人間ドックの9項目の①血圧
人間ドックは大切だと言われるけど何が重要なのか?
色々な検査が多くてどれが必要か分からない。
各検査では何が分かるのか知りたい。
こちらでは普段から何気なく受けている検査から何が分かるのか、どんな臓器に関わっているのかについて書いています。
人間ドックの血圧測定
人間ドックの血圧の検査は通常、上腕で測定します。
人は血管とともに老いるという言葉があるように、年齢と共に血管は柔軟性を失い徐々に血圧は高くなっていきます。
そのため加齢による影響の重要な指標となるのが血圧です。
ですが血圧のコントロールにまず大切なのは、食事や運動などの面になり偏食や運動不足だと若い人でも容易に高血圧になってしまいます。
そのため普段から高血圧に関する正しい知識を持って、日々の生活を見直す必要があります。
一般的な高血圧の定義は心臓が最大に収縮して血液が動脈に押し出されたときで140以上、心臓が拡張して血管壁に戻ってきた血液を貯めこんでいるときで90以上が高血圧になります。
本来なら年齢と共に血圧は高くなるのが普通なのでこの数字は高齢になると同時にもう少し高くても構わないと言う医師もいます。
さらに血圧は検査当日の寝不足や、測定時の緊張によって高くなります。
血圧の数値を見れば心臓のポンプ機能や血管の状態が正常かどうかがわかります。
普段から血圧の数値が気になる時は、
- 食事の減塩
- 軽い運動
- 6時間以上の睡眠
などを心がけることが大切です。
高血圧は自覚しにくい分だけ甘く見られがちですが放置すると
- 心臓
- 脳の血管
- 腎臓
などにも障害をきたし、脳卒中や心不全、狭心症、心筋梗塞、腎不全などが起こりやすくなります。
逆に喫煙による肺の疾患や腎臓の機能低下によっても高血圧は起こります。
その場合は、禁煙やカリウムの摂取により排泄を促すことも大切です。
ただし薬などで過剰に血圧を下げると末梢まで血液が流れなくなるので、高齢になってからは必要以上に血圧を下げない方が無難です。
なぜなら血圧を下げる事で脳出血は防げても脳梗塞の危険は増すからです。
まとめ
血圧は心臓や血管の状態を知る指標の一つです。
ですが、加齢によって徐々に上がるのが普通なので若い時よりも少し高くなるのは普通です。
怖いのは若いうちから高血圧になる事なので、30代くらいからは血圧も意識するのが健康の秘訣です。