原因不明のめまいや耳鳴りに顎関節症が関係する!?
ふわふわとしためまいを感じる。
夜静かになるとキーンと耳鳴りがする。
病院に行っても異常なしの診断だから気のせいなのか、、、?
治らない症状には必ず原因があり、めまいや耳鳴りは顎関節が影響している可能性があります。
めまいや耳鳴りは放っておいて良くなることは、ほぼありません。原因不明と呼ばれるものも顎関節から治していく事で、良くなることもありますよ。
めまいや耳鳴りをなおすためには、顎関節との関係を知ろう!
顎関節症とは顎を開くときに違和感がある時の総称で
- 音が鳴る
- 痛みが出る
- 開けづらい
などの症状を指します。
顎関節症をおこしていますと、顎関節だけでなく頭の骨に歪みを生じ蝶形骨(ちょうけいこつ)と呼ばれる頭の内部まで伸びている骨にズレが生じ捻れを起こします。
こうなると脳に過剰な圧力をかける原因になり、その結果として
- めまい
- 耳鳴り
を起こしている可能性があります。
その他、左顎の顎関節の隙間が広がり肝臓に異常をおこし右の膝や右の腕の肘に異常が現れます。
右側の顎関節の隙間が広いと膵臓にくるものです。
骨の歪みが全身に異常をきたすのはイメージできると思いますが、その中でも顎関節の歪みは脳にダイレクトな異常を起こします。
脳に過剰な圧力がかかった時の症状は他にもあるので次に書いていきます。
脳に圧力がかかっている時の症状
風邪を引いた時なら、脳を包む膜は緊張を起こし、車のラジエータが壊れたように熱がこもって全身が熱くなります。
逆に、全身が冷たくなる時は血流が阻害され熱を満足に運べない時に起こります。
特に猛暑の日には、正常な人でも脳の膜は緊張をおこしやすく全身の血流が悪くなり顔が熱くなります。
熱中症という症状はこういったメカニズムで起こり、大汗をかいたりして気分が悪くなり人によっては
- めまい
- 耳鳴り
- 中耳炎
- 無意識の咳
- 吐き気
などが起こりやすくなるものです。
こんな症状を起こしやすい人は柔らかものばかり食べている傾向にあります。
顎関節の隙間が、
- 肝臓
- すい臓
に悪影響を及ぼす事は書きました。
逆もまた然りで、柔らかいファーストフードばかり食べていると、肝臓やすい臓に負担をかけるので結果的に顎関節症になりやすいです。
脳への過剰な圧力も普段から顎関節の動きを良くしていれば起こりにくくなります。
次は顎関節の動きを良くする運動を書いておきます。
②痛みを感じる場合は痛まない範囲で開けた状態を保ち15秒間のキープです。
③つぎに口を開いたまま顎をまえに突きだし15秒間のキープです。
④今度は突きだしていた顎を引っこめます、こちらも15秒間、キープしてください。
⑤最後に口を閉じて顎を左右にずらし同じく15秒間ずつキープして終了です。
一連の流れを1日に3セットおこなってください。
またガムを左右均等に噛むのも効果的です。
動かして痛みの出る人でも全く動かさないのは禁物なので痛くない範囲で動かしていきましょう。
顎関節症の治療にマウスピースは有効か?
