筋炎による歩行困難の原因と対処法
筋炎と診断されたが、筋炎の種類が分からない。
色々な検査を受けるがはっきりとは分からないのに筋炎と言われた。
だけど、杖がないと歩く事が困難になっている。
早く治療したいのに治療が始まらない。
こんなことで悩んでいませんか?
筋炎はまだ分かっていない事も多く、対処療法しかないのが現状です。
こちらでは、筋炎について分かっている原因と効果のある対処法について書いています。
筋炎とは
筋炎とは、炎症性筋疾患の中でも小児や成人を問わずに、筋肉の疾患のうちでは最も多くを占める疾患群です。
その特徴により、
- 皮膚筋炎
- 多発筋炎
- 壊死性自己免疫性筋炎
- (特発性)封入体筋炎
の四つに分けられています。
炎症性筋疾患の一般的な特徴として、四肢の筋力低下によって、椅子から立ち上がったり階段を昇ったりといった日常生活に支障をきたします。
基本的には指先よりも肩や股関節といった大きな関節に問題を起こします。
また、筋肉をつかまれると痛みが起こることもあります。
例外的に、封入体筋炎では初めから手足の指先が動かしにくくなります。
筋炎は進行したり、他の病気を併発したりする事で呼吸をつかさどる筋肉が障害されます。
中でも皮膚筋炎は、筋力低下に先だって皮膚の症状が最初に起こることがあり赤い斑点が確認されます。
小児の場合では、早期の皮膚症状は強くなりやすく、顔面が紅潮してイライラ感や疲労感も強くなります。
成人における皮膚筋炎の怖い所は、癌のリスクが3〜5年の間に増加することです。
筋炎の見極めポイント
筋炎は進行性の病気なので、早期の発見が大切です。
早期の診断につながる特徴としてポイントとなるのは、
- 手足の指先の障害
- 前腕や太ももの筋萎縮
- 膝に力が入らない
などになります。
後は、病院での血液や筋電図などの検査で調べます。
炎筋疾患に対する治療としては、プレドニゾロンと呼ばれるステロイドホルモンを使うのが一般的です。
まずは、プレドニゾロン点滴から始めて、内服治療に移り症状が緩和されれば徐々に内服量を減らします。
そして、治療初期から免疫抑制剤を併用する場合もあります。
基本は薬物療法ですが、 疲労を生じさせない程度のリハビリテーションも筋肉の萎縮を回避し、関節の拘縮を予防するのに効果的です。
東洋医学から見れば、皮膚筋炎のような自己免疫疾患は、リンパの流れが悪い事と関係していると考えます。
そのため、
- 疲れすぎない程度に歩く
- しっかりと水分を摂る
- 身体を温める
などは大切な要素だと考えます。
要は、炎症を薬などで抑えるのではなく、炎症を早く鎮めるために尿や汗で炎症成分を追い出そうということです。
筋炎は早期の発見が重要です!
筋炎は、まだ全貌が分かっていない病気の一つです。
そのため、確実に治るとは言えませんが、リンパの流れを良くする事で症状がマシになる人は多くいます。
薬だけに頼るのではなく、身体の機能を向上させることも当院では重視しています。