病院では見つけられない微小血管狭心症を解消する方法とは
年を重ねてから胸に違和感が起きだした。
胸が締め付けられる圧迫感や喉が詰まる感じがする。
狭心症の症状に当てはまるのに、異常が見つからない。
だけど、症状は毎日起こる。
こんな症状は微小血管狭心症かもしれません。
こちらでは、医師の中でも認知度が低い微小血管狭心症の原因と対処法について書いています。
微小血管狭心症とは
微小血管狭心症は、10年以上前から提唱されていた疾患です。
ですが、認知度が低かったので知らない医師もいるのが現状です。
それこそ、神経性のものだと診断された人も多くいたようです。
微小血管狭心症は、更年期女性の胸痛の原因としても知られています。
一般的な狭心症であれば、冠動脈という太い血管が狭くなっているので検査ですぐに見つかります。
ところが、微小血管狭心症は細い血管の問題であるために異常が見つけにくいのです。
冠動脈に原因のある狭心症としては、
- 労作性狭心症
- 安静時狭心症
が知られています。
労作性の方は字の通り、階段の上り下りなどの運動などがきっかけとなって起こります。
また、安静時狭心症は冠動脈の痙攣に伴うので、安静にしていても起こるのが特徴です。
対して微小血管狭心症は、運動時に限らず安静時や就寝時にも胸痛が見られます。
痛みは他の狭心症と同じく数分で消えるものから、半日から1日続く場合もあります。
さらに、顎や喉、耳の後ろの痛み、背部痛、肩の痛みなど幅広い症状が訴えられます。
微小血管狭心症の一番の特徴は、性差が顕著で多くが女性です。
そして、更年期女性の10人に1人に見られるほどに割と多くの人がなっています。
なぜなら、微小血管狭心症の原因は、閉経に伴う女性ホルモンのエストロゲンの減少や心身のストレスだからです。
そのため、へバーデン結節や更年期障害などと同時に現れる事もあるのが特徴です。
微小血管狭心症の対策
微小血管狭心症の一番の対策は、血流量を増やす事です。
基本的に微小血管の流れが悪くなる事で、狭心症の症状が出ますので身体の末端の血流が悪化している事がほとんどです。
そのため、身体の末端である足の血流を高めることは効果的です。
もちろん、少しの運動でも苦しくなる人は無理な運動をする必要はありません。
ですが、足の冷えにはきちんと対処しましょう。
冬は特に足湯などが効果的です。
また、身体を温める食材として生姜などを意識して食べる事もおすすめです。
ふくらはぎの筋肉をつけるのも効果的ですが、運動が苦しい人はストレッチだけでもこまめに行いましょう。
ふくらはぎのストレッチは、アキレス腱を伸ばす体操とは違います。
効果的にふくらはぎを伸ばすには、足を交差して前屈します。
気持ちいいくらいに軽めに刺激を入れましょう。
軽めに10回くらい片足ずつ伸ばして終わりましょう。
血流を良くすれば微小血管狭心症は怖くない!
微小血管狭心症は、一般的な狭心症よりも認知度が低い疾患です。
なぜなら、血管が詰まるとは言っても小さい血管の話なので、命に別状がないことが多いからです。
とは言っても、放っておいて問題が無いわけではありません。
大切なのは、微小な血管での不具合のうちにしっかりと対処するになります。