へバーデン結節は睡眠不足で悪化する
指の痛みを感じだした。
小指の第一関節が痛み関節が盛り上がってきている。
更年期の症状の一つだとしたら年齢的に該当している、、、
まずは何をしたらいいの?
こんなことで悩んでいませんか?
こちらではへバーデン結節が更年期に起こるメカニズムと対処法について書いています。
更年期に起こるへバーデン結節
更年期の時期になると、女性の約21%が痛みを訴えるとされています。
関節に痛みを感じる原因は女性ホルモンのエストロゲンにあります。
ポイントとなるのはエストロゲの作用です。
そもそもエストロゲンの受容体は
- 関節軟骨
- 靭帯
- 滑膜
など全ての関節組織に存在します。
それらの受容体がエストロゲンを受け取ると、軟骨の成長を促進したり変形を防いだりすることが分かっています。
エストロゲンは抗炎症作用ならびに軽度の免疫抑制作用があることが分かっています。
免疫を抑制するエストロゲンは妊娠中にたくさん分泌され、免疫系を抑制することで胎児を異物と見なさないための機能です。
産後にエストロゲンが減少すると、へバーデン結節だけでなく関節リウマチの症状が出る患者さんもいます。
そしてエストロゲンは神経にも作用し、疼痛を軽減する作用も担っています。
そのためエストロゲンが低下している時期には、関節などの疼痛が強くなります。
エストロゲンの減少を少しでも防ぐには睡眠をしっかりととることが大切です。
睡眠不足はエストロゲンの分泌を減少させる因子だからです。
質の良い睡眠をとるには
ある調査によると、
日本人の睡眠時間は絶対的に足りていない
ということが分かりました。
睡眠というのは、時間が長すぎても短すぎても脳と身体にダメージを与えてしまいます。
質の良い睡眠をとるには最初の90分が肝心と言われます。
最高の睡眠とは脳と肉体、精神を最高のコンディションに整えられる睡眠です。
そのため最高の睡眠は睡眠時間の長さだけがポイントではありません。
そして睡眠の質を左右するのは眠り始めの90分です。
朝日は主にその日一日の活動性を高め覚醒を促進します。
だから朝には太陽の光を浴びましょう。
朝日の光を浴びることで睡眠ホルモンであるメラトニンの合成と分泌が抑えられます。
朝日の光を浴びてから約15時間後にメラトニンが分泌されることで夜に自然と眠くなります。
そのため入眠に悩む人はまず朝日を浴びる習慣をつけましょう。
またスムーズに入眠するためには、深部体温と皮膚温度の差を縮めることが効果的なので寝る前の入浴も効果的です。
ただし入浴は寝る90分前には済ませておきましょう。
人間の免疫や代謝までもが睡眠ホルモンの影響を受けているので、エストロゲンの減少を防ぐには体内リズムを整える睡眠ホルモンの分泌を促すのが効果的です。
睡眠の質の低下は体内リズムの乱れが原因です。
体内リズムを乱すのは、
- 夜更かし
- 朝寝坊
- 休日の寝だめ
などです。
特に平日と休日の就寝と起床時刻のズレが大きくなると体内リズムは崩れやすくなります。
質の良い睡眠でエストロゲンを増やそう!
へバーデン結節はエストロゲンの減少がきっかけで起こります。
そしてエストロゲンは睡眠不足で減少が加速します。
だから更年期の時期には睡眠の質を意識してへバーデン結節を乗り切りましょう。