マトリックスメタロプロテイナーゼが示すリウマチによる膝の状態とは
朝起きた際に膝関節に痛みがある。
親がリウマチだった。
病院にいき採血をしてもらったらリウマトイド因子が陽性で、マトリックスメタロプロテイナーゼが高値だった。
色々な数字が気になったが医師からはマトリックスメタロプロテイナーゼを指摘された。
この痛みはとれるんだろうか?
こんなことで悩んでいませんか?
こちらではリウマチの中でもマトリックスメタロプロテイナーゼが高値の人の状態と対処法について書いています。
リウマチのメカニズム
関節で炎症が続くと、関節を包んでいる滑膜(かつまく)に血管や細胞が増えていきます。
血管や細胞が増えた分だけ滑膜が厚く腫れ、腫れあがった滑膜はやがて軟骨部分や靱帯(じんたい)を破壊します。
リウマチでは関節の滑膜で白血球が増えて滑膜が過形成されてしまいます。
そこで身体はMMP-3( マトリックスメタプロテイナーゼ3)というタンパク質分解酵素を分泌して過形成された滑膜を分解します。
ですがMMP-3は滑膜だけでなく関節軟骨まで破壊してしまい、関節リウマチ患者の関節には大量のMMP-3 が検査で見つかります。
朝の関節の痛みは関節軟骨が破壊されているために起こります。
つまりMMP-3は関節破壊がどれだけ進んでいるかの指標となるのです。
なぜ炎症が起こるのか?
膝関節で炎症が起きる原因に使い過ぎがあります。
ですが最近では運動不足が原因の場合もあります。
運動不足だと膝の筋力と柔軟性が低下して炎症が起こりやすくなります。
その状態で動くと関節への負担が大きいので炎症が起こってしまうのです。
膝の炎症を予防しようと思えば、毎日少しずつでも動く事が大切です。
MMP-3が高値の人は膝関節の破壊が進んでいるので痛みは強いと思います。
痛みが強くなると歩けなくなり、歩けないから膝の筋力と柔軟性が低下する悪循環に陥ります。
ただし痛みを我慢して歩くのはお勧めできません。
理想は水中ウォーキングなど膝に負担をかけずに歩く事です。
動く事でストレス解消にもつながり炎症は静まりやすくなります。
水中ウォーキングなどが難しい人には座って出来る体操がおすすめです。
やり方)
- 椅子に座って背筋を伸ばす
- ゆっくりと膝を伸ばし、 伸ばしきった状態で5~6秒保持する
- ゆっくりと足をおろす
これは太ももの前側の筋肉に刺激を入れます。
痛みが少ない時には歩くのが一番ですが、痛くて歩けない時には膝の曲げ伸ばしを行いましょう。
軽めに膝を曲げ伸ばしするだけでも筋力はアップして柔軟性が上がります。
膝周りの筋力と柔軟性を高めて炎症を予防しよう!
朝から起こる膝の痛みは滑膜に炎症が起こっており、MMP-3が高い人は関節の破壊が進んでいる証拠です。
本来なら炎症は時間とともに治まりますが、膝周りの筋力と柔軟性が低下している人は思うように炎症が治まりません。
そのため無理のない範囲で膝を動かす事が炎症を鎮めるポイントとなります。