へバーデン結節の原因は腎臓疲労だった!?
指の第一関節が痛んで、仕事に打ち込めない。
病院に行っても、完治出来ないと言われた。
手術しか治す方法はないと言われた。
このように西洋医学的な原因はハッキリと分かっていないへバーデン結節。
ですが、東洋医学では原因が内臓であると分かっています。
今回はそんなへバーデン結節と内臓の関係をご紹介します。
へバーデン結節とは
へバーデン結節とは指の一番先にある関節(DIP関節)に起こる変形性関節症です。
主な症状としては、関節軟骨の消耗により第一関節の腫れや痛み、骨の変形などが起こり、指が動きにくくなります。
変形の程度には個人差がかなりでますが、ほとんどのケースで多数本の指に症状が現れます。
他には粘液嚢腫病態(ミューカスシスト)という水イボのような膨らみが生じることがあり、自然に破れたりすることがありますが、その際に細菌に感染して、「骨髄炎」を起こす場合がありますので注意が必要になります。
また、へバーデン結節に似た疾患もあります。
それがブシャール結節です。この疾患は指の第二関節に起こるもので、症状はへバーデン結節と一緒になります。
他にも「リウマチ」と言う自己免疫疾患で起こるものがありますが、特徴的なのが朝のこわばり1時間以上。
左右対称に関節炎が起こるという事、そして多関節に起こるというものです。こちらは検査でリウマトイド因子が発見されます。
もしかしたらと、思われたら一度病院に行って検査を受ける事をお勧めします。
このへバーデン結節は主に40歳以降の女性になりやすく、加齢やホルモンバランスが関係していると言われていますが、はっきりとした原因はいまだに分かっていません。
もちろん、女性だけでなく男性にも起こる疾患ですが、男性の場合だと「使い過ぎ」によることがほとんどだと言われています。
治療法としては、安静にしておく、痛み止め、テーピングなどの対処療法が行われますが、これらは根本的な治療にはなりませんので、薬を飲んでもテーピングをしても治すことは出来ません。
しかし、東洋医学的な考えではへバーデン結節の原因は内臓疲労によるものと考えられており、治すことも可能です。
では、へバーデン結節と内臓疲労についてご紹介します。
へバーデン結節と内臓疲労
では、へバーデン結節と内臓疲労はどのように関係しているのでしょうか?
へバーデン結節は内臓の中でも、とくに「腎臓の疲労」が原因とされており、腎臓にストレスがかかる状態にあることが大きな問題となっています。
骨の病気は東洋医学では4000年前から腎の病気とわかっています。今でいう腎臓です。
内臓や「腎臓の疲労」と言われてもあまりピンとこないかもしれませんが、たとえば、疲れやすくなったり、胸のまわりが硬い、むくみがひどい、手がこわばるなどが体からのサインです。
へバーデン結節は女性ホルモン、手の使い過ぎによる筋肉、筋膜の疲労が原因とする説もありますが、それにも実は腎臓の疲労が原因でホルモン、筋肉、筋膜に異常をきたすのです。
腎臓の働きとしては
- 血液を濾過して、体から老廃物を排出する。
- 塩分と水分の排出量をコントロールし、血圧を調整する
- 血液を作る
- 体液を調整する
- 強い骨を作る
ここで、注目したいのが「強い骨を作る」ということ。
骨の発育には複数の臓器が関わっています。その中でも腎臓は、カルシウムを体内に吸収させるのに必要な活性型ビタミンDをつくっています。
腎臓の働きが悪くなると活性型ビタミンDが低下し、カルシウムが吸収されなくなって骨が弱くなるなどの症状が出てきます。
ヘバーデン結節の症状は、骨が変形していきますので、強い骨がつくられないことこそが、ヘバーデン結節と腎臓の深い関係性を示しているのです。
では、腎臓が疲労してしまう原因は何なのでしょうか。
腎臓が疲労する原因
へバーデン結節の原因となる腎臓の疲労。
その原因となるものがこちら
・コーヒーの飲み過ぎ
・甘い物の食べ過ぎ
・水分不足
・アルコールの飲み過ぎ
・冷たい物の摂り過ぎ
何か当てはまるものはありませんでしたか?
