手首の腱鞘炎にサポーターは有効か!?
手首が常に痛いというわけではないけれど、マグカップを持つと痛む。
ペットボトルのふたを開ける動きで痛む。
そんな日常のちょっとしたことで手首の痛みが気になることはありませんか?
中でも手を机についたら手首に痛みがあったというケースは多いのです。
手首をよく使っている人は腱鞘炎かな?と思うでしょうが、そんなに使わない人も腱鞘炎のように手首が痛むことがあります。
手首の痛みは腱鞘炎であることも多いですが、そうでない場合もあるという事と本当にサポーターは有効なのかという事とその他の対処法について書いていきます。
手首の痛む原因
一つに肩こりや姿勢の状態が影響してきます。
手をよく使う方はもちろん、使わない方も歪んだ姿勢では手首に余計な負担をかけています。
ただし、姿勢が歪んでいても直接に手首へ負荷をかけたという実感は無い場合が多いです。
そういう方の手首が痛みだす前の共通点として肩こりが挙げられます。
頭や腕の位置が体へ負担のかかる状態にある方は、姿勢が悪く見え肩こりを感じやすくなります。
肩こり位は誰にでもあると思うかもしれませんが、身体にはどんな影響があるかご存知でしょうか?
それは手指や腕を動かす筋肉の働きが低下して、関節が不安定になる可能性があるということです。
姿勢によっては手先や腕の筋肉を使うようなこと(パソコンや家事など)をするだけでも問題が起こります。
重労働でなくともそれらの筋肉が疲労しやすく、結果的に手首の関節が痛くなるような不安定性を生じるかもしれないのです。
そんな姿勢が歪んだ状態では、身体の循環が悪く腱鞘炎の原因となる滑液(腱の動きを良くする液体)が不足します。
結果として腱鞘炎が引き起こされるのです。
サポーターは腱鞘炎の際に有効だと言われますが実際はどうなのかを次は書いていきます。
サポーターの有効性
サポーターの効果としては、不安定になった関節を安定させ適度な圧迫を与える事で滑液の循環を良くする働きがあります。
そのため、使い過ぎで痛みの出ている方にはとても効果的です。
ですが姿勢の歪みから滑液不足が起こっているなら、その場しのぎに過ぎません。
単純な話で、流れている量は大きな関節ではより多くの量が流れていので、肩関節で渋滞が起これば手首まで滑液が届きません。
肩こりが顕著な人は、肩関節の周りの循環も低下している事が多く、肩関節の循環を改善しないと根本的な解決にはなりません。
サポーターは当てている関節には有効と言えますが、そもそもの原因が他の関節にある場合はマシにはなっても完治は望めません。
では痛みを治すためにはどうすれば良いかを次は書いていきます。
手首の痛みを治すには
指のストレッチを行っていきます。
痛みのある関節を引いたり押し付けたりするものです。
5秒ほどで構いませんが、その時に指が曲がらないように気をつけてまっすぐに関節に圧力がかかるようにしましょう。
動きを良くすることで滑液の流れを良くする効果があります。
痛みが出るストレッチだとは思いますのであまり無理しないようにしてくださいね。
もう一つは胸の筋肉をストレッチします。
- 座った状態で背筋を伸ばし頭の後ろで手を組みましょう。
- そして肘を後ろに持っていくように開いていきます。
- この時に顔は正面を向いたままで胸が伸びて肩甲骨同士が近づくように行います。
- 気持ちいいくらいの所で10秒ほどキープします。
3セット行いましょう。
ストレッチの目的は、身体の循環を良くして関節の滑液を流すことなので水分の摂取も心がけましょう。
また適度に汗をかく事も大切です。
痛みの出ている所が手首でも全身の循環を良くすることが痛みをとるには近道です。
最後に
サポーターが悪いという事はなく、するのは有効だと言えます。
ただし身体の循環を良くする事なしに完治することは望めません。
大切なのは痛みが出る位にその場所には負担がかかっているという事を理解し、全身のバランスを整える事なのでストレッチと水分摂取はぜひ普段から心がけて下さい。