過敏性腸症候群の腹痛は胃腸から

普段から緊張すると腹痛に襲われる。

便やガスを出すと痛みが治まる。

たまに腹痛が長続きする場合もある。

こんなことで悩んでいませんか？

こちらでは過敏性腸症候群による腹痛の原因と解消法について書いています。

内臓による腹痛

内臓の中でも胃腸は痙攣を起こしやすい臓器です。

胃腸の痙攣は過度に広げられたり縮んだりする際に起こります。

そして胃痙攣の特徴は差し込むような痛みを伴ったり、周期的に起こり吐気を伴ったりします。

特に胃痙攣は胃壁の筋肉が異常に緊張して震えるほどの痛みです。

場所はみぞおち辺りで激痛を生じ、下痢などを引き起こす場合もあります。

そのため胃痙攣であっても過敏性腸症候群と勘違いする人も多くいます。

胃痛の特徴は前触れが少なく、急に激しく痛み出すのが特徴です。

痛む時間にはばらつきがあり、数分で治まる場合もあれば1～2時間と長く継続することもあります。

対して腸の痙攣は胃痙攣よりも痛みはマシで、排便や排ガスを行うと痛みが治まる事が多いのが特徴です。

胃腸の痙攣の原因で最も多いのが精神的なストレスです。

胃腸はもともとストレスに対して弱い臓器なので、極度のストレスや緊張が長時間続いてしまうと胃に大きな影響が出てしまいます。

ストレス以外にも、

などがあります。

便秘によって便が体内に溜まっている状態が長時間続くことで胃に負担がかかってしまうことも原因の一つです。

胃痙攣は胃になんらかの負担が掛かっていることが多いので胃に負担がかかる食事が原因にもなります。

またスパイシーな食事は胃腸の粘膜に炎症を起こします。

脳の中で腸を動かす神経と不安を管理する神経が近い場所にあります｡

そのため緊張すると大腸の運動が促進され下痢を起こしやすくなるのです。

大腸の痙攣は便を腸内で急速に移動させるので､水分が吸収されずに水溶性の下痢便になります。

食事を改善しても思うように腹痛が治まらない場合におすすめなのが手当てです。

お腹に手を当てて擦るだけでも自律神経は整います。

へそ下にある丹田には第二の脳と呼ばれるほどに神経が集中しています。

ポイントはゆっくりしたスピードで5～10分触れ続けることです。

ある研究では1秒に5cm前後の速度でなでたときに最も副交感神経が刺激されリラックス出来るといった結果が出ています。

このスピードが速いと身体が興奮するので、ゆっくり動かすかじっと手を置いておくのがおすすめです。

丹田に触れて副交感神経を刺激することは体温を一定に保ち、ストレスを緩和し胃腸の痙攣を解消することに役立ちます。

行う時は立っているよりも横になってリラックスした体位で行うとより効果的です。

一口に過敏性腸症候群とは言っても症状は様々です。

さらに腹痛とは言っても原因が同じとは限りません。

ですが胃腸の痙攣がきっかけのことは多いので、食事だけでなく手当ても行ってみて下さい。