右側の肩甲骨が痛い時の原因は○○だった!?
朝起きたら、右肩甲骨の内側に痛みが…
寝違えかなぁ…。
首は回るけど肩甲骨の内側は痛い。
下手にストレッチをすると余計に痛いしなんでだろう?
冷やしたり湿布を貼ったりするけど変化なし。
何をすれば良いか分からない!こんな時は、原因から知らないと慢性化し、さらに激しい痛みに襲われる危険があります。
こちらでは突然起こる肩甲骨の痛みの原因と治し方について書いていきます。
身体の中で起こっているメカニズム
まず痛みとは外傷でなければ悪い部分が痛むのではありません。
痛みが起こるのは、酸素などの必要な栄養が足りない時で、筋肉は痛みを発することによって筋肉に栄養が足りていないことを知らせようとします。
さらに乳酸の蓄積は筋肉の働きを阻害し二次的に血流障害や筋の過緊張を引き起こし痛みを増大させます。
凝りを感じるのも同じメカニズムで血流が阻害されていることを知らせています。
つまり、どちらも状態の悪化を知らせるアラームですね。
乳酸は血液が循環している心臓、腎臓、脳、手足などすべての器官で作られます。
全ての乳酸は肝臓に集められ肝臓でしか処理されません。
処理が滞らなければ、疲れは感じなくなると同時にエネルギーが補給され元気が出ます。
つまり肝臓での処理を滞らせないのが重要で、肝臓の働きが低下している時に
- 筋トレ
- ストレッチ
を行っても逆効果とも言えるでしょう。
肝臓の処理をいつも良い状態にするのに必要な事を次は書いていきます。
起こりやすい肩甲骨の痛みの場所を知ろう
まず問題として多いのは首の骨です。
特に、肩の上部1は首の骨の動きが悪くなる事から神経を圧迫し痛みを出します。
次に背骨です。
ちょうど肩甲骨の間にある背骨の動きが悪くなると肩の下部2や3に痛みが出ますね。
しかし、骨の問題だけなら、左右均等に痛みが出る可能性が高いです。
もちろん、利き腕や職業上の問題で、右腕ばかりを使うという事も影響します。
この時に、姿勢の歪みを気にする人も多いですが、歪みは原因ではありません。
歪みとは、身体が抱える問題から発生するからです。
歪みを治したせいで、余計に痛くなったという人もいるくらいです。
では、身体が抱える問題とは何か?
意外かもしれませんが、右側に出る時の問題の多くは、肝臓や胆のうにある事が多いのです。
実は肝臓や胆のうが問題になりやすい
肝臓や胆のうに異常があるなら、前症状として以下のようなものがあります。
- 呼吸がしづらい
- 胸やみぞおちも痛みがある
- 朝起きた時から身体がだるい
以上のような症状は、肝臓や胆のうの機能が低下しているために起こります。
肝臓や胆のうは、調子が悪いと背骨の固さに影響します。
内臓の不調は背骨に影響しますが、肝臓や胆のうはちょうど肩甲骨の間に影響するので、痛みの原因として多いです。
多くの内臓は筋肉や肋骨にくっついたり、ぶら下がったりしているので、機能低下で動きが悪くなると周りの筋肉や骨に悪影響します。
背骨が固い状態だと、内臓の機能は低下する悪循環に陥ります。
身体は、肝臓や胆のうの機能回復を手っ取り早く行うために、身体を歪めて働きやすいスペースを作るという事を覚えておいて下さい。
そのため、肝臓や胆のうの機能が低下したまま、身体の歪みだけを整えれば上記のような症状が悪化します。
大切なのは、肝臓や胆のうの機能を取り戻すことです。
肝臓や胆のうを疲れさせるNG行動をとっていませんか?
肝臓と胆のうの特徴をしり元気にしよう!
まず肝臓は何をしている所か知っていますか?
