リウマチによるしびれを解消するには
リウマチを患ってから手が痺れるようになった。
頚椎が原因で手術を勧められた。
手術をして悪化したという話も聞くから怖い。
手術以外の方法は無いのだろうか?
こんなことで悩んでいませんか?
こちらでは痺れを伴うリウマチの原因と対処法について書いています。
基本的なリウマチ
関節リウマチは世界中で見られる疾患です。
発症しやすい年齢は30~50才代で、65才以上になると発症する割合が低下すると言われます。
また、女性のほうが男性より約3倍発病しやすいと言われます。
女性の場合だと女性ホルモンが減少する40代や、産後の時期にリウマチに悩まされる人が多くいます。
リウマチは早い段階では気づかれない事が多く、症状が悪化してから病院に行く人が多くいます。
指の変形や痛みが強くなれば誰がみてもリウマチだと疑いますが、初期の段階では見た目では判断できない事が多くあります。
初期段階のリウマチの症状は、倦怠感や微熱なので風邪と思う人が多いです。
そして気づかないうちにに関節の腫れや痛みを感じるようになります。
例外的な症状
リウマチの症状としては関節の腫れや痛みが多く知られています。
ですが例外的に手足のシビレや筋力の低下を引き起す場合もあります。
リウマチになったことで関節に炎症が起こり、炎症による関節の腫れで神経を圧迫している場合です。
手指のシビレであれば原因として多いのは、手関節に炎症を起こした手根管症候群です。
手関節の手根管という部分を通っている神経が圧迫されてシビレが起こります。
シビレが肘くらいから始まっている人は肩関節や首で神経が圧迫されている事が考えられます。
また末梢神経を栄養している血管に炎症を起こしている場合は、関節リウマチに血管炎を伴った悪性関節リウマチと呼ばれます。
悪性関節リウマチは、関節リウマチの0,6%に見られ発症率のピークは50歳代くらいとなります。
もし悪性関節リウマチだと、血管炎による発熱に加え間質性肺炎や末梢神経炎、皮膚潰瘍なども見られます。
リウマチの基本的な対処法
血管炎を伴う悪性関節リウマチでも基本的な薬は同じです。
加えて最近では生物製剤などの免疫抑制剤を注射することで一定の成果を上げています。
最近の生物製剤では副作用によるアナフィラキシーなどのショック症状はほとんどありませんが、免疫の働きを低下させるので感染症にかかりやすくなります。
薬や生物製剤以外で有効とされるのが
- 食事療法
- 口腔ケア
- 禁煙
などです。
食事療法では血管炎の原因となる動脈硬化を防ぐことに主眼を置いています。
食材の中でも血管を柔軟に保つとされるのが、
- EPA(エイコサペンタエン酸)
- DHA(ドコサヘキサエン酸)
などの青魚に多く含まれる成分です。
EPAやDHAの成分には血液をサラサラにする働きがあります。
さらにEPAには中性脂肪を減少させる作用もあるので、動脈硬化や脂質異常の解消にEPAやDHAが薬として病院で処方されることもあります。
また抗酸化作用が高い成分を含む野菜も有効です。
緑黄色野菜に含まれるビタミンC・Eなどの抗酸化ビタミンや、トマトに含まれるリコピンなどのファイトケミカルは抗酸化作用に優れ動脈硬化の予防に役立ちます。
他にも血流をサラサラにする成分として注目されているのは納豆に含まれるナットウキナーゼという成分です。
また海藻類に含まれるアルギン酸やフコダインといった水溶性植物繊維は、血管の炎症を抑えて動脈硬化を防ぐ効果が高い事で知られています。
リウマチによる血管炎を防いでシビレを解消しよう!
リウマチの中でもシビレを起こすのは悪性関節リウマチの可能性があります。
単純に首や肩関節で神経を圧迫している可能性もありますが、血管炎により神経を圧迫していることもあるのです。
微熱が長く続くようなら食事療法なども取り入れて生活するのがおすすめです。