急性増悪が怖い間質性肺炎の原因と出来る対処法とは
間質性肺炎と診断されたので、予後が短いと聞いて心配だ。
急性増悪の可能性を考えると夜も眠れない。
本当に改善する可能性はないんだろうか?
こんな悩みを抱えていませんか?
間質性肺炎は難病にも指定されているほど治療が難しい病気です。
ですが、難病とは治療が出来ないのではなく、原因がよく分からない時につけられる呼び方です。
こちらでは、間質性肺炎の原因と出来る対処法について書いています。
急性増悪が怖い間質性肺炎とは
間質性肺炎は肺炎とはまったく異なる病気です。
肺炎が肺の内側で起こっている症状なのに対して、間質性肺炎は肺の外側の問題になります。
間質性肺炎の方がより広い範囲で病気が起こり、息切れなどの症状が強くなります。
最終的には二酸化炭素を吐き出せなくなり、死に至る怖い病気でもあります。
症状としては、
- 呼吸困難
- 咳
- 痰
などが続きます。
原因は多くの場合、特定できず特発性と呼ばれます。
原因が分かっている肺炎は、
- 関節リウマチなどの膠原病
- 薬剤
- カビの繁殖
- アスベストの吸引
などがあります。
これらが原因で起こる肺炎は間質性肺炎とは呼ばれませんが、間質性肺炎と関連があると考えられています。
間質性肺炎で分かっているのは、喫煙が間質性肺炎を進行させるということです。
薬剤の中でも、
- 抗リウマチ薬
- 抗ガン剤
- 不整脈治療薬
- 消炎鎮痛解熱剤
- 抗生物質
などは間質性肺炎を悪化・誘発させると考えられています。
間質性肺炎になると、呼吸の機能が低下して酸素の供給量が減ってしまいます。
結果として、筋肉は酸素不足から萎縮して筋力が低下します。
そのため、間質性肺炎が悪化すると、酸素ボンベなどをつける処置が行われます。
呼吸の中でも、吸うという動作において重要なのが横隔膜で、肺自体には吸うために膨らむといった機能はありません。
吸う動作では、約7割が横隔膜で残りの3割が肋骨の動きで行われます。
呼気時に働く筋肉は内肋間筋と腹筋ですが、腹筋の働きが重要になります。
要するに、間質の硬さによってただでさえ肺が膨らみにくいのに、横隔膜が上手く働いていないことで吸いにくく、腹筋が固い事で吐きにくくなっている可能性があるのです。
自然治癒力で楽にする方法
息を吸うときの呼吸を楽にするには横隔膜の動きを高めます。
やり方は、
- 座った状態となる
- へそ下を膨らませるように鼻から息を3秒吸う
- 膨らませた部分はそのままに息を4秒かけて吐く
- さらにお腹を膨らませるように息を吸って繰り返す
この流れを5回繰り返します。
次は腹筋を伸ばすアシカのポーズです。
- うつ伏せで寝て両手を床につきましょう。
- そこから上半身を起こしていき顔は天井を見るようします。
腹部が伸びているのを感じればOKです。
10秒ほどキープします。
この時下半身が浮かないように気を付けて、痛かったら止めて下さい。
このように横隔膜と腹筋の働きを高めてやれば、間質性肺炎が起きにくくなるので、緩やかにでも回復を促すことが可能なので試してみてください
肺の動きを助けて呼吸を楽にしよう!
間質性肺炎とは肺の周りが固くなっている状態です。
そのため、有効な治療はまだ確立されておらず、下手に薬に頼ると悪化する危険すらあります。
それよりも大切なのは、呼吸を助ける横隔膜と腹筋の動きを高めることです。
結果として、呼吸がしやすくなれば間質性肺炎は治まりやすくなります。