頭痛やめまいの原因となるリンパの滞りとは
数日前から頭痛とめまいがする。
首の周りが腫れている気がする。
主に後頭部がガンガンと痛んでいる。
こんなことで悩んでいませんか?
こちらでは頭痛とめまいの原因となるリンパの滞りと対処法について書いています。
リンパとは
人間の身体は60%が水分で出来ています。
その水分を流す仕組みが循環器系と呼ばれ、
- 血液を循環させる心臓と血管系からなる血液系
- リンパ管とリンパ節からなるリンパ系
とに分かれます。
血液系では、心臓がポンプの役割を果たして全身に送られています。
リンパ系は毛細リンパ管網という細い管から始まり。リンパ管からリンパ節につながって胸管という太いリンパ管に合流して心臓の近くで静脈に合流します。
リンパは脂肪を吸収する小腸をはじめとして全身の臓器や組織の隙間を満たします。
リンパ節はリンパ管をつなぐ節目のことで、リンパ系の中に入った細菌やガン細胞などを捉える免疫の役割を果たしています。
大きなリンパ節は
- 頚部
- 鎖骨上部
- 腋窩
- 腸
- 鼠径部
- 膝窩
の6ヶ所にあります。
細菌がこれらのリンパ節で捉えられると炎症を起こします。
リンパ管は浅部と深部を流れる2種類の管があり体幹をメインに流れます。
浅リンパ管は多数あり皮下静脈と同じ方向に走り、深リンパ管の多くは血管に伴走しています。
人体では全身の毛細血管からろ過された液体がリンパとして1日に2~4lほど生成されます。
またリンパは甲状腺や副腎皮質などのホルモンを血中に運び、リンパ節を通るときにはリンパ球を加えて運びます。
こんな免疫の役割を果たしているリンパですが、流れが滞ると頭痛やめまいの原因となります。
リンパの流れが滞るのは、免疫反応で炎症が起こっている時などです。
リンパ節の中でも頚部から鎖骨にかけてのリンパ節で炎症が起こると頭痛やめまいの原因となります。
東洋医学から見ると
東洋医学には不通則痛(ふつうそくつう)という言葉があります。
流れている物が滞ると痛みが起こるという意味です。
つまり本来なら常に流れているリンパの流れが悪くなり、滞って腫れてしまうと痛みを起こすという考え方です。
これは血流が滞った場合も同じです。
いずれにしても身体の水分の流れが悪くなった部位には痛みを感じます。
そして首周りのリンパ節が腫れると頭痛やめまいの原因となるのです。
こんな時にはリンパを流して頭痛やめまいを解消しましょう。
やり方)
- 椅子に座って斜め上を向きます
- そして胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)を上から下に向けて擦ります
- 次は鎖骨の上下を外から内に向けて擦ります
左右ともに10回ずつほど行いましょう。
リンパの流れは軽い力で効果があるので、軽い力で擦るようにしましょう。
首のリンパの流れが良くなると、顎周りのむくみがスッキリとします。
リンパを流して頭痛やめまいを解消!
リンパの滞りが原因で頭痛やめまいが起こる事はよくあります。
そのため薬では効果がいまいちならリンパの流れをよくするのがおすすめです。
簡単にリンパの流れはよく出来るので試してください。