液状の滑液があり潤滑油として働きます。
そして滑液に一定の圧力をかけられるように周りを滑膜が覆います。
これらの仕組みにより、膝関節は運動時でも摩擦がかからないようになっています。
もちろん、激しい運動は別ですが日常生活では膝は痛まないように出来ているのです。
膝関節を守る滑膜には二種類あり、
- 滑液を造る細胞
- 排物処理を行う食細胞
です。
この二つの細胞が正常に働けば、常に膝関節の滑らかな動きを保護してくれます。
滑液は軟骨への栄養を補給し、軟骨が擦り減らないようにサポートします。
昔は擦り減った軟骨は戻らないと言われていましたが、滑液のサポートが万全であれば擦り減った軟骨もゆっくりと再生することが分かっています。
リウマチによる膝関節
リウマチによる膝関節の変形は滑膜に炎症が起こる事から始まります。
滑膜に起こった炎症から軟骨や骨へと悪影響が及んでいき変形が深刻になっていきます。
滑膜の炎症で食い止められれば膝関節は本来の動きに戻ります。
ですが骨まで変形が進むと、健康だったころと同じようには膝関節は戻りません。
滑膜は炎症が起こると厚くなり腫れていきます。
炎症を起こした滑膜の細胞は炎症性の浸出液を排出し、膝関節に余計な水分を溜めていきます。
膝に水が溜まっている状態というのは、滑膜の炎症により余計な浸出液が排出された結果です。
そのため、どれだけ膝から水分を抜いても炎症を鎮めない限りは何度でも腫れあがるのです。
浸出液の中にはタンパク分解酵素や細胞成長因子が含まれており、関節の軟骨を溶かして滑膜が厚くなるのを助長します。
この状態では膝関節の滑らかな動きは失われ、無理な動きをすることになります。
膝関節が腫れた状態で無理な動きを繰り返すと、軟骨の擦り減りを回復させる間もなく軟骨が失われていきます。
炎症を鎮めるには
リウマチによる関節炎には抗リウマチ剤などの薬物療法が一般的です。
炎症を抑えることで関節の腫れを引かせようとします。
また膝に溜まった水を注射器で抜いてステロイドを注入したりします。
これらの方法は炎症を鎮め腫れをひかせますが、一方ではステロイドによる軟骨などを弱くする副作用もあるので頻繁には使えません。
炎症を鎮める効果が期待されている食材としてターメリックがあります。
ターメリックとはウコンのことで、ウコンにはクルクミンという抗炎症作用を持つ注目の成分があります。
最近の研究ではクルクミンが一般的な頭痛薬の成分と同じくらいの鎮痛効果があることが分かっています。
また抗がん作用も確認されている注目の食材です。
ターメリックはスパイシーな風味と鮮やかな黄色が特徴なので、パエリアのようなご飯ものからスープまで幅広く使われます。
原産国であるインドではもちろんカレーのスパイスとして重宝されています。
普段の料理にターメリックを一つまみ入れるだけでも、ターメリックの抗炎症作用が発揮されます。
炎症を鎮めて膝痛を解消しよう
膝の痛みが続く時には炎症が起こっています。
膝の炎症はリウマチなどで起こりやすく、水が溜まってかなり痛みます。
そんな時は膝の水を抜くよりも、炎症を鎮める食材を摂る事で根本的な解消を目指しましょう。