【永久保存版】場面別の膝の痛みの原因
「膝が痛いから外出ができない」
「好きなスポーツや運動が出来ない」
「家事をしたくてもできない」
膝に痛みのある方の多くがこのように思ったことがあると思います。
今では膝の痛みを感じている方はかなり多いです。
そん膝がなぜ痛むのかを知って頂き少しでも不安を解消してもらいたいと思います。
「自分はこれが原因なんじゃないかな・・・」と照らし合わせながら見てみてくださいね!
膝の痛みの主な原因
では早速ですが、膝の痛みの原因は、
- 姿勢の前後バランス
- 姿勢の左右バランス
- 足首の柔軟性
などの3つが考えられます。
上記の要素が膝の痛みを引き起す原因となるのです。
膝痛の多くは、外傷でなければほとんど膝に問題はありません。
今回、特に注目しているのは身体のラインです。
身体の筋肉は単独で動く事はなく、相互に影響し合っています。
硬い筋肉が一つあるだけで、多くの筋肉を硬くさせて身体の歪みを生みだします。
姿勢のバランス
人は生活をする中で姿勢のバランスをとっています。
ですが姿勢のバランスが何かの原因で崩れると、背中は丸くなり重心が前にいきます。
重心が前になると膝は曲がってしまい、膝への負担が大きくなってしまい痛みを引き起こしてしまいます。
これは姿勢の前後バランスが崩れた状態です。
本来なら姿勢のバランスは筋膜という筋肉を包む膜で維持されています。
ですが筋肉の過度な緊張により筋膜が引っ張られると、筋膜に歪みが生じ姿勢が崩れるのです。
1つの筋膜によって包まれている筋肉の連なりはアナトミーラインと呼ばれ、数種類のラインが存在します。
そして複数のラインはお互いに影響し合います。
その中でも姿勢のバランスを保っているのがスパイラルライン(SPL)とラテラルライン(LTL)です。
他にもスーパーフィシャルバックライン(SBL)やディープフロントライン(DFL)なども姿勢に関わりますが、それらをSPLとLTLはつなぐ役割を果たしています。
そのため、こちらではSPLとLTLに着目して書いています。
スパイラルライン(SPL)とラテラルライン(LTL)
SPLは頭のつけ根にある頭板状筋から反対側の背骨と肩甲骨をつなぐ大小菱形筋を経て、前鋸筋と外腹斜筋につながります。
そこから、また反対の内腹斜筋に移るらせん状のつながりで、大腿筋膜張筋と腸脛靭帯を経て前脛骨筋と長腓骨筋につながります。
他のアナトミーラインは一直線で片側のみですが、SPLだけは途中で逆側に行き往復するのが特徴です。
一度、下腿まで降りてから大腿二頭筋から脊柱起立筋を通り頭部に戻ります。
この一連の流れの中でも大腿筋膜張筋と前脛骨筋は膝の動きを制限します。
大腿筋膜張筋と前脛骨筋が膝の動きを制限することで、歩行時に膝関節は前後まっすぐに動けます。
このスパイラルラインが正常に働かないと、膝の向きがずれて膝の負担が大きくなります。
さらに膝の向きがずれることで足部もゆがみ重心がずれていきます。
足部のアーチは
- 内側縦アーチ
- 外側縦アーチ
- 横アーチ
の3種類があります。
内側縦アーチは荷重の負荷を緩衝する作用なので、重心が内側縦アーチにあると足の負担が減ります。
外側縦アーチはバランスを取るためにありますが、現代人は外側縦アーチに大きな荷重がかかっています。
本来なら重心は足底の内側で親指の近くになるのですが、重心が小指側に寄っている人が増えています。
結果としてSPL上の腓骨筋や大腿二頭筋、を緊張させて骨盤の動きを悪くさせているのです。
LTLは後頭部の頸板状筋から首の胸鎖乳突筋から始まり、内外肋間筋から外腹斜筋を経て大中殿筋を通ります。
その後も外側の大腿筋膜張筋から腸脛靭帯、腓骨筋という順序で通っています。
そのためLTLは身体を両側から支える形で姿勢を維持しています。
SPLに問題が起こって膝痛が出ると、身体は傾くのでLTLにも負担がかかります。
するとLTLの機能が低下するために、SPLの機能が低下する悪循環です。
体幹の屈曲や伸展は人間の基本的な動きで、その体幹の動きを両側から支えているのがLTLなのです。
LTLは体幹と下肢を協調的に固定をすることで、身体全体のバランスを保つ動きブレーキ役をしています。
また、止まっている時の姿勢の安定をつかさどるもLTLの仕事です。
そしてLTLは足関節を外返しにする機能があるので、LTLの機能低下は重心を外側にずらす原因ともなります。
基本的に姿勢の安定に寄与するLTLは、持続的収縮が起きやすいので筋肉が固まり血流制限が起きやすい特徴があります。
結果として関節の柔軟性の低下を招きます。
柔軟性の低下は足首で顕著になり、足首の柔軟性の低下が膝痛を招きます。
足首の柔軟性の低さ
足首が硬い人は足首をかばって膝に負担がかかったり、姿勢が歪んだりします。
足首に限らず関節が柔らかい人は、身体にかかる負担を分散できるので痛みが出にくいのです。
対して関節が硬い人というのは、余分に力が入っているために関節に痛みを起こしやすくなります。
足首の関節はSPLとLTLの両方のラインに影響します。
ラインは一点を調整することで他のラインにも影響を与える事が可能です。
そのため足首の柔軟性を高める事が膝痛の解消につながります。
足底筋膜炎の解消法と同じ体操がおすすめです。
やり方)
- 片方の膝を床について、逆の足は立てた状態になります
- この時に両手も床につけましょう。ただし背中は丸めずに伸ばした方が効果的です
- そこから膝を前に出すと膝を立てている方の太ももの前面が伸びます
*膝をなるべく前に出すと、足首の柔軟にもなります。
さらに膝を浮かせて足を伸ばすと股関節に刺激が入ります。
かかとを浮かさないようにして伸ばして降ろしてを5回ほど繰り返しましょう。
身体のラインを整えて膝の痛まない身体に!