痛みやしびれが出た時には症状は悪化しています。
腕にしびれが出てきたが大したことはなかったから放っておいたらどんどんしびれがひどくなってきた。
足に痛みとしびれがあったけど病院に行く時間がなかったから行かなかった。
かなりの激痛になってしまった。
痛みやしびれに関して言えばどれくらいで病院などに行くか放っておいても大丈夫かの判断基準は明確ではありません。
治る時ももちろんあります。
ただし完治することはありません。
こちらでは痛みやしびれのメカニズムと対処法について書いていきます。
痛みやしびれのメカニズム
大前提として痛みやしびれが出るというのは、ずっと前から身体の状態は悪かったと言えます。
人間は小さな変化には気づきにくく、どの程度の問題が起こっているかも正確には把握できません。
- 痛みをとって欲しい
- しびれを何とかして欲しい
という相談はよく受けますがこれは表面的な問題にすぎません。
極論を言えば、痛みやしびれを何とかするだけなら痛み止めや神経を麻痺させる注射を打った方が手っ取り早いです。
問題を根本的に解決したいと望むのであれば、神経へ悪影響を及ぼしている背骨の歪みに着目する必要があります。
背骨は多少歪んでもある程度は元通りになりますので、問題は戻らない回復力の低さにあります。
回復力は背骨の歪みから神経を圧迫することでも低下します。
背骨の歪みから神経を圧迫⇒回復力が低下しさらに歪む
と言った悪循環をいかに早く断ち切るかが重要となります。
もしわずかの歪み、わずかの回復力の低下に気付けたなら対応は早いにこしたことはありません。
しかしわずかな変化では痛みやしびれはありませんので気づいたときには悪化している状態になります。
日常の変化に気づくチェック
身体を動かしてみるのが最も効果的です。
試しに前屈と後屈をしてみて下さい。
固さではなく、
- 痛みが出るか
- 左右差がないか
などを基準にして下さい。
動く範囲が小さくなったりツッパリ感があれば身体には何か変化があります。
それは筋肉の緊張であったり内臓の疲労や神経の興奮であったりします。
動きの悪いところを触ると冷えている事が多いのでそれも確認してください。
もちろん多少の事は身体が自然に治してくれます。
問題は小さな変化が修正されず積み重なった時に起こります。
痛みやしびれが出るのはかなり積み重なった後に出ると思ってください。
もう一つは膝倒しです。仰向けで寝ころんだ状態で膝を立てます。そこから左右に倒してみましょう。
この時に
- 痛みやツッパリ感
- 左右差
などをチェックします。
健康な体であれば倒した膝は床までつき左右差もありません。
身体の固い人でも問題なければ膝はつくので、つかない人は身体の循環が悪く歪みを修正できなかったり神経が興奮していて緊張がとれていなかったりします。
その他の基準としては、
- 寝起きに痛みを感じる
- すっきりと目覚めない
- 起きた直後にめまいを感じる
- 朝から疲労感を感じる
なども身体に悪い変化が起きている証拠です。
身体を良くするには、この体操で決まり!
神経の興奮を鎮めるには背骨のストレッチが効果的です。
やり方は両足を肩幅より広くとり膝が90度になるまで腰を落とします。
次に肩を身体の中心まで持っていきましょう。肩甲骨の下あたりが気持ちよく伸びている位がベストです。10秒ほどキープして左右とも行いましょう。
内臓の疲労をとるには腹部のストレッチが効果的です。
うつ伏せで寝て両手を床につきましょう。そこから上半身を起こしていき顔は天井を見るようします。腹部が伸びているのを感じればOKです。10秒ほどキープします。
この時下半身が浮かないように気を付けましょう。
寝起きがすっきりしない人は横隔膜のストレッチがお勧めです。
椅子に座った状態で息を大きく吸います。この時に肩が上がらないように意識してください。
そして吐きながら身体を捻りましょう。最大まで捻って息を吐ききったところで3秒ほどキープします。左右とも行いましょう。
またお風呂でしっかりと温める事も大切です。
夏なら38度のお湯で10分、春秋は39度20分、冬は40度で30分を目安に温める事で身体の回復力は高まります。
最後に
痛みやしびれは健康のバロメーターになりますが万能ではありません。
例えば癌であっても初期の段階では自覚症状がほとんどありません。
痛みや不調を訴えるころには手遅れになっていることもある位です。
- 自律神経の乱れ
- 内臓の疲労
は自覚する頃にはかなり悪化しています。
遅くなればなるほど、早期の対処に比べて治療にも時間がかかってしまいます。
大切なのは日頃のチェックとメンテナンスになりますので、ご自分のためにもぜひ行ってください。
読んで頂いた皆様が健やかであれば幸いです。