間違えやすいリウマチと五十肩を判断するには
肩が痛くなって病院に行ったら五十肩だと言われた。
なかなか痛みが治まらず半年ほど経ってからリウマチと診断された。
いろいろ病院に行ったけど医師によって言う事が違って困っている。
そんなことで悩んでいませんか?
こちらでは混同されやすいリウマチと五十肩の違いと、両方の解決法について書いています。
リウマチと五十肩の違い
肩に痛みが出た場合、初期の段階ではリウマチか五十肩かの区別はつきません。
基本的には女性に多いのがリウマチで、男性に多いのが五十肩です。
また五十肩は運動不足がきっかけとして多いのに対して、リウマチは働き過ぎや睡眠不足などが原因となりやすいです。
初期の段階ではリウマチも五十肩も夜間や朝方に手がこわばるといった症状は出ます。
ですが五十肩なら関節リウマチとは異なり関節の腫れはあまり起こりません。
また肩の痛みといっても、人によっては首の根元から背中、腕などの痛みだったりします。
五十肩は割と広い範囲が痛みやすいですが、リウマチはピンポイントで痛み肩以外の指や肘も痛む場合が多くあります。
リウマチも五十肩になる人も普段から肩こりである事が多く、肩周りの血流やリンパの流れが悪いことがよくあります。
五十肩の人は頭痛や肩甲骨から腕の痛み、手のしびれなども伴う場合があります。
リウマチの場合は手のしびれは少なく、肩周りよりも指や手首などの痛みが多くなります。
一つの基準としては、五十肩であれば一年以内に痛みが治まって来るのに対して、リウマチなら一年を超えても痛みが変わらないか悪化します。
リウマチと五十肩の共通点
リウマチにしろ五十肩にしろ、共通するのは肩周りのリンパの流れが悪いという事です。
特に鎖骨下辺りの流れが悪くなっている事がほとんどです。
大きなリンパの流れとしては脇の下や首の横にもありますが、リウマチや五十肩に関して言えば鎖骨リンパの方が滞っています。
鎖骨リンパの流れが悪いと大胸筋が硬くなりやすく、大胸筋が硬いと巻き肩を起こします。
巻き肩の姿勢こそがリウマチや五十肩の隠れた原因と言えます。
だから普段から鎖骨リンパを流して大胸筋を緩め巻き肩にならないようにしましょう。
やり方)
- 掌を前に向けて顔の横でパーをします
- その体勢から腕を後ろに引きましょう
- 10回ほど軽めに動かします
肩甲骨だけを引くイメージで肘から先は動かしません。
肩を挙げるのが辛い人は、角度は気にせずに肘だけを引いて肩甲骨を寄せればOKです。
この体操の狙いは鎖骨の下にある大胸筋を伸ばすことなので、大胸筋が伸びるように胸は張って行います。
リウマチでも五十肩でもまずはリンパの流れから
リウマチも五十肩も共通する原因としては巻き肩があります。
巻き肩になるくらいに大胸筋が硬いと鎖骨リンパの流れが悪くなり、リウマチなら炎症が鎮まらず五十肩なら石灰化してしまいます。
そのためまずは肩甲骨を動かしてリンパの流れを良くすることが大切です。