人間ドック9項目の③呼吸機能検査
人間ドックは大切だと言われるけど何が重要なのか?
色々な検査が多くてどれが必要か分からない。
各検査では何が分かるのか知りたい。
こちらでは普段から何気なく受けている検査から何が分かるのか、どんな臓器に関わっているのかについて書いています。
検査の内容
呼吸機能検査とは大きく息を吸ったり吐いたりして肺の機能を評価する検査です。
正確に調べるために思いっきり吸ったり吐いたりします。
検査で分かるのは年齢や性別、身長から算出された予測肺活量に対して肺活量が何%であるかを調べます。
80%以上が基準範囲で、それ以下では肺のふくらみが悪く様々な肺の疾患が疑われます。
79~70%で間質性肺炎や肺線維症などの肺の柔軟性の低下が疑われます。
そして69%以下で慢性気管支炎や肺気腫などの慢性閉塞性肺疾患が考えられます。
肺気腫や慢性気管支炎などの肺の疾患では、
- 咳
- 痰
- 呼吸困難
などの症状がみられます。
主な原因として喫煙があり悪化すると在宅酸素療法が必要となります。
生まれつきに身体が細い人は肺が弱い傾向にあります。
また、運動不足で肋骨の動きが悪いと呼吸が浅くなりやすいのも特徴です。
昔なら肺の疾患は高齢者の方や生まれつき病弱な人に多い疾患でしたが、最近では事務仕事などで運動不足な中高年にも増えています。
肺の機能を取り戻すには
- 階段を使う
- 早足で歩く
- 深呼吸をする(6秒吸って8秒かけて吐く)
などを普段の生活取り入れる事が重要です。
大切なのは少し息がはずむくらいの動きを日常に取り入れる事です。
たまにはジョギングなどをして心肺機能を高めるのがおすすめです。
呼吸機能は加齢と共に衰えますが、運動不足なら若い人でも油断は禁物です。
まとめ
呼吸機能検査は肺の状態を知るために有効な検査です。
現代人は特に肺が弱りやすい傾向にあるので、咳や痰が続いたり呼吸困難などが見られるときは受けたい検査です。
異常が見つかっても生活習慣の改善で機能は取り戻せるので、悪化する前の早期の対処が望まれます。