症例報告
もともとあった頭痛に加え後頭部に激痛が出た!
- 患者
- 40代女性
- 来院
- 2016年7月
- 症状
- 2日前からの強い後頭部痛。もともと首や肩こりを感じており、疲れがたまると右側の側頭部にずきずきと疼くような頭痛を感じていた。以前はカイロなどに通っていてその時は月1で通うことで悪化はしていなかった。
- 治療内容と経過
- 問診で汗をよくかき緑茶や甘いものを摂ることが多いのが分かった。また、触診では腹部の胃の辺りに圧痛があり、胃のツボである足三里の圧痛が顕著だった。また、首を左右に倒すとツッパリ感があった。水分の排泄が過剰になり、体内の水分の循環が悪化し、胃に熱が溜まっていたことが強い頭痛の原因だと考え、体内の循環を良くし、身体の歪みを整えた。
その4日後、強い後頭部痛は治まり、右側の側頭部痛が軽く残るとの事だった。足三里の圧痛はかなり軽減し、腹部の胃の辺りの圧痛もマシになったとの事である。
さらに8日後、頭痛はほぼ無く、肩こりも解消され、首を左右に倒したときのツッパリ感も無くなったとの事。3回目の治療で昔からあった頭痛・肩こりも解消された。
- 食事指導
- 緑茶や甘いものを少し控えて、スポーツドリンクのような塩分を含む水分を摂るように指導した。また、甘いものを食べたくなる欲求を抑えるため、プレーンのヨーグルトにハチミツなどの甘みを入れるように指導。
- 同時に治療した症状
- 肩こり、首コリ
- 使用した主なツボ
- 足三里(あしさんり:脛を上がっていき膨らみがある所を外側に行ったところ)、陰陵泉(いんりょうせん:ふくらはぎ内側の上端)、三陰交(さんいんこう:ふくらはぎ内側のくるぶしの上6cm)
- 考察
- 夏場に多い、水分不足からの頭痛であった。緑茶は水分の排泄を促す働きがあり、白砂糖を含むものは体内に熱をこもらせやすくなる。その結果、体内は水分が不足し、循環が悪くなる。この症状は夏に起きやすいのと、汗を大量にかく人に起こりやすいので、体内の循環を改善し、失われている塩分やミネラルをスポーツドリンクで補い、ヨーグルトの酸味で甘いものへの欲求を抑えたことで早い段階で改善が見られた。
※個人の感想であり効果を保証するものではありません。
