頚椎症や頸椎ヘルニアで手術は避けたい人にお勧めの方法
急に寝違えたかと思う首の痛みが出て日に日に痛みが増している。
そうこうしているうちにに変わった。
どの方向に動かしても痛みが出る。
あまりの激痛に夜も眠れない。
痛みがひどく耐えられないし、仕事もそんなに休めない。
そんな症状でお悩みではありませんか?
ここまで痛みが強いのは頚椎ヘルニアでもひどい症状です。
こちらではひどい頚椎ヘルニアでも手術は避けたいという人にお勧めの治し方について書いていきます。
頚椎症と頸椎ヘルニアの違いとは
頚椎症と頚椎椎間板ヘルニアの症状は、かなり似ています。
いずれも原因は、頚部の神経が圧迫されるからです。
- 手のしびれ
- 手の痛み
- 肩こり
- 首の痛み
などが多いですね。
寝違いのような、朝起きた時に強烈な痛みに襲われる症状も出やすくなります。
頚椎症では、首の骨や椎間板が年齢による変化で長い年月をかけて少しずつ変形します。
対して、頸椎ヘルニアでは、首の骨のクッションである椎間板に大きな負担がかかることで突然、起こります。
デスクワークの人はどちらも起こりやすいですが、スポーツなどで傷めた人がなるのは頸椎ヘルニアです。
診断は、
- 頚椎のレントゲン
- CTスキャン
- 頚椎のMRI
などの検査ではっきりとします。
一般的な治療としては、投薬やリハビリ、安静などの保存的治療を試し、2ヶ月ほど経過しても症状に改善がない場合は、手術による治療を考慮されます。
ですが、状態がある程度、改善していても症状が悪化することもあるので、安易に手術に踏み切る前に出来る事を試しましょう。
首の手術は後遺症を残しやすい場所ですから。
頚椎症や頚椎ヘルニアが悪化する理由
首周りの症状が悪化する原因には寒さがあります。
なぜなら、首は太い血管が通っていますが、脂肪や筋肉が少ないために冷えやすいのです。
逆に薄着でもマフラーを巻けば温かく感じるのは、太い血管を温めているからです。
また、寒くなると交感神経が興奮し血管を細くするのも血液の巡りを悪くする要因になります。
そして、寒くなると頚椎症や頚椎椎間板ヘルニアの痛みが悪化しやすいもう一つの理由が姿勢が悪くなりがちだからです。
悪い姿勢とは、
- 猫背
- 肩が上がる
などの姿勢で、寒い時に思わずとってしまう姿勢ですね。
そういった姿勢の悪さが首や肩の筋肉に負担をかけ血流をさらに悪化させています。
頚椎症や頸椎ヘルニアの痛みが悪化するのは血流が悪化した結果ですね。
肩こりと首の痛みのメカニズム
肩甲骨内縁の凝りは方言でケン引きとか前ケン引きとも言われています。
昔は家の中が寒かったので、このような悩みは一段と多かったそうです。
感覚として肩が重いような気持ち悪いこり方をするのが特徴で冷えた時によくでます。
これは腎臓系統の冷えが原因で首の前横にある星状神経節(せいじょうしんけいせつ:身体を興奮させる交感神経の集まり)に影響を与えているためです。
その為、首の前横を押すと飛び上がるほどの痛みがあります。
しかし、この痛み温めてやると何とも言えぬ気持のよい痛みになり、そこがほぐれてくるだけでも肩甲骨内縁の凝りが和らぎます。
これは首のこりが星状神経節を通して背中の肩甲骨内縁に、こりや痛みとなって現れたものだからです。
このように内臓が冷やされ交感神経が興奮し、その神経の関連する部分に痛みを感じるという事は案外多いのです。
電気がついている所とスイッチは別のところにあるのと同じようなものです。
腎臓は冷えに弱い臓器なので冬に頚椎症や頸椎ヘルニアの症状は悪化しやすいですね。
現代は家が冷えているという事はありませんが、夏でもクーラーの効いた部屋は足元から冷やされるために腎臓への悪影響が大です。
星状神経節が興奮してると起こる意外な症状
首周りに関していえば特に不眠の症状を引き起こします。
不眠には
- 寝付けない入眠障害
- 途中で何度も起きる中途覚醒
