女性薄毛の脂漏性脱毛症と呼ばれる症状は湿熱(しつねつ)が原因です
病院で脂漏性皮膚炎および脱毛症と診断された。
頭皮からの脂の分泌を減らそうと頑張っている。
規則正しく生活をして、油っこいものを避けているが改善する気配がない。
頭皮を清潔にする機械や、皮脂の分泌を抑える薬を飲んでいる。
こんな症状でお悩みではないでしょうか?
これらの方法は間違ってはいませんが、体質を根本から改善するには至りません。
大切なのは、まず自分の体質を知って、それから適切な対処をすることですから。
脂漏性脱毛症は湿熱 (しつねつ)タイプに分類されます
頭皮がベタベタしていて薄毛に悩んでいる場合には、
- 余計な分泌物がある
- 湿気や熱がこもっている
などが原因に考えられます。
主に食べ過ぎや飲み過ぎが原因に考えられます。いわゆる脂漏性脱毛症に分類されます。
そんな人には
- 吹き出物が多い
- 便秘になりやすい
などの症状が見られます。
ただし、油分を抑えれば良いだけではありません。
このタイプの人は消化器系が弱い傾向にあるので、
- 炭水化物を減らす
- 野菜を増やす
- 夜遅くの食事を減らす
などの努力も欠かせません。
湿熱対策には利水作用やデトックス作用が高いお茶が良いですね。
大切なのは、余計な水分や熱を外に出す事と、原因となる飲食を控える事ですね。
そして適度な汗をかくために、運動や入浴をこまめにする事が大切です。
自分に当てはまるか以下をチェックして下さい。
・お酒が大好きで特にビールを好む
・食欲旺盛で空腹に弱く、お腹が空く前に食べてしまう
・揚げ物が好きで調味料などをたくさん使う
・吹き出物が多く若い時はニキビに悩まされた
・トイレの回数が多く水分を摂るとすぐに出てしまう
・便は形がなく粘り気があり匂いが強い。
・おならが多く匂いが強い
・サバサバしている様で悩みやすい
以上に当てはまる人は生活習慣から見直しましょう。
なぜ湿熱になるのか東洋医学で考える
水分も熱量も身体には必要なものですね。
人は動くために、一定の体温が必要なので身体は常に熱を作ります。
ですが、熱が高くなりすぎても困るので、水分で身体を冷やして潤します。
また、排尿は身体の熱を出すための行為でもあるので、熱がこもりやすい人ほどトイレは近くなりますね。
ですが、暴飲暴食が目立つ人は、熱に加えて老廃物も過剰になりやすいため、排泄するための水分の流れをドロドロにします。
結果として、配水管がつまったような状態になり、身体に異常を起こす状態を湿熱と呼びます。
健康的な人は水分がサラサラの状態なので老廃物は速やかに排出され、熱が体内にこもる事はありません。
加えて、消化器系が弱い人は、水分代謝が悪いので、
- 足がむくみやすい
- 朝からだるい
- 下半身だけ太る
- 冷え性
などと共に、身体に老廃物が溜まりやすく冷えのぼせの状態になります。
当然代謝も悪くなり太りやすく、やせにくい体質になっていき老廃物が溜まった頭皮では髪が抜けて薄毛になるのです。
一見、元気ですが熱が出やすく週末にどっと疲れが出る人は要注意ですね。
また湿熱は溜まった場所で悪さに違いがあります。
例えば
- 関節なら痛み
- 皮膚表面では吹き出物
- 膀胱なら頻尿
- 大腸では泥状便
- 頭皮なら脱毛やかゆみ
となります。また、べたべたな汗をかきサウナは苦手という人が多いですね。
湿熱の体質を根本から改善するには
まずは、湿熱を生む食事を避けて、老廃物の排泄を促すことが大切です。
食事では全体の摂取量を減らし、味の濃い物や脂っこい物を控えましょう。
その上で血液をサラサラにする、
- 玉ねぎ
- ニンニク
- ニラ
- ラッキョウ
などの血流を改善する食材を積極的に摂りましょう。
そして冷たい飲み物は避けましょう。特にジュースは砂糖が多く、余計に状態を悪化させます。
喉が乾いた時は、常温の水を少しずつ飲むのが理想的です。
どうしても暑い時は氷を一つ入れましょう。
運動をするのは汗をかいて熱の発散につながりますが、十分な水分補給が無ければ熱を発散しきれないので注意しましょう。
水泳やウォーキングなどを軽めに行うのが良いですね。
まとめ
脂漏性脱毛症は生活習慣の影響を強く受けますが、それだけではありません。
そもそも消化器系が弱い人が圧倒的に多いので。
加えて、
- 血流を改善する野菜が不足している
- 炭水化物が多い
- 冷たい飲み物で身体が冷えている
- 水分不足である
などの習慣は消化器系を弱らせるので、気をつけて下さいね。