人間ドック9項目の⑨尿検査
人間ドックは大切だと言われるけど何が重要なのか?
色々な検査が多くてどれが必要か分からない。
各検査では何が分かるのか知りたい。
今回は尿検査なので主に腎臓の異常を発見できます。
そのため、続く腰痛や足腰のダルさにむくみが気になる人におすすめの内容です。
尿検査は何のためにするのか?
尿中の物質を調べます。
主に、
- たんぱく質
- 糖質
- 沈殿物
- 潜血
などを調べます。
本来なら血液の中の不要物だけが腎臓でろ過され尿中に排泄されます。
正常であれば血液中の蛋白は腎臓ですべて再吸収されます。
そのため尿の中にタンパク質が含まれていれば明らかな腎機能の低下なのです。
尿検査の重要な項目として尿に含まれる糖質があります。
血液中の糖濃度が一定値(基準は160~180mg/dL)を超えると再吸収しきれなくなり尿中に糖が含まれます。
この尿に糖が含まれる状態を一般に糖尿病と呼びます。
また、例外として甲状腺機能亢進症などでも陽性となります。
もちろん一つの目安なので必ずではありませんが身体に異常があることはほぼ間違いありません。
尿の沈殿物とは、尿中に存在する物質が凝集されたものです。
さまざまな物質があり、その種類によってどのような疾患かを判断します。
尿に血液が含まれていれば、尿の通り道のどこかに出血源があります。
いくつかの病気が考えられますが、
- 尿路結石
- 膀胱炎
- 糸球体腎炎
などで現れますし、女性では病気でなくても血液が含まれることもあります。
また、尿の比重により体内水分を調節するホルモンの異常を発見する事も可能です。
尿検査は簡単で便利!
以上のように尿検査は多くの異常を発見する事に適しています。
糖尿病のような生活習慣病からホルモン異常まで調べられる優れた検査の一つです。
腎臓は冷えにも弱いので現代人は弱りやすい内臓の一つです。
そのため、普段から腰痛やむくみなどが気になる人は特に要チェックです