人間ドック9項目の②心電図
人間ドックは大切だと言われるけど何が重要なのか?
色々な検査が多くてどれが必要か分からない。
各検査では何が分かるのか知りたい。
こちらでは普段から何気なく受けている検査から何が分かるのか、どんな臓器に関わっているのかについて書いています。
人間ドックの心電図から分かる事
心電図の検査は体表面から心臓に流れる電流を記録します。
電流の流れ具合で異常の有無を読み取ります。
血圧と同様に寝不足や測定時の緊張により値が変わるので前日は6時間以上の睡眠を心がけましょう。
検査で分かるのは主に心臓や肺の疾患です。
ですが、心電図は非常に個人差が大きいので異常が見つかっても即問題となるとは限りませんので、不明な事は担当した医師に質問しましょう。
電流の流れ方から分かる心肺の疾患は主に、
- 心筋梗塞
- 肺気腫
- 脳内出血
- 不整脈
などの所見です。
ただし健常な人でも異常が見つかる場合もあるので、疑わしい場合は再検査となります。
心電図の読み方や症状名は専門的な物が多いので、検査結果を見ても分からない事がほとんどです。
検査名に異常○○や高○○波、陰性○○波などの所見があれば通常の動きでない事は読み取れます。
心電図が重要視されるのは心疾患が日本人の死亡率2位を占めているからです。
その中でも最近増えているのが生活習慣と関係が深い虚血性心疾患です。
これは一言でいうとドロドロ血液が詰まって起こす狭心症や心筋梗塞です。
狭心症は、冠動脈がせまくなっていますが血流はまだ保たれている段階で、悪化して完全に冠動脈が詰まってしまったのが心筋梗塞です。
ドロドロ血液の原因となるのが、血管の内壁にコレステロールなど脂質の固まりが付着することです。
動脈硬化は加齢により誰にでも起こりますが進行を促進するのが、
- 塩分過多
- 高脂肪食
- 糖質過多
の食事です。
ジャンクフードは危険な要素を全て含んでいるので心電図に異常が見られる人は早期の対応が求められます。
特に20~30代で心電図に異常が出る場合は食生活の改善は必須です。
心電図に現れる前に、日常生活で胸に痛みが出る人は検査を受けるのがおすすめです。
ただし高齢であったり糖尿病であれば痛みを感じにくくなるので注意しましょう。
まとめ
心電図は特に心肺の異常を見つけるのに適しています。
高齢者になれば異常が出やすい項目の一つなので50代以降は特に受けて損はありません。
ただし若いうちから胸の痛みがあり心電図に異常が出る人の多くは血流がドロドロになっていることが多いので、食生活の改善が必須です。
普段から狭心症が疑われる人は特に意識して受けましょう。