こういった身近な生活習慣が腎臓を疲労させてしまうのです。
では、どのように腎臓に負担をかけてしまうのでしょうか。
先ほど腎臓は、血液をろ過して老廃物を尿として排泄する働きや体液量の調節、血圧のコントロールなど、人間の身体の体液の調整をしています。
この調整を滞りなく行うには”水分”が必要です。
そんな中、「コーヒーやアルコール」は利尿作用があり、身体から水分を排泄させてしまいます。
また、「甘いの物」には糖が多く含まれ、摂り過ぎると血液をドロドロにし、全身に血液を供給できにくくなってしまいます。
結果、腎臓による体液の調整がうまく出来なくなり、負担をかけることになるのです。
「冷え」は血管を収縮させるため、内臓の中でも特に毛細血管が多い腎臓にはかなりの負担がかかります。
こういったことにより、腎臓の働きが充分に発揮されず、骨を強化する事ができず、また、血液が流れにくい末端の指先に負担がかかり「へバーデン結節」が起こってしまうのです。
ですので、コーヒーやアルコールの摂取量を減らしましょう。
また、砂糖が多く使われたお菓子やジュースも控えて、なるべく常温の水分をしっかり摂取して下さい。
水分の摂取量は体重の3%が望ましいです。体重50キロの方であれば、1,5Lになります。
また、キンキンに冷えた飲み物、アイスといった身体を冷やす物も控え、お腹や足先が特に冷えないように注意して下さい。
では、腎臓を回復させる方法をご紹介します。
腎臓にいいこと
腎臓の負担を減らすには、先ほどお伝えした原因となるものを辞める事が一番となります。
ただ、一度に辞めるとなるとストレスとなり逆に身体に負担となる場合がありますので、少しずつ量を減らし辞めていくのが理想的です。
また、腎臓にいいこともありますのでそちらもご紹介します。
まずは、食べ物から。
・鹹味(自然のしょっぱさ)
なまこ、昆布、のりなど
・黒い食べ物
黒豆、黒木きくらげ、黒ごま など
・身体を温めるもの
海老、にら、牛肉、シナモン、よもぎ など
次は腎臓の機能を高めるツボです。
「湧泉(ゆうせん)」
場所:足をグーにした時に一番凹むところ
刺激の仕方:足裏にゴルフボールをおき、コロコロと転がして刺激する
簡単にできますので、デスクワーク時やソファーに座りながらでも行ってみて下さいね!!
最後にへバーデン結節解消ストレッチをご紹介します。
へバーデン結節解消ストレッチ
ではへバーデン結節解消ストレッチをご紹介します。
まずは、「指の痛みを取るストレッチ」です。
指の動きを良くすることで炎症が取れるのを早くする効果があります。
痛みが出るストレッチになるので、あまり無理しないようにして下さい。
①痛みのある指を後ろに引っ張り、そのまま指を左右に動かします。
動かして、左右を比べて硬いところで90秒止めます。 これを痛みが出る指全て行ってください。
但し、痛みすぎない範囲で行いましょう。
②痛みのある関節を引いたり、押したりします。 5秒ほどで構いませんが、その時に指が曲がらないように気をつけて真っ直ぐに関節に圧力がかかるようにしましょう。
次に「腋窩ストレッチ」をご紹介します。
こちらは、肩周りの循環を良くしていき、指先まできちんと体液が流れるようにするストレッチです。
①両足を肩幅に広げて立ちます。
②両腕を肩の高さまで上げて、肘を90°に曲げて下さい。
③片腕を下に下げて、この状態から腕を上、下にゆっくりと動かしていきます。
POINT:身体と腕が90、肘が90°の状態を保ったまま行うことです。
これを10回ずつ行ってください。
寝た状態でもできますので、寝る前にお布団の上でも行うのもいいですよ。
まとめ
へバーデン結節の原因は腎臓に負担をかける生活習慣にあります。
症状を悪化させないためにも、水分摂取を忘れず、コーヒーやアルコールの飲み過ぎ、甘い物の食べ過ぎには注意しましょう。そして身体を冷やさないように、日頃から意識して過ごしてくださいね。