症例報告
脊柱管狭窄症で間歇性跛行が出て歩けなかった
- 患者
- 50代男性
- 来院
- 2018年4月9日
- 症状
- 脊柱管狭窄症による間歇性跛行で500mの歩行もままならなかった。
3月の初めに軽いぎっくり腰を発症しており、その後、引っ越し作業で悪化したとの事。
歩行時の下肢に強い痛みとしびれを感じていた。 - 治療内容と経過
- 後屈が出来ず、背臥位にもなれなかった。
右の股関節に痛みとしびれを感じており、左の股関節の可動域が著しく低下していた。
左足関節の骨折の既往歴があった。
初日は股関節を圧迫しているであろう腸を調整し、腰部脊柱管に回旋の刺激を加え下肢の関節の可動域を調整した。
5日後、数百メートルはなんとか歩ける位に改善していたが、右のKボンネットは陽性のままだった。同じ処置
2日後、順調に歩ける距離は増えているとの事。1kmほど。
5日後、痛みが起きる頻度が減少し500mなら痛み無く歩けたとの事。
7日後、順調に回復しているので仙骨の調整も行ったところ著効で歩ける距離が1kmを超えた。 - 食事指導
- 水分をしっかりとって脊柱の可動域の増加を狙い、血流を悪化させないように痛み止めの服用を可能な限り控えさせた。
- 同時に治療した症状
- 右の腰痛
- 使用した主なツボ
- 三陰交、天枢、小腸兪
- 考察
- 元々が骨盤の動きの低下から脊柱の可動域を制限させていたので、股関節と仙骨の可動域の増加が改善を速めさせたと考えられる。
さらに痛み止めの服用をなるべく抑えたことで回復力が高まり、水分の摂取で老廃物の排泄を促したことで臀部の筋肉の緊張を緩和したことが早期の治療につながったと考えられる。
※個人の感想であり効果を保証するものではありません。