ニュースでよく見る心不全の原因と対処法
昨年、心不全で入院したが、その後に退院した。
だけど、体調が悪くなって救急外来を受診したら、また心不全になっていた。
半年ほどの間に何回も入退院を繰り返している。
こんな状態で悩んでいませんか?
こちらでは、何度も繰り返す心不全の原因と自分で出来る対処法について書いています。
心不全はなぜ起こる?
心不全とは、心臓のポンプ機能が低下した状態を指すので、病名ではありません。
そのため、心不全のために
- 心筋梗塞
- 狭心症
などが起こるのです。
また、心筋梗塞と狭心症はまとめて虚血性心疾患と呼ばれます。
虚血とは心臓に十分血がいきわたっていない状態を指します。
つまり、心臓のポンプ機能が低下する心不全になった結果として、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患が起こるのです。
最近では、多くの有名人が心不全のためにお亡くなりになっています。
これは、心不全という病気になったというより、心臓のポンプ機能が徐々に低下していって、ついに生命を維持できないほどにポンプ機能が低下したということになります。
また、心臓のポンプ機能が低下する原因として、
- 動脈硬化
- 心筋の痙攣
などがあり、心臓が酸欠状態になると胸痛等の症状が出ます。
心臓の症状は、胸痛だけでなく広い範囲に症状を感じるのが特徴です。
さらに血流が悪化すると血圧が下がり、死の危険もある不整脈へと進行します。
心不全を予防する生活
心臓の機能が低下して、狭心症の症状がですと運動時に胸の苦しさや痛みが出ることがあります。
運動したり、重いものを持ったりした時に、心臓に負担がかかり症状は出ますが休むと症状がおさまります。
心不全の治療には、内科的な治療として薬物療法や血栓溶解療法、外科的な治療として冠動脈形成術や冠動脈バイパス術等があります。
ですが、根本的に心不全を予防しようと思えば心臓の負担を減らすことが何より大切です。
心不全は突然死を招くこともある怖い病気なので、普段から意識して予防に取り組みましょう。
心不全の中でも、狭心症と心筋梗塞には大きな違いがあり、心筋梗塞を起こした場合には心筋は回復しません。
そのため、心不全はいかに予防するかがメインになります。
最近の研究で分かった事は、安静にし過ぎると逆効果だという事です。
安静にすれば心臓の負担は減らせますが、身体の筋力の低下や萎縮を招くので、長い目で見れば余計に心臓の負担を増やしているからです。
心不全の患者さんは、オーバーワークによって心不全が悪化することがありますから、運動療法のやり過ぎはよくありません。
しかし、最近の研究結果では、心不全の患者さんが適切な運動療法を続けることで、心不全の悪化の危険性が減ることがわかっています。
そのため、普段から息が切れない程度に出歩く事は大切です。
また、塩分の摂り過ぎはむくみを招いて心臓の負担を増やすので、普段の食事では塩分の控えめが基本です。
心不全は加齢と共に起こる可能性が高くなるので、年を重ねるごとに食事や運動には気をつけることが大切です。
心不全は予防が大事!
心不全は加齢と共に誰にでも起こりうる病気です。
そのため、普段から心臓の負担を減らすように気を配る事が大切です。
普段から気をつけていれば、突然死などの事態は避けられるので適度な運動は心がけておきましょう。