老化で起こるへバーデン結節の対処法
へバーデン結節は遺伝すると聞いた。
母親の指はすごく曲がって腫れているが同じようになるのだろうか。
40歳を超えたころから徐々に指が痛くなってきた。
こんな悩みを抱えている人が当院には多く来られます。
今回は、へバーデン結節が年齢と共に増加する原因と対処法について書いています。
老化による内臓の変化
細胞が老化するにつれ、身体の機能は衰えます。
毎日、身体には様々な負担がかかります。
かかった負担の分を回復させようとすると、フリーラジカルと呼ばれる物質が産生され身体を老化させます。
フリーラジカルによる老化を抑えようと思えば、内臓の機能を高く保つことが大切です。
老化した細胞の機能は、どんどんと低下していきます。
また、内臓によっては細胞が死滅しても置き換わらないため細胞数が減少します。
内臓の中でも、
- 精巣と卵巣
- 肝臓
- 腎臓
の細胞数は身体の老化とともに減少します。
細胞数が減っていくと、当然ながら昔のような昨日は発揮できません。
また動脈硬化が起こると、血流が減少して余計に腎機能が低下し、腎機能の低下は心臓の機能低下も招きます。
基本的に内臓の機能は30歳くらいまでがピークです。
それでも内臓の機能は維持されているので自覚はしづらいですが、確実に衰え始めます。
ほとんどの臓器にはかなりの予備があるので、無理をしてもすぐに機能が低下するという事はありません。
むしろ、若い時から薬に頼っている人が、加齢による内臓の機能低下を速めています。
降圧剤や痛み止めなどの薬の多くは腎臓で分解されるので、加齢による腎臓の機能低下をもろに受けるのです。
内臓の弱りとへバーデン結節
内臓が弱りだして、最も顕著な変化が現れるのが内分泌系です。
身体が老化をしだすと、それに対抗して身体は副甲状腺ホルモンを分泌し、血中のカルシウム濃度を上げます。
結果として、血中の余ったカルシウムが指の関節に溜まったのがへバーデン結節です。
この流れはカルシウム不足でも起こるので、30歳を超えてカルシウム不足の女性は特にへバーデン結節になりやすいと言えます。
副甲状腺ホルモンとは、腸管からのカルシウムの吸収を促し、腎臓からのカルシウムの排泄を抑制します。
加えて加齢によって女性ホルモンが減少すると、腸管からのカルシウムの吸収が悪くなったり、カルシウムの吸収を助けるビタミンDをつくる働きが弱くなったりします。
そのため、若い頃からカルシウムの摂取量や運動量が不足している人は30歳を超えたころからへバーデン結節の危険が徐々に増えていると言えます。
カルシウムを増やしてへバーデン結節を予防しよう!
内臓の機能を高めるためにも、薬の使い過ぎには注意しましょう。
薬は便利な物ではありますが、乱用は身体の負担となります。
そして、女性は特に加齢と共にカルシウムが不足するので、しっかりと摂取することでへバーデン結節の予防にもなります。