ばね指の解消に効果的なアレクサンダーテクニーク
ばね指になり内視鏡手術をした。
だけど手術後3~4日たっても、手をグーパーすると違和感が残る。
少し中指に引っかかる感じがするけど治っているんだろうか?
こんなことで悩んでいませんか?
ばね指になると手術をしても完全に解消されるとは限りません。
こちらでは、何度も再発しやすいばね指の原因と対処法について書いています。
ばね指とは?
ばね指とは弾発指(だんぱつし)とも呼ばれ、指を曲げ伸ばしする際にひっかかるようになります。
腱鞘炎を繰り返した結果として、腱鞘が厚くなると腱が腱鞘を通りにくくなり起こります。
ひっかかりがひどくなると指が曲がったまま動かなくなるロッキングという現象が起こります。
ばね指になると、
- 痛み
- 腫れ
- 熱感
などの腱鞘炎の症状に加えて、指が曲がって動かなくなるロッキング現象を伴います。
ロッキング現象は曲がるけれども、伸ばす際にはひっかかりを生じ伸ばしにくくなります。
普通なら腱鞘炎の結果として起こりますが、中にはいきなりばね指となり痛みがない場合もあります。
体質の問題
腱鞘炎もばね指も手の使い過ぎの結果として起こりますが、女性の場合は妊娠や更年期などホルモンバランスの乱れがきっかけとなる場合もあります。
また、冷え症で指の血液循環が悪い人も起こりやすいのが特徴です。
ばね指の怖いところは、無理に動かし続けると腫れが悪化して完全に動かなくなるリスクがあることです。
さらに、ばね指は治っても再発しやすい傾向があるので、原因をしっかりと見極めて対処することが大切です。
ばね指を解消するアレクサンダーテクニーク
アレクサンダーテクニークとは、無駄な力みをなくす方法です。
そもそもアレクサンダーテクニークは、声が出なくなった声楽家が首の後ろの筋肉が変な動きをすることに気づき、そのました。
その筋肉を緊張させずに自分の体を動かすことを研究し、声を出せるようになりました。
無意識下で起こる無駄な力みを解消すれば、身体の自然の力を引き出せます。
原因不明の慢性的な不調の多くは、不自然な力みから起こるのです。
身体は生きていく中で、無意識に色々な癖や習慣が染みついています。
結果として身体の不必要な力みや固定したパターンの動きを作ってしまい、身体には凝りや痛みが起こりばね指も起こるのです。
多くの癖や習慣を治すには、身体と意識のズレを解消する必要があります。
身体と意識のズレの多くは、
- ストレス
- 過去の経験
- 思い込み
などにより起こります。
無意識に起こっている身体のズレのポイントに手を当てるだけでも、 身体が意識とのズレに気づき修正し身体の力みが解消されるのです。
指を曲げ伸ばしするときには、指の筋肉だけを使っているわけではありません。
試しに手首の中央から少し下がった所を掴んでグーパーをしてみて下さい。
前腕の筋肉が動いているのが分かると思います。
この位置は内関と外関というばね指の解消に効果のあるツボがあります。
内関は手首の中央にある大陵の上方2寸で、橈側手根屈筋腱と長掌筋腱との間に取ります。
外関は手の甲側で、総指伸筋腱と小指伸筋腱との間に取ります。
前腕の筋肉が硬い人は、これらのツボを押さえながらグーパーをすると痛みます。
ばね指になるくらい不要な力が入っている人は前腕の筋肉がガチガチであることが多く、ばね指を解消するには前腕の緊張をとる必要があるのです。
筋肉の緊張をとるには、
- 手首を伸ばした状態から手のひら側に曲げようとする
- それを逆の手で5秒ほど押さえる
- 次は手の甲側に曲げようとする
- それを同じく5秒ほど押さえる
これをした後に、ツボを押さえながらグーパーをして痛まなくなったらOKです。
二つのツボは指を動かす神経の通り道なので、緊張を鎮める事で余分な力みを無くして曲げられるようになります。
余計な緊張が無くなればばね指は解消できる!
ばね指は指の酷使で起こります。
ですが、同じことをしていても起こる人とそうでない人の違いは筋肉の緊張です。
余計なところが力んでいると指に大きな負担がかかるので、ばね指は起こります。
余計な力みを無くせばばね指は解消されます。