- 朝早くに目が覚めて眠れない早期覚醒
- 寝たけど疲れがとれない熟眠障害
などがあります。
さらに首周りが固くなることでセロトニンというやすらぎのホルモンと呼ばれるものの分泌も減ってしまいます。
その結果、
- 集中力がなくなる
- 落ち込みやすくなる
- びくびくしやすくなる
などの精神不安な症状がでやすくなります。
こんな症状が出ている人は腎臓が冷えて機能低下している可能性があります。
腎臓の機能を回復するには
まずは水分補給が必須です。
この時には水道水よりミネラルウォーターをお勧めします。
というのもミネラルウォーターの方が名前の通りミネラルを多く含んでいるので身体の吸収率が違います。
水道水は飲んでも大半がすぐに尿になってしまうのです。
さらに腎臓には適度な塩分も必要なので現在医師から制限されている方以外は適度な塩分の摂取も重要です。
日本は高温多湿なので、案外、塩分不足に陥りやすいからです。
このような現状の背景には、乾燥気候の欧米の塩分摂取基準が採用されている事があり、湿度の高い日本では塩分が少ないと身体の水分代謝が低下します。
でも塩分を摂るのは心配という方には耳より情報です。
身体に良い塩分の摂り方
身体に良い塩というのは、海の状態の塩という事になります。
身体に悪影響を及ぼすのは多量の塩化ナトリウムで、それだけで構成されているのが食卓塩です。
しかし、海には塩分に加えカリウムなどのミネラルも含まれているので排泄作用も働きます。
結果として身体は水分代謝のバランスを保ちやすいので水分不足には陥りにくいのです。
実際に、海で海水を飲んでしまっても次の日に体調を大きく崩しませんよね?
それは、海水の塩分が安全に排泄されているからなのです。
対して食卓塩は摂り過ぎた分は体内に蓄積されていくので、それが体調不良につながるのです。
ちなみに海水魚は食卓塩の塩水の中では長く生きられません。
では食卓塩を食べてはいけないのか?
そんな疑問も出てくるとは思いますが、野菜からミネラルをとれば大丈夫です。
塩分に限らず、栄養素というものはチームで働くので、要は偏らなければ大丈夫です。
食卓塩に野菜のビタミンやミネラルが合わされば身体に蓄積されることなく腎臓を健康にできますよ。
腎臓を元気にするストレッチ
頚椎症や頸椎ヘルニアの痛みを悪化させないためには星状神経節を落ちるける事が重要と書いてきました。
そして、星状神経節を落ちるけるには腎臓を元気にすることが重要です。
腎臓を元気にするために水分や塩分の事を書きましたが、もう一つの方法は腎臓に刺激をいれるストレッチをする事です。
腎臓は大腰筋と呼ばれる股関節を曲げる筋肉に乗っかっている状態なので、大腰筋のストレッチをすれば腎臓をマッサージするような状態なので、腎臓を元気にする事が可能です。
大腰筋のストレッチ
①まずは、肩幅で立ってもらい、両手を頭の上で合わせます。
②そして、大腰筋は背骨の前側から太ももの前側についているので、伸ばしたい側の足を反対側の足の後ろに持っていきます。
③次に上半身を伸ばしたい側の大腰筋とは反対側の斜め後ろに倒します。
この状態を5秒ほどキープすると大腰筋がストレッチされて柔らかくなるので、両側を3セットずつやると効果的です。
腎臓は肋骨の背中側にくっついている構造なので、人によってはやり過ぎると痛みが出るので注意してください。
ストレッチの基本は、
- 痛くない範囲で行う
- 少し余裕が残るくらいにする
- 物足りないくらいで終わる
などになるので、やり過ぎないようにしましょう。
まとめ
頚椎症と頸椎ヘルニアは似た症状ですが、原因は違ってきます。
どちらも症状が悪化するのは寒さが原因の事が多いです。
なぜなら寒さによって首周りの星状神経節が興奮し、痛みを強く感じるからです。
痛みを緩和するには、首や肩を処置するよりも星状神経節を強く刺激する腎臓の機能を回復させましょう。
首の手術はくれぐれも慎重に検討するようにして下さい。