急に起こる腰背部の激痛は腎結石かもしれません。
検査で腎結石があることが分かった。
いつ痛みが出るかと不安だ。
経過観察と言われるが何か出来る事はないだろうか?
こんなことで悩んでいませんか?
こちらでは腎結石ができる原因と対処法について書いています。
腎結石とは
腎結石とは腎臓で石ができることで、これが尿路に落ちてくると激痛が走ります。
意思の主な成分はカルシウムで、シュウ酸やリン酸と結合することで石の状態になります。
その他の成分が石の原因になる事もありますが、カルシウムが主体の石が80%以上を占めます。
腎結石が出来ても無症状で排泄されることもあります。
ですが腎結石が尿管内に落下し尿管閉塞を起こすと、腰背部から側腹部にかける激痛や下腹部への放散痛が起こります。
夜間や早朝に起きることが多く、通常、3~4時間持続します。
結石による痛みは背中の痛みでも右か左の結石がある側に限局しています。
結石の場所によっては足の付け根や下腹部の痛みが出ることがあります。
腎結石の予防には
そもそも腎臓に石が出来てしまうのは尿が濃縮されているからです。
だから尿を薄めるために十分な水分ををる事が予防の基本です。
普段から水分をあまりとらない人は慢性的に脱水の状態になっている危険があります。
脱水状態の人の尿は濃縮されて結石ができやすくなっています。
人は1日のうちに7回ほどトイレに行くと言われます。
普段からトイレに行く回数が少ない人は体重の3%くらいの水分を摂取しましょう。
60㎏の人なら1.8リットルくらいです。
特に
- 暑い時期
- 入浴や運動後
- アルコールを飲んだ後
などはさらに多めの水分が必要となります。
さらに腎結石の予防のためにはカルシウムを摂ることが必須です。
以前は結石の成分がカルシウムだから摂取を控えた方が良いと考えられていましたが、最近になって分かったのはカルシウムを摂取した方がシュウ酸を便として排泄しやすいということです。
尿中に結石が出来るのはカルシウムが多いからではなく、シュウ酸が便として排出されていなかったからなのです。
そのためカルシウムはしっかりと摂った方が結石の予防となるのです。
他にもクエン酸を摂ることで結石が作られるのを抑制する効果がある事が分かっています。
予防に有効な食事
結石の原因となるのはシュウ酸と呼ばれる成分です。
シュウ酸は野菜に多く含まれ灰汁と呼ばれる成分です。
シュウ酸を多く含む野菜には、
- ほうれん草
- キャベツ
- ブロッコリー
- タケノコ
などがあります。
ですがシュウ酸は茹でて灰汁抜きをすることで減らせます。
さらにカルシウムと一緒に摂取することで吸収を抑えることができます。
ほうれん草のおひたしはかつお節をかけるので、シュウ酸を減らしてカルシウムを摂取できるバランスの良い和食です。
あとは動物性タンパク質によるプリン体が過剰にならないように気をつけましょう。
プリン体も結石を促す原因となるので食べ過ぎは禁物です。
水分をとって結石予防!
腎結石や尿管結石は水分不足がきっかけで起こります。
年をとると喉の渇きを感じにくくなるので意識して飲みましょう。
また普段からカルシウムを多めに摂取することも大切です。