痛みに関係する肝臓の機能を書くと
- 有害物質や疲労物質の分解
- 胆汁の生成
- 余分な糖質の再合成
以上が挙げられます。
肝臓が疲労する原因には
- 過度なアルコール
- 肉食が多い
- 炭水化物の摂り過ぎ
以上が原因になりやすいですね。
また、脂肪分が多いと胆のうの疲労も加わります。
その結果、肝臓と胆のうの機能は低下します。
身体を歪ませて、機能を維持しようとするのも一時的な処置ですが、負担が日常的に続けば歪みが癖になります。
肩甲骨の右だけが痛むというのは、歪んだ姿勢を長らく続けた結果です。
肝臓を元気に保って疲れ知らず
乳酸は肝臓で多くの酵素の働きによって分解されます。
しかし酵素の働きが弱い人は乳酸の分解が遅れ、なかなか疲れがとれません。
これらの酵素の働きを良くしているのが
- 亜鉛
- 鉄
- マンガン
- ビタミンB1
などの微量ミネラルなどの栄養素です。
疲労感を感じさせる物質はもう一つあって、それがアンモニアです。
体の細胞はタンパク質でできていますが、このタンパク質が分解されるとアンモニアになるのです。
アンモニアは乳酸よりも強い疲労感を感じるのが特徴で、アンモニアも主に肝臓で処理されるので肝臓は大忙しですね。
アンモニア処理にもミネラルの亜鉛が大切な役割を担っています。
ミネラル不足は
- 外食
- インスタント
- 総菜
などをよく買う人に多いですが、ダイエットなどで脂肪がつかないように摂生し過ぎている人もミネラル不足にも陥りやすいので注意しましょう。
脂肪の基本的な働きは筋肉細胞が働くためのエネルギー源です。
脂肪1gは炭水化物やタンパク質の2倍以上のエネルギーを供給するのはご存知でしょうか?
また脂肪はビタミンA、D、E、Kなど脂溶性ビタミンを吸収し利用するために必要です。
ベータカロチンが豊富な
- にんじん
- ほうれん草
など緑黄色野菜は生で食べるよりも油で炒めたほうが吸収されやすいということも重要と言えるでしょう。
体脂肪をやたらと嫌う人がいますが脂肪は体の構成成分として必要です。
皮下脂肪は熱を保持して体が寒さに耐えられるようにし
- 腎臓
- 心臓
- 肝臓
などの器官や組織を保護する働きがあり脂肪が少なすぎる人は肝臓が疲れやすいと言えるでしょう。
ボディビルダーが風邪を引きやすいというのは聞いたことがありますか?
身体は鍛え過ぎて内臓に脂肪が少なくなりすぎても問題を起こします。
だから、食べる量を極端に減らすというようなことは止めて下さいね。
身体を根本的から改善するには、肝臓と胆のうの機能回復を図りましょう。
肝臓と胆のうの機能を回復するには
当然、食生活の改善が効果的です。
まず、
- 過剰な肉食とアルコールは控える事
- 肝臓の回復を促すアミノ酸をとる事
- ビタミンも合わせて摂取する
具体的にはオルニチンというアミノ酸を含むシジミや魚、チーズなどが良いですね。
もちろんレバーも重要ですね。緑黄色野菜も積極的に摂りましょう。
そして、控えたいのが、古い油です。古い油は肝臓と胆のうに大きな負担となるので、
- 揚げ物の惣菜
- スナック菓子
- 外食の揚げ物
などは積極的に減らしましょう。
肝臓は回復力も高いですが、悪くても自覚しづらい内臓の一つなので、普段から気をつけたいですね。
可能なら、外食は週に3日までに収めて自炊を心がけましょう。
スナック菓子も3時のおやつより夜に食べた方が身体には悪いので気をつけましょう。
外食の時でも、野菜の多いメニューや魚などを選ぶと良いですね。
アルコールも連日は避けるか最低でも週に一日の休肝日は確保しましょう。
さらにストレッチを追加して肩甲骨の動きを上げよう!
やり方)
- 正面を向き顔の前で肘から先の両腕を揃えます。この時、手の甲が正面を向いています。
- そのままの状態で肘を離さないように気を付けて挙げていきます。 この時顔は正面を向いたままで挙げれるところまであげたら5秒間キープ。
- 両腕を離して腕を水平にして肘を後ろに引いていきます。 この時に顔は上を向き、肩甲骨同士を近づけます。
- さらに顔を上に向けて背骨沿いの筋肉が盛り上がるようにします。 この状態で5秒間キープ。
この動作を5セット繰り返すことで、驚くほど身体が温まり、血液の流れもよくなります。
ただし、人によっては筋肉がつりそうな感覚があるので軽めから始めて下さいね。
続けて行えばより大きな動作で出来る様になりますが、初めは軽めに小さく肩甲骨が動いているのを感じながら痛くない範囲で行いましょう。
まとめ
右側の肩甲骨だけが痛む時は、肝臓や胆のうの問題が多いです。
- 姿勢の歪み
- 背骨の固さ
は、肝臓や胆のうの機能が低下した結果ですね。
痛みが突然でたという人も多いですが、肝臓は一朝一夕では疲労しません。
当然、長い期間に渡って負担をかけてきていたと言えますね。
痛み自体はある程度マシになっても根本的に痛まないようにするには時間がかかるので、痛みが治まっても
- ストレッチ
- 食生活の改善
などは続けると良いですね。
治すべきは歪みや痛みではなく、日々の生活習慣だという事を忘れないでください.