脊柱管狭窄症での手術のリスクはどれくらい??
脊柱管狭窄症と医師に診断され、「このままだと手術が必要になります。」と宣告
本当に手術しなければいけないのだろうか…
それで本当に良くなるのだろうか、リスクはどうなんだ。
手術が必要になると色んな不安が出てきますよね。
そんな方に、脊柱管狭窄症の手術とそのリスクについてご紹介していきます。
脊柱管狭窄症とは
この脊柱管狭窄症とは背骨の変形で脊髄の一部が狭くなり、血管や神経を圧迫して手足のしびれや腰痛が起きる疾患です。
特に脊柱管狭窄症は腰に起こることが多く、主な症状として坐骨神経痛や、長い時間歩くと症状がひどくなり、しばらく休むとまた歩けるようになる、「間欠跛行(かんけつはこう)」が挙げられます。
脊柱管が狭くなってしまう原因は生まれつき脊柱管が狭いというケースもありますが、多くは加齢に伴う変化によるものになります。椎間板の膨隆や靱帯の肥厚、椎間関節にできた骨棘が神経の通り道を狭くしてしまうのです。
脊柱管狭窄症になりやすい人は、首や腰に負担がかかる動作を続けていたり、長時間前かがみや座りっぱなしの環境にいる人に多く見られるとされています。
また、それだけでなく脊柱管狭窄症を起こす原因として食生活も関係すると最近では言われています。
特に身体を冷やす食べ物(生もの・甘いもの)の過剰摂取は注意です。
こういった身体を冷やす食べ物は血液の流れを悪くし、骨や筋肉に栄養を充分に届けることが出来なくなります。
そうすると、骨や筋肉が弱くなる為、脊柱管狭窄症による痛みやしびれを悪化させる原因となるのです。
では、次に脊柱管狭窄症と手術についてご紹介します。
⇒脊柱管狭窄症とヘルニアの違いを知りたい方
脊柱管狭窄症の手術について
率直に言いますと、脊柱管狭窄症の手術は最終手段であり、8割はしびれが残り、再発するリスクもあります。
では、どういった場合に手術が必要になるのか。
- 筋力の低下や足のふらつき、痛みや引きつれで100〜500m位歩くと、座って休みたくなることがある
- 排尿・排便障害がある
- 薬物療法や神経ブロック注射(神経の周囲に麻酔薬を注射する方法)などの保存療法(手術以外の治療法)を3~7ヵ月続けても症状が改善されない。
- 足先が上がらずに垂れ下がって麻痺している(下垂足)
このように生活に支障が出た場合に、手術の検討を進められます。
手術は、狭くなった脊柱管を物理的に広げて神経の圧迫を取り除くので、根本的な治療になりえます。しかし、やはりそこにはデメリットもありますので、そこも考えた上で手術の判断を行って頂きたいものです。
「手術のデメリット亅
・約8割の人で下肢にしびれが残る
・再発する可能性が高い
・一定の確率で合併症も起こる。以下のもの
- 神経損傷による下肢麻痺、下肢知覚鈍麻、排尿排便障害
- 創部感染あるいは椎間板に炎症がみられる術後椎間板炎
- 神経を包んでいる膜(硬膜)の損傷による脊髄液の漏出、およびこれに引き続き生じる髄膜炎
- 創部の血腫形成による神経麻痺・下肢痛
- 腹部の大血管の損傷による術中の大出血
- その他の稀な合併症として深部静脈血栓症、肺炎などの感染症
このように、手術により根本的な原因を取り除いたとしても、しびれが残ってしまったり、再発する可能性があるのです。
では、手術をしなくても言いようにするにはどうすればいいか。
次に脊柱管狭窄症の改善方法をご紹介します。
脊柱管狭窄症の改善方法
先程、脊柱管狭窄症の原因は首や腰に負担がかかる動作を続けていたり、長時間前かがみや座りっぱなしの環境にいる人、そして食生活が関係するとお伝えしました。
ですので、こういった生活をなるべく改善することが症状の改善につながります。
そして、その中でも重要なのが食事の改善です。
身体に負担をかける動作を続けていても、長時間前かがみや座りっばなしでいても、それだけが問題であるならば、人間というのは寝て起きたら元に戻るという、自然治癒力をもっています。
しかし、食事特に体を冷やす食べ物は、先程もお伝えしたように血液の流れを悪くし、骨や筋肉に栄養を充分に届けることが出来なくなります。
それだけでなく、食事から栄養を分解し吸収する内蔵の機能までも低下させてしまうので、きれいな血液を充分に体の隅々に送り届けることが出来なくなり、回復力そのものが低下してしいます。
そうなってくると、痛みやしびれが治らないのは当然になってきますよね。
ですので、食事はとても大切になってきます。
なるべく、身体を冷やす生ものや甘いものを控えて、体を温める食べ物を食べてくださいね。土の中で育った根菜や、寒い地域で育った食べ物が、身体を温めてくれますよ。
食事のことばかり話しましたが、身体を動かすことももちろん必要です!!
ここで、脊柱管狭窄症におすすめのストレッチをご紹介します。
それが、上半身のびのびストレッチ
まず、床に座った状態で片方の足は伸ばし逆の足は膝を曲げ股間にかかとがくっつく位にします。
そこから膝を曲げている側の手を上に挙げて膝を伸ばしている足の方へ倒していきます。これも身体の側面が伸びて気持ちいいくらいに行います。その状態で5秒ほどキープします。
各ストレッチは左右共に5セットずつ行ってください。
まとめ
脊柱管狭窄症の手術は、根本的な問題を解決しますが、足のしびれが残ったり、合併症を招く可能性もあり、原因を取ったにも関わらず再発する方も多くいらっしゃいます。
そうなってくると、やっぱり手術をせずに自分自身の回復力を高めてあげる事が、何よりの改善法だと思います。
一気にすべて変える事は難しいと思いますので、少しずつ意識していきながら行ってみて下さいね。