症例報告
毎朝起きると首と肩に痛みが走る
- 患者
- 女性50代
- 来院
- 2016年10月
- 症状
- 首と肩のこりに痛みを伴うとの事。最近は冷えのぼせもひどくなり生活に支障をきたすとの事で来院。起きた時の痛みが顕著で動かすときもツッパリ感が強いので動かしにくいとの事。
- 治療内容と経過
- 20~30代の頃から首や肩のこりと痛みは感じていたが最近になって悪化した。冷えのぼせもたまにだったが毎日起こるようになった。下腹部の圧迫感が強く頚椎から胸椎にかけての動きが低下していた。頚椎と胸椎の動きを出し下腹部でも圧痛のある小腸を調整した。
4日後の来院では変化はあまり無く偏頭痛も起きているとの事。食生活を確認するとチーズやチョコレートが多いそうなので少し控えてもらい同じ調整を行った。
さらに3日後では頭痛は治まったが首と肩には変化は無いとの事。下腹部の圧迫感も改善が少なかったので股関節の調整を追加した。
さらに5日後の来院では下腹部の圧迫感は改善し首と肩にも改善が見られた。同じ処置を行い下腹部のストレッチを指導した。
さらに1週間後には冷えのぼせはほぼ改善されたので循環は改善された様子。首と肩のこりや痛みも改善傾向である。後は首と肩周りの構造的な面を改善していくために週1での通院を指導した。 - 食事指導
- 血流が遅いようなのでチーズやチョコレートを控えてもらい改善を目指した。また体温を上げた血流を早くするために生姜を勧めた。
- 同時に治療した症状
- 冷え、のぼせ
- 使用した主なツボ
- 大横(だいおう:へその横)、大腸兪(だいちょうゆ:腰の下の方背骨の横1~2cm)、特ビ(膝蓋骨の下で腱の中央)
- 考察
- 小腸の動きが悪くなっていたために下腹部が固まっていた。そのため骨盤の動きも低下していたことで変化が出づらかった。股関節からのアプローチに切り替えて血流を改善してようやく首や肩にかかる負担を取り除けたと考える。偏頭痛は血管の拡張によってもたらされていた様子。
※個人の感想であり効果を保証するものではありません。
