過敏性腸症候群の原因はリーキーガット症候群かもしれない
繰り返す下痢や腹痛で悩んでいる。
便秘と腹痛に悩んでいる。
組み合わせは色々とあるのが過敏性腸症候群です。
薬を使っても一時しのぎにしかならず、根本的な解消が難しい時には別の病気が潜んでいる場合もあります。
こちらでは、過敏性腸症候群の原因となるリーキーガット症候群と対処法について書いています。
腸内環境と過敏性腸症候群
腹痛や腹部の膨満感の原因となる腸内腐敗は主に大腸内の問題を指します。
腸内では細菌の力によって
- 消化機能
- 免疫機能
を維持しています。
ですが腸内環境の絶妙なバランスが崩れ悪玉菌が優勢になると、腸内に腐ったガスが大量に発生してしまいます。
このような腸内腐敗を起こす原因は、
- 暴飲暴食
- 肉類の食べ過ぎ
- 痛み止めなどの乱用
などが挙げられます。
腸は食べ物からの栄養素を吸収します。
腸の内側には、栄養素を効率よく吸収して、有害な物は吸収しないための特殊な門があります。
この門は自動的に、必要な物と不要な物を分けて吸収することが可能です。
この腸の門が正常に作動していると、有害なウィルスや菌は身体の外に排泄されます。
ところが、長期間にわたって腸に負担をかけていると、腸の門は破壊され有害物質や菌などが体内に侵入してしまいます。
このような腸の門が壊れた状態をリーキーガット症候群と言います。
リーキーガット症候群
リーキーガット症候群は、腸管のバリア機能が弱くなり腸管の透過性が亢進した状態です。
果糖やアルコール、カフェインは腸管透過性を亢進させる原因と考えられています。
リーキーガットは必ず原因があって発症します。一度だけの出来事がきっかけでリーキーガットになることはありません。
腸に繰り返しダメージを与えたり、腸の機能が弱っているところにダメージを与えたりするとリーキーガット症候群を発症します。
腸にダメージを与えるような食行動が長年続き、ついに腸の限界に達してしまった状態とも言えます。
血液は全身に流れているので、リーキーガットは腸と物理的に離れた場所の不調や腸と関係なさそうな症状も引き起こします。
過敏性腸症候群の代表的な症状である
- 下痢
- 膨満感
- 腹痛
などのお腹の症状も起こりやすくなります。
加えて、アレルギー症状や月経異常、むくみなども起こるのがリーキーガット症候群の特徴です。
リーキーガット症候群を治すには
リーキーガット症候群による不調は、腸内環境の乱れからきているので腸内環境を整える食生活が大切です。
まずは腸内環境を乱す
- カフェイン
- アルコール
- 香辛料
などを避ける事が大切です。
そして腸内環境を整える食事を心がけましょう。
腸内環境を整えるとは、腸内細菌を増やすことなので腸内細菌が喜ぶ食事を心がけます。
具体的には、
- 水溶性食物繊維
- オリゴ糖
- レジスタントスターチ
などを心がけましょう。
水溶性食物繊維は海藻やキノコ類に多く、オリゴ糖は大豆やゴボウ、玉ねぎなどに含まれます。
レジスタントスターチは、冷えて固まったデンプンに含まれているので、冷やご飯などに多く含まれます。
レジスタントスターチは腸内細菌のエサとなり、脂質の吸収を抑えます。
そのため、日々のわかめの味噌汁に冷やご飯という組み合わせは、腸内環境を整えるのに効果的です。
また、納豆やぬか漬けなどの発酵食品や、蒸したり茹でたりした野菜がおすすめです。
腸内環境を整えてお腹を健康にしよう!
過敏性腸症候群と診断されても、リーキーガット症候群が隠れている場合があります。
結局のところ、腸の不調の原因には腸内環境の乱れが大きく関わっています。
そのため、普段から腸に優しい食生活を心がけましょう。