スマホで辛い肩こりを解消するなら斜角筋を緩めよう!
スマホが肩凝りの原因なんだろうか?
じゃあ現代人は誰でも肩こりになってしまう。
本当にスマホだけで肩凝りが起こるんだろうか?
こんな疑問は最もです。
こちらではスマホが原因で肩こりが起こるメカニズムと、肩こりの原因を解消する方法について書いています。
肩こりを起こすのは斜角筋
スマホをしている時はどんな姿勢でしょうか?
何気なくスマホを使っているだけでも、スマホを覗き込む姿勢は特定の筋肉にかなり負担を与えています。
覗き込む姿勢で特に負担がかかるのが斜角筋です。
斜角筋は前後で三つに分かれており、
- 前斜角筋
- 中斜角筋
- 後斜角筋
と呼ばれます。
三つともに共通するのは、首を曲げたり回旋させたりするだけでなく吸息を助けるという事です。
ただし安静にしているときの呼吸だけで息を切らすくらいの時には働きません。
前後中斜角筋は頸椎の横から肋骨についており、肩こりがひどい人はたいていバキバキに硬くなっています。
斜角筋はリラックスしている時の呼吸で活躍するので、家でリラックスしながらスマホをしている時などは特に斜角筋が使われています。
また普段から呼吸が浅い人は斜角筋が硬くなりやすいのも特徴です。
斜角筋は姿勢に影響を与える
筋肉を包んでいる筋膜の観点から見ると、斜角筋はディープ・フロント・ライン(DFL)と呼ばれる身体支持に重要な役割を果たす筋膜のラインに分類されます。
ディープフロントラインは、股関節を含む下肢の安定に腰から胸部を安定させ、呼吸のリズムを保つ役割があります。
呼吸には、
- 斜角筋
- 横隔膜
の連結が重要です。
呼吸が浅い状態が続くと斜角筋と横隔膜が硬くなり、姿勢が猫背になっていくのです。
そのため肩こりだけでなく頭痛やめまいも起こしやすくなります。
だから肩こりと甘く見ずに早めの対処が肝心です。
斜角筋のストレッチ
斜角筋を緩めるには天窓(てんそう)と呼ばれるツボのある位置を狙います。
東洋医学では、窓を開けて風を通すように耳や口など頭部にある穴に関わる疾患に効果のあるツボです。
喉仏の高さで、胸鎖乳突筋の後ろにとります。
斜角筋は小さくて弱い筋肉なので、軽めに刺激します。
首の筋肉は重たい頭を支えているので常に硬くなっていますが、緩まなくなると様々な不調をもたらします。
斜角筋の緊張は、
- 耳鳴り
- めまい
- 顎関節症
- 鼻炎
- 肩こり
- 眼精疲労
などを引き起します。
首には太い血管と多くの神経が出入りしているので、繊細な力で扱う事が大切です。
やり方)
- 首を横に倒して頭の重みで斜角筋を伸ばします
- その状態から静かに呼吸をします
- 4~5回呼吸を繰り返し逆側も行いましょう
これくらいのストレッチで斜角筋の緊張は十分に緩和されます。
斜角筋が固くなっていると血管が圧迫されて肩こりや手足のしびれも出てきます。
慢性の肩こりから手のしびれが出てきたら斜角筋を伸ばしましょう。
斜角筋を緩めて肩こりを解消!
斜角筋はメジャーな筋肉ではありませんが、呼吸筋としては活躍しています。
特に呼吸が浅くなっている現代人は硬くなりやすい筋肉です。
普段から家でスマホなどを見ている時間が長い人は斜角筋の緊張をとるのがお勧めです!