手のしびれを伴う手根管症候群を解消するには
親指から薬指が痺れる。
母子筋は痛むし痩せてきた。
薬や注射をしても痺れが引かずに母子筋が時々痛む。
こんなことで悩んでいませんか?
手根管症候群と診断されると薬や注射、手術などが提案されます。
どれを選んでも治れば良いですが、思うように治らない時はどうすれば良いのか?
こちらでは手根管症候群の根本的な原因と解消法について書いています。
手根管とは
手根骨の特徴は背側が掌側に比べて広くなっていることです。
指の伸展時は外に開く、屈曲時は摘む動作が自然と行いやすい構造となっています。
手根骨には尺側手根屈筋の腱を覗いては筋肉の停止がなく、安定性は靭帯によって保たれています。
屈筋支帯とは、手根骨の橈側端にある舟状骨と大菱形骨、尺側端にある豆状骨と有鈎骨はそれぞれが作った隆起をつなぐ靭帯です。
隆起の間を屈筋支帯が張ることで、手根中央部にできた窪みに手根管というトンネルを作ります。
手根管は手根骨と屈筋支帯で構成されその中を
- 浅指屈筋腱
- 深指屈筋腱
- 長母指屈筋腱
- 橈側手根屈筋腱
- 正中神経
が通ります。
手のしびれが起こるのは正中神経が圧迫されているからで、腱などから圧迫を受けて痺れている場合もあれば浮腫などで圧迫されて痺れや痛みを起こす場合もあります。
手根管症候群はなぜ起こるのか?
物理的に神経が圧迫されている場合もありますが、女性の手根管症候群で多いのは水分代謝の低下による浮腫みが原因です。
そのため手先が浮腫みやすい産後や更年期時期に手根管症候群は起こりやすいのです。
女性は浮腫みが原因でばね指やリウマチなども起こりやすくなります。
男性であれば手の使い過ぎに加えて糖尿病などの生活習慣病が潜んでいる事もあります。
また手根管が狭くなると血流低下が起こり、
- 痛み
- しびれ
- 筋肉の委縮
などが生じます。
男女比は1対9と基本的に女性に多い疾患です。
指先の症状は夜間や早朝に強いのも特徴の一つです。
水分代謝を高めるためには
手根骨を押して流れを良くしましょう。
手の甲側の手首の中央を押しながら手を動かしましょう。
手根骨がずれている人は痛く感じます。
やり方)
- シビレの出ている側の手首に逆の手の親指を当てる
- 親指を当てた状態で手首を押し出して反らす
言葉にするとこれだけですが、動画を見ながら手の組み方は確認してください。
親指で押している所は月状骨と呼ばれ、筋肉が付いていない骨なのでズレると自力では戻れません。
そのため意識して刺激して本来の位置に戻すことが大切です。
月状骨の位置が整う事で手根管の圧迫が解消されて指の痺れや痛みは治まります。
月状骨の位置を整えて手根管症候群を解消しよう
手根管症候群を繰り返す人は骨の位置が悪いことがほとんどです。
そのため手術をしたり注射を打ったりしても思うようにシビレがとれません。
ですが骨の位置が戻る事で症状は解消されるので試してみて下さい。