便秘と腰痛の原因は内転筋だった!?
いつも便秘で薬を飲んで出している。
薬を飲まないと下腹がパンパンで苦しい。
便秘が続くと腰痛になり。
便秘と腰痛は関係するんだろうか?
実は便秘と腰痛には関係があります。
特に便秘と腰痛の原因となるのが内転筋という筋肉です。
こちらでは内転筋が便秘と腰痛に与える影響と解消法について書いています。
内転筋とは
内転筋とは骨盤と大腿骨をつなぎ、股関節を内転させるのが主な役割の筋肉です。
内転とは足を閉じる動作です。
ですが内転筋はいくつかの種類があり、内転だけが作用ではありません。
内転筋は股関節の屈曲角度によってその作用が変わります。
ちなみに股関節の屈曲は足を前に出す動作で、股関節の伸展は足を後ろに出す動作です。
内転筋には、
- 大内転筋
- 長内転筋
- 短内転筋
- 薄筋
- 恥骨筋
の5つの筋肉があり内転筋群と呼ばれます。
長内転筋は恥骨から大腿骨の内側中部にくっつき短内転筋より下で大内転筋の前方になります。
大内転筋は恥骨と坐骨間から始まり、大腿骨の中部と下部の二ヶ所にくっつき長内転筋より後方です。
恥骨筋は恥骨と大腿部をつなぎ最も上部にくっつきます。
短内転筋は恥骨筋と長内転筋の間です。
薄筋だけは恥骨から始まりますが、くっつくのは膝より下の脛骨です。
そのため薄筋だけ股関節の動きに加えて膝関節の動きにも関与します。
内転筋の作用
大・長短内転筋と恥骨筋は大腿部を内転させる作用と股関節を屈曲させる作用を併せ持っています。
そして長短内転筋は股関節の
- 内転
- 屈曲
- 外旋
の作用を持ちます。
大内転筋の主な作用は内転ですが、股関節が屈曲している時には大内転筋は股関節の伸展作用を有します。
また股関節の屈曲が45 度以上になると、内転作用よりも伸展作用が大きくなります。
長内転筋は股関節の伸展作用を持つとされますが、大内転筋よりも伸展作用は小さい事が分かっています。
むしろ長内転筋は股関節の伸展位での屈筋作用が強い筋だと言えます。
股関節の内転筋群は下肢を内転させるだけの筋ではなく、腸腰筋やハムストリングスの機能をサポートしていると考えられます。
内転筋の機能
内転筋は骨盤の前面である恥骨から始まるものと、背面にある坐骨から始まるものに分かれます。
つまり前後から骨盤を支えるような形になっています。
内臓が下がってきても大丈夫なのは内転筋群がしっかりと骨盤を支えているからです。
それだけに内転筋の緊張は骨盤を歪ませて、内臓の機能に影響します。
逆に内転筋がきちんと働けば、内臓の位置が整い機能が正常に戻ります。
そのため便秘の原因が内転筋にある人も多いのです。
椅子に座った時に無意識に脚を組んだり、足首をクロスさせたりする人は内転筋群が弱っている可能性があります。
きちんと背筋を伸ばして、膝を閉じて座るのが辛い人は内転筋群の機能が低下しています。
こんな人はストレッチで内転筋の機能を高めましょう。
内転筋のストレッチ
内転筋は柔軟性の高い筋肉では無いので、強くは行いません。
やり方)
- あぐらで両足裏を合わせます
- 合わせた足を股関節に引きつけます
- 引き寄せたら背筋を伸ばし軽く上半身を倒しましょう
ゆっくりと軽めに10秒ほどかけて10回ほど倒しましょう。
内転筋は強い筋肉では無いので優しく伸ばすのが基本です。
内転筋の動きを高めて健康に!
内転筋は目立たない筋肉ですが、骨盤の動きを左右する重要な筋肉です。
普段から運動不足の人ほど硬くなりやすいので、足を組むクセがある人は要注意です。
腰痛や便秘の原因が内転筋だったという事は多いので、普段から悩んでいる人は試してください。