顎に痛みはないけど音がする。
ガリ、ゴキ、ジャリと変な音がするので気になる。
又は噛むたびに痛みがするなど症状は人によって様々です。
顎関節症の症状は幅広いですが、痛みや口が開けにくいといった状態は重症と言えます。
マウスピースは、
- 歪み
- 噛み合わせの悪さ
を補正するのには有効です。
ただし、軽症な人には有効なのに対して、重症な人にはあまり効き目がありません。
軽症と重症の違いは何かというと、顎そのものに原因があるかないかと言えます。
こちらでは重症と軽症の人の違いを説明するとともに重症な方の対処法について書いていきます。
顎関節症の症状の重さの違い
軽症な方というのは痛みを伴わず
- 変な音が鳴る
- すぐに噛むのが疲れる
くらいの症状です。
これは
- 筋肉の緊張
- 骨の歪み
などから噛み合わせが悪くなることで起こります。
また虫歯のせいで片側で噛んでいたために起こるという方も見受けられます。
軽症な方は、マウスピースをつける事で歪みなどを補正され、顎関節への負担を減らすことで改善することが多いですね。
負担を減らせば筋肉の緊張もとれていくからです。
対して、重症な方というのは往々にして顎関節以外に問題があることが多いです。
特に背骨の柔軟性に問題があることが多く、首が前に出ているタイプの猫背の方が多いですね。
首の柔軟性は特に重要で、顎関節症を抱える人の多くはストレートネックの状態にもなっています。
この状態では顎を下に引っ張る筋肉が上手く動けないので口が開きにくくなります。
また、足関節が固い人は歩くときの衝撃が背骨に伝わり、結果として背骨が固くなり顎関節に悪影響を与えていることもあります。
次は顎関節症の程度を検査する方法を書いていきます。
顎関節の検査法
検査①
まず口の開き具合を確認します。口を大きく開き縦に指三本分が入れば問題はありません。
二本分しか開かない方や痛みを伴う方は顎関節以外にも問題があることがあります。
検査②
次に椅子に座った状態で腕を横から耳につくまで上げてみましょう。
耳まですっとつく人は問題ありません。
耳につかないか痛みが出たりツッパリ感があれば背骨が固くなっています。
耳につかなかった人は、試しに顎を引き胸を張って腰を反らした状態でもう一度口を開いてみて下さい。
これで開き方が変わる人は背骨の歪みが原因となっています。
検査③
次は正座をしてみましょう。
かかとの上にお尻を乗せて両方のかかとと親指をつけ腰をぐっと前に出します。
- 足の甲が痛い人は足関節が固い
- 膝が痛い人は膝が固い
と言えます。
実は、正座は膝に負担がかからない姿勢なので、痛いのは問題のある人だけですね。
そして5分の正座が出来ない人は筋肉が固く足の循環が悪いと言えます。
身体の問題を解決するためのストレッチ
背骨の固い人はヨガで英雄のポーズと呼ばれるストレッチがお勧めです。
このポーズは下半身はアキレス腱を伸ばす姿勢で、上半身は両手を伸ばし合掌した状態で真上に伸ばすポーズです。
この時、背中の広背筋、お腹の腹直筋、骨盤の腸腰筋、足の大腿四頭筋が伸びるので、骨盤の動きを柔らかくします。
精神的に不安定になる時は身体の土台である骨盤が歪み、猫背になることで胃が圧迫され調子を崩します。
10秒ほどキープすれば、骨盤の動きも良くなるので、ぜひやってみて下さい。
膝が固い人は太ももの前を伸ばしましょう。
膝を外側に曲げて座ります。
両手をカラダの後ろで床につき左手の方に体重をかけてください。
右のももが伸びるのを感じましょう。
痛い方は足首を曲げたり、足を外側に広げたりすれば、軽めのストレッチも可能です。
両方の足を痛すぎない範囲で10秒ほどキープして終了します。
ストレスからくる顎関節症とは
ストレスと顎関節症は非常に関わりが深く顎関節症の方の多くが精神的ストレスを持ち合わせていることが多いです。
代表的なのが
- 歯ぎしり
- 無意識的の食いしばり
などで脳のストレス発散行動とも言われています。
精神的ストレス多いと、噛みしめる筋肉の疲労や緊張をもたらし顎のバランスが悪くなります。
噛み合わせの悪さはこういった結果として起こるのです。
顎関節症の方の傾向として、
- 自律神経の乱れ
- 情緒不安定
と診断されることも多く精神安定剤の処方で顎関節の症状が改善したという報告もあります。
逆に顎関節症が無かった人が、精神安定剤の服用後に顎に違和感を覚える方もいるそうです。
顎関節は頭蓋骨と関節をなしているため、顎関節のゆがみが頭蓋骨に伝達されて、頭蓋骨まで歪ませるために自律神経の乱れを招くのです。
自律神経失調症やうつ病の方に顎関節症が多いのはこのためです。
現代社会では顎関節症の方は増加傾向だと言われていますが一番の原因は噛むことが少なくなっているからだと考えられます。
顎関節症の原因
顎関節症の症状が様々な事からも分かる通り原因も多岐に渡ります。
顎の関節に問題がある方を始め
- 首
- 骨盤
- 足関節
から来ている方もいる位です。
どこが悪いからこんな症状になるというものではなく、顎に問題のある方は首に問題がおきますし、首に問題がある方は骨盤や足関節に問題があるという風に関連していきます。
一番の問題がどこにあるかは人によりますが多くの方は首の骨の動きにあります。
その中でも頚椎2番(首の骨は7つあり上から数える)が固い方には問題が起きやすいです。
イネイト・インテリジェンスという言葉があります。
人間の身体に備わる偉大な自然治癒力の事で、その力は脳幹(身体の動きを司る脳の底の部分)にあると言われ頚椎2番が固いと損なわれやすいのが特徴です。
ツボの中でも天柱(てんちゅう)と呼ばれる万能の効果があるとされるものは頚椎2番の辺りにあります。
次は顎関節症の原因となる頚椎2番のストレッチを載せていきます。
頚椎2番のストレッチ
首の深部をストレッチしましょう。
①まず右手を首の付け根に当てます。それから左手で頭を押して右にゆっくり倒していきます。
押さえている首の付け根がじんわり気持ちいいくらいの強さにします。
5秒ほどキープして左右とも行います。
②次に両手の親指を後頭部のつけ根に当てます。
首の中央から親指の横幅2本分外側を当てます。
指には力を入れず首を上に向けます。
これも指を当てている部分がじんわりと気持ちいいと感じる位がベストです。5秒ほどキープします。
③次に頭を斜め前に倒して頭の上に手を置きます。
力を入れなくていいので手の重みをかけるくらいにします。この時に背中が丸くならないように気を付けましょう。
頚椎のストレッチが終わったら、先ほど紹介した顎のストレッチをします。
頚椎を動かしてからやることで効果は高まります。
④まず下顎を前に突き出します。出しにくかったら手で出して10秒ほどキープします。
⑤次は下顎を引きましょう。これも動かしにくかったら手で押し込むようにします。10秒ほどキープします。同じ要領で左右にも下顎を動かして10秒ほどキープします。
顎関節症の方は食事にお困りの事が多いのでお勧めの食事を書いていきます。
顎関節症の時の食事
まず顎関節症の改善に効果的な栄養素が
- カルシウム
- ビタミンD
- コラーゲン
になり関節の動きを良くしてくれます。
これらをすべて含んでいるのがプリンになります。
噛まなくても良いので口の中でしっかり撹拌して食べて下さい。
またコンドロイチンやグルコサミンといった栄養をとることで顎関節の軟骨成分も修復してくれます。
山芋や納豆などのねばねば成分に含まれるのでぜひ召し上がってください。
そしてある程度噛むことが可能になったらガムなどを噛んで顎を適度に動かしてやることが大切です。
顎関節症の原因として虫歯のせいで片側で噛んでいたという方もいるので両側でバランスよく噛みましょう。
まとめ
めまいや耳鳴りは原因不明と言われることが多い症状です。
その原因が顎関節などの見落とされやすい所にあります。
頭の骨は多くの骨がつながっていますが、お互いの影響は大きいですね。
顎の動きを甘く見ずに痛みの無い範囲で動かしていきましょう。