治らない肩こりは肩甲骨の位置が悪い
昔から肩こりだ。
姿勢が悪いといつも言われる。
猫背を治したいがどうすれば良いのか分からない。
こんなことで悩んでいませんか?
こちらでは姿勢を良くして肩こりを解消する方法について書いています。
肩甲骨の前面の筋肉
肩甲骨は実に多くの筋肉の作用を受けます。
そして肩甲骨の動きは小さくても動く角度は様々です。
肩甲骨の前面についている筋肉は小胸筋と前鋸筋です。
これらの筋肉はいずれも大胸筋の深層にあります。
深層にある筋肉に共通して言えるのは、筋として細いけど密度が高く感覚が鋭いという事です。
だから肩甲骨の位置がおかしければ即座に反応します。
ですが長時間の同じ姿勢が続く事で反応が出来なくなり、肩甲骨が悪い位置に固定されてしまいます。
例えば、長時間の猫背姿勢で大胸筋が収縮します。
すると大胸筋の深層にある小胸筋や前鋸筋も収縮した状態が続き外転した状態から戻らなくなります。
肩こりがひどすぎて手がしびれたり呼吸が浅くなったりする人は様々な深層筋まで硬くなっているのです。
肩甲骨の周りの筋肉
肩甲骨の周りの筋肉でも背中側に付くのは表面に僧帽筋があり深層には
- 肩甲挙筋
- 小菱形筋
- 大菱形筋
などがあります。
首から腰の近くの背骨にまでくっつく大きな筋肉で、上部、中部、下部によって肩甲骨に働く動きが異なってきます。
- 僧帽筋上部・・・肩甲骨の挙上と上方回旋
- 僧帽筋中部・・・肩甲骨の内転
- 僧帽筋下部・・・肩甲骨の引き下げと下方回旋
肩甲骨を外側に引っ張って猫背を作るのは大胸筋ですが、猫背から姿勢が治らないのは僧帽筋と深層にある筋肉の働きが失われているからです。
僧帽筋全体が作用すると肩甲骨の内転と上方回旋に働き、いわゆる肩をすくめた姿勢になります。
そのため同じデスクワークでも肩をすくめた状態の人ほど猫背が悪化するのです。
猫背を解消する体操
猫背を解消するには特に僧帽筋下部と菱形筋の働きが不可欠です。
その筋肉の動きを良くするヒントは猫のポーズにありました。
やり方)
- 四つん這いになる
- 両手を前に伸ばして身体を後ろに引く
- 肩甲骨が外側に開くのを感じながら5秒ほどキープ
ヨガでは猫のポーズと呼ばれる姿勢です。
気持ちいいくらいに伸ばしましょう。
背中が大きく反れるようになると肩甲骨の位置は整います。
毎日、続けることで効果が出ます。
肩甲骨の動きを良くして肩こりを解消!
治らない肩こりの多くは肩甲骨の位置が悪いことがほとんどです。
肩甲骨の位置が悪いままストレッチや体操を行っても肩こりは解消されません。
まずは肩こりになりにくい位置に肩甲骨を動かしましょう。