顎関節症で肩こりは起こるの?
顎関節症になってから肩こりが気になりだした。
だけど、顎関節症が原因で肩こりは起こるの?
そこで、顎関節症と肩こりの関係性をお伝えしていきます。
また、顎関節症の改善方法もご紹介しますので、是非お試しください。
顎関節症とは
顎関節症で肩こりをお悩みの皆さん多いのではないのでしょうか?
そもそも、顎と肩って関係するの?と思いう方もいらっしゃると思います。
そこで、顎関節症と肩こりの関係性について書いていきますが、まず初めに顎関節症はどのような症状が現れるのか確認してみましょう。
顎関節症の症状は、大きく分けて3つの段階あります。
初期ですと、口の開け閉めをする際に「カクッ」と音がしたり、真っすぐ口が開かない。これが、中期になると口を開け閉めする時に顎に痛みがでる、また耳周りの筋肉を押すと痛みが生じたりします。
そして重度の場合だと、朝起きた時に口が開きにくかったり、口が指1,2本しか開かない。というような状態になります。
また顎関節症では、こういった”顎の運動障害”、”顎の疼痛”以外にも今回の問題である”肩こり”も現れてきます。
では、次にこの顎関節症と肩こりの関係性について詳しく説明していきます。
顎関節症と肩こりの関係性
では、顎関節症と肩こりの関係をご説明していきます。
なぜ、顎関節症が肩こりを起こすのかと言いうと、その原因は2つあります。
それは、「顎の筋肉」「顎の歪み」になります。
「顎の筋肉」
顎関節症は”口を開け閉めする”ための筋肉(咀嚼筋:そしゃくきん)の緊張状態が高くなりそのままにしておくと、その状態で固くなり口の開け閉めがやりにくくなります。
そして、この咀嚼筋が緊張すると、頭から首を介して首や肩にある筋肉も一緒に緊張して固くなり肩こりを起こします。
「顎の歪み」
顎関節の歪みは頸椎や背骨の歪みにもつながっていきます。
簡単にいうと、そうした歪みは普段の姿勢も歪めてしまうので、肩こりを引き起こします。
そして怖いのが、この顎関節症と肩こりを放置しておくと、この2つの症状が悪化するだけでなく、頭痛、耳鳴り、めまい、そして自律神経失調症、うつ病といった症状を引き起こしやすくなります。
ですので、顎関節症の改善を行わなければ、上記に書いたような症状も現れ、もっと身体は悪くなってしまいます。
そこで、それを予防するために、次に顎関節の動きを良くする”顎関節体操”をご紹介します。
顎関節体操
では、顎関節体操をご紹介していきますが、初級編と応用編があります。
まずは初級編で顎の動きを滑らかにし動かしやすくします。また、開口制限やクリック音がする症状がある方は、その症状の改善が期待される応用編もありますので、是非お試しください。
まずは1週間行ってみましょう。1日に3回ずつ行って下さい。
また、行う時に注意することは、”痛みが出る動きは行わない”ようにしてください。
無理して行うと余計に悪化させてしまいますので、痛みが伴わないよう無理なく行って下さい。
-初級編-
①口を空けえれるだけ開けて15秒キープ
②口を閉めた状態で、顎を前にだし15秒キープ
③顎を引っ込めて15秒キープ
④顎を右にずらして15秒キープ
⑤顎を左にずらして15秒キープ
―応用編―
(左右の顎が開けにくい場合)
①顎を前に出し5秒キープ
②顎を前に出した状態から口を開けて5秒キープ
③顎を前に出したままで口を閉じる(①と同じ状態)
④顎を正常に戻す
(左右のどちらかが開けにくい場合)
①顎を前に出し5秒キープ
②自分の開けにくい方の反対側に顎を寄せ5秒キープ
(右が開けにくいならば左に寄せる。左なら右に寄せる)
③そのままで口を開け5秒キープ
④そのまま口を閉じる(②と同じ状態)
⑤顎を正常に戻す
以上が顎関節体操です。是非お試しください。
では、次に顎関節症の原因となるものをご紹介します。
顎関節症の原因となるもの
顎関節症の原因となるものですが、ちょっとした日常生活が顎関節症を引き起こす原因となります。
今からその原因となるものをご紹介していきますので、自分に当てはまるものはないか確認してみて下さい。
- 何かに熱中したり緊張して強く食いしばる
- 仕事で悪い姿勢を長時間続けていた
- 仕事のストレスで夜よく眠れない
- 片側の歯が悪いため反対の歯だけで食べ物を噛む癖がある
- 片方の顎に手をつきもたれる
どうですか、自分に当てはまるのもはありましたか?
こういった生活では、顎への負担が大きく、顎関節症を引き起こしやすくなります。
ですので、改善としては身体が緊張している時には心をリラックスさせて、落ち着くこと。
正しい姿勢を心がける、ストレスの発散、噛む時は左右が均等になるように噛む。と言ったことを心がけて、顎関節症の予防、改善につなげて下さい。
では次に、顎関節症と内臓についてご紹介します。
顎関節症と内臓
顎関節症の原因となるもの中で、内臓疲労があります。
その内臓は、”肝臓”です!
肝臓は血液を溜め込んで、身体の血液量の調節をする働きがあります。そして、肝臓が疲労すると、上手く血液の調節が出来なくなり、血液循環を悪くさせてしまいます。血液循環が悪くなると、顎にある筋肉(咀嚼筋)に血液が上手く流れず、栄養できなくなってしまいます。
そうすると、筋肉が過度に緊張して固くなってしまいます。筋肉が固くなると、それをお補うために関節に負担を与えてしまいます。そして、顎への負担が強いと顎関節症を引き起こしやすくなります。
肝臓を疲労させてしまう原因としては、アルコール、油っこいもの甘いものの摂りすぎになります。また、肝臓が疲労するとイライラしやすい、怒りっぽい、目の疲れ、肩こり(特に右)、頭痛といった症状が現れます。
もしも、書いた中で当てはまるものがある場合は、肝臓の疲労が原因かもしれません。ですので、肝臓が原因だと思った方は上記に書いたアルコール、油っこもの、甘いのもを控えて肝臓の負担を減らしてあげることが大切です。
まとめ
顎関節症は肩こりを引き起こしてしまいますが、自分の日常生活を改善していけば、肩こりは起こりにくくなります。
顎に負担がかからないように姿勢を注意したり、ストレスを解消したり、今日紹介した顎関節運動を試してみるなどして、顎関節症からくる症状を改善してみて下さい。