人間ドック9項目の⑥腹部超音波
人間ドックは大切だと言われるけど何が重要なのか?
色々な検査が多くてどれが必要か分からない。
各検査では何が分かるのか知りたい。
今回は疲れやすかったり腰痛が起こりやすかったりする人におすすめの内容です。
こちらでは普段から何気なく受けている検査から何が分かるのか、どんな臓器に関わっているのかについて書いています。
腹部超音波検査とは
腹部の皮膚表面に超音波を当てると内臓から反射した電気信号がモニターに写ります。
そのため超音波検査の最大のメリットは患者自身も映されているモニターを医師と一緒にリアルタイムで見る事が可能です。
妊娠時の胎児を確認する時に使われるのも超音波で安全性の高い検査です。
ただし骨などの障害物があると使えないので、腹部や乳房などの検査が主です。
検査で分かるのは
- 肝臓
- すい臓
- 腎臓
などの腫瘍の有無です。
他にも胆のうの胆石の有無も調べられます。
超音波のメリットとして様々な角度から撮影できるので念入りに見れば見逃しも少なくなります。
結果として血管や内臓などの腫瘍を見つけやすく、肝臓に溜まった脂肪の量も測定可能です。
ただし胆管の拡張などは分かっても超音波だけでは判別の付かない胆石や腫瘍もあるので、場合によってはX線検査や磁気を使ったMRIなどの精密検査に進みます。
また、超音波検査は安全性が高くて便利な反面、腫瘍を見つけても悪性か良性かの判別がつきにくいのがデメリットです。
内臓や内臓外に溜まったガスや内臓で起こっている炎症なども確認できるのも超音波検査のメリットです。
特に内臓内のガス溜まりは細菌感染などの可能性もあるのでチェックが必要な検査です。
また胸水や腹水などの通常ありえない場所に水が溜まっている状態もすぐに発見できます。
基本的に内臓の萎縮や拡張は、状態の確認は出来ても原因の特定には至りません。
そのため内臓の萎縮や拡張は基本的に精密検査に進みます。
まとめ
腹部超音波検査は安全性が高くて様々な異常を見つけるのに適しています。
胎児の成長などを確認するのも超音波です。
ですが、異常は見つけられても腫瘍の悪性か良性かの判別はつきにくいので精密検査を必要とする事もあります。
最大のメリットとしては患者も医師と一緒にリアルタイムで状態を知る事が出来る点です。