頭痛や吐き気、下痢は質の悪い油から!?
実際には吐かないけど吐き気がある、、、。
いつもじゃないけど頭痛が起きる。
基本的に軟便だ。
全てではなくても当てはまる人には共通点があります。
それは普段、口にしている油の質が悪いという可能性。
こちらでは油の質が悪い事によっておこされる症状とメカニズムについて書いていきますね。
油が身体に与える影響
まず大前提として人間の腸は、たくさんの油を受け入れられません。
吸収できる油の量は人によって違いはあっても一定です。
このため、たくさんの油や質の良くない油が体内に入ると病気の原因となります。
近代まで人間は油分を木の実、花の種、大豆、肉、魚を食べた時に少しずつ身体に取り込んでいました。
油が大量に作られ市場に出回るようになったのは戦後になります。
近年、特に問題になっているのは油脂の加工・精製によって出来るトランス脂肪酸です。
加工されるマーガリンやショートニングを材料に使用しているパンやお菓子等にトランス脂肪酸が含まれています。
元々はリノール酸を含む植物油が心臓病を予防するということが長い間信じられていました。
そのためバターの代わりに植物油を材料にしたマーガリンが勧められていました。
海外でリノール酸が心疾患の予防に働くかという大規模な調査の結果は衝撃的なものだったのです!
砂糖やアルコール、コレステロールなどを減らし、リノール酸を多く摂るように指導されたグループは何もしなかったグループの2.4倍も心疾患による死亡率が高くなっていたのです!
この調査結果の原因はリノール酸を摂り過ぎていたことにありました。
そもそもリノール酸とは何か?について次は書いていきます。
リノール酸とは
栄養学の世界では昨日までのヒーローが今日から悪者扱いされるという事はよくあります。
リノール酸は良いものだと思っていた人も多いんじゃないでしょうか?
実際にリノール酸はコレステロールを低下させたり、血圧を低下させる作用があるので多くとることが推奨されていました。
しかし最近ではリノール酸を多く摂ることは問題があると言われるようになりました。
実はリノール酸は血液を固まりやすくしたり、アレルギーを引き起こすホルモンの原料となるため摂りすぎは血栓症やアレルギー疾患を引き起こす一因ではないかと危惧されているのです。
怖いのはリノール酸は体に必要な脂肪酸ではあるが、摂りすぎれば毒になるという当たり前の事を見落としていた事。
海外の実験でも分かる通り、身体に良いと言われる物ばかり摂っても良い結果が得られるとは限りません。
なぜ、このような事が起こるのでしょう?
答えは簡単で人工物だからです。
自然に存在するものの多くは過剰に摂取しても多くは排泄されますが、人工物の多くは排泄されずに体内に残りやすいのです。
実はオリーブオイルがもてはやされるのは天然100%だからです。
次はサラダ油とオリーブオイルの違いについて書いていきます。
サラダ油とオリーブオイルの違い
一番の違いは、人工油は人の手が加わる過程で加熱殺菌処理がされるため抜け落ちる栄養素があることです。
また油かすなどを分離しますが、油かすは肥料になるほど栄養が詰まっています。
油かすを残せば雑味や不純物も含まれるので、腐りやすく賞味期限が短くなるので使い勝手は悪くなります。
ですが、捨てられる油かすにも栄養は詰まっているのです。
対して、オリーブオイルは非加熱で作られ分離もされないので油本来の栄養を含みます。
さらに他の油との違いは豊富なオレイン酸にあり、代謝を上げてコレステロールの調整効果は他の油より高いと言われます。
またオリーブオイル以外にも魚に含まれる油も身体には良い事づくめです。
同じ魚でも、切り身より丸ごと可能なら頭から尻尾まで食べられる小魚は理想的ですね。
南蛮漬けなどの工夫も魚を丸ごと食べて健全に賞味期限を長くする昔の人の知恵です。
まとめ
身体の中で処理できる栄養素は限られています。
厳密には処理するためには色んな栄養素が必要となるので偏った摂取では処理が追いつきません。
賞味期限の長い食品は便利ですが自然に近いものほど腐りやすいと言えますね。
健康とはより自然に近いものを食べる事から育まれるのでぜひ気にしてみて下さい。