右の五十肩は胆のうが原因にもなる!?
右肩の痛みがひどい。
痛くて動かせないから、動きがどんどんと悪くなっている。
病院に行っても痛み止めをくれるだけで悪化している気がする。
こんなことで悩んでいませんか?
こちらでは五十肩の中でも右肩に現れて激痛になる原因と対処法について書いています。
五十肩とは
五十肩の原因となるのは肩の筋肉や腱、軟骨などの炎症によって肩周囲の筋肉が硬くなることです。
この筋肉が硬い状態が続くと、筋肉と筋膜が癒着して運動制限を起こします。
運動制限に伴って血流やリンパの流れも悪くなるので、徐々に炎症が慢性的になり強い痛みを伴います。
また普段から運動不足で、肩をほとんど動かさない人も血流やリンパの流れの悪さから五十肩を発症します。
五十肩になると、
- 手を挙げる
- 手のひらを返す
などの日常的な動作で肩が痛むようになります。
そのため髪を結んだり、背中に手を回したりする動作は特に困難になります。
さらに悪化すると、わずかな動きでも激痛が走り、まるで肩が凍りついたようにほとんど動かすことができなくなることからフローズン・ショルダー(凍結肩)とも呼ばれます。
基本的に五十肩は、突然には発症しません。
徐々に発症していくので、肩に違和感を感じたら早めに対処することが大切です。
そして五十肩の中でも、
- 朝方に痛みが出る
- 右側ばかり出る
などの特徴がある人は胆のうの機能低下も疑いましょう。
右肩には胆のうの関連痛が出るので、右の五十肩のきっかけが胆のうからという人は少なくないのです。
胆のうが原因となる
胆のうは、胆汁を一時的に貯めて濃縮する袋状の臓器です。
胆汁は食事をすると排出され、脂質の消化を助け吸収を促進します。
そのため胆汁が不足すると脂質やコレステロールの吸収が足りず、身体の機能を調節するホルモンのバランスの乱れを招きます。
胆汁の成分は固まりやすく、胆石となって胆のうに溜まる事があります。
右側のみ肩がこる、背中が痛いなどの症状がある場合は胆石を疑います。
この場合は病院の受診が必要です。
大切なのは胆石ができないように、古くなった胆汁をきちんと排泄することです。
基本的に胆汁は消化管に入った後に便とともに排出されますが、一部は血液中に再吸収されて再利用されます。
胆汁の排泄
胆汁を排泄させるのに効果的な食材があります。
それが食物繊維です。
特に、もち麦に豊富に含まれる食物繊維のβグルカンは排便を促進し胆汁の排泄も促します。
便秘は体内に古い胆汁酸を溜める原因となり、胆汁酸による脂質を吸収する機能が失われます。
脂質の吸収が少なくなると、脂肪の燃焼が妨げられて身体の機能も低下します。
胆汁酸の機能を高めるには、古い胆汁を排泄して新しい胆汁を肝臓に作らせることです。
もち麦以外にも、キノコ類やゴボウなどの食物繊維を合わせるとさらに排泄の効果が高まります。
実は五十肩を患う人の中には便秘を患っている人も多くいます。
そのため、体操などでは変化がない人は食生活を見直しましょう。
胆のうを元気にして五十肩を解消!
五十肩は肩だけの問題と思われがちですが、肩以外にも原因が潜んでいる場合があります。
特に右ばかりひどい症状が現れる場合は胆のうを疑いましょう。
五十肩を治す体操などは多くありますが、胆のうが原因の場合は食事から見直す事も必要です。
基本的に日に日に悪化している時は、アプローチを変えて見る事が